支援者と抱き合って喜ぶ小川晶氏(時事通信フォト)

支援者と抱き合って喜ぶ小川晶氏(時事通信フォト)

これからどうすんのよ。相談相手、いるの?

 という一面があるかと思えば、地元では「泣きの小川」と言われているそうだ。ここぞというときにポロリと大粒の涙を流すんだって。そういえば選挙戦でも、支援者に手を振られては泣き、励まされては泣くシーンが何度も動画で流されていたっけ。

 もうひとつ。意地っ張り、強情っぱりに見えた田久保氏との決定的な違いは、実績よ。実は小川氏、1年9か月の任期中に、市立小中学校の給食無償化や、13〜22才の若者のバス運賃割引などを短期間で実行していたの。そりゃあ、腹のタシにならないスキャンダルなんかどうでもいいから、これまでの市長ができなかったことをもっとやって!となるって。もっと言えば、県議会議員のときから子育て世代と高齢者の支持者がいて上位当選している。前橋市民がラブホ密会問題があってもなお彼女に一票を託したのは当然なんだわね。──と、いったんは納得したんだけどさ。小川市長、これからどうすんのよ。反対勢力からは陰にひなたに意地悪をされるのは政治の世界だから仕方がないとしても、そんなときの相談相手、いるの?

 小川氏がやたら支援者とハグしていたことも気になった(そうした映像を目にした回数がたまたま多かったからかもしれないけど)。

「票の数は握手した人の数」は選挙の鉄則だけど、握手とハグは違うよね。地方の年配者は「オレに抱きついてきた」と勘違いしないかしら。または「オレは抱けなかった」と僻むとか。そしてこれだけ人に体を密着させる人が、最も信頼できる人と2人きりになったときは指一本触れないかぁと、思いは振り出しに戻る。

 選挙戦で勝ったとはいえ、選挙に行かなかった人も含めると、過半数は小川市長を推していないのも事実なんだよね。「ラブホ通いをやめられなかった人で、部下を守らなかった人」という印象は、そう簡単に人の心の中から消えないに違いないんじゃない!?

 とかなんとか余計なことに気をもむことを「老婆心」という。わかってますって。失礼しました。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2026年2月5日号オバ記者

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