旧統一教会の政界工作の全容が記された3200ページを超える文書
選挙支援の見返りに「4つのおねだり」
《安倍首相と萩生田幹事長代行が私たちに最も聞きたがっていたのは、今回の参議院選挙において、安倍首相が推薦する北村経夫議員を、私たちの団体がどこまで応援するのかという点について、その決意を聞きたいということでした》
ここに登場する北村氏は安倍氏の地元である山口県選挙区選出の現職の参院議員で、この時、2期目の出馬を控えていた。
比例代表で出馬した1期目にも教団側からの支援を受けており、この場で徳野氏らは安倍元首相らにこう《決意》を伝えたという。
《これまでは10万票であったが、今回は30万票を目標とし、最低でも20万票は死守する覚悟で、組織を挙げて戦っていると宣言しました》
教団側の支援も後押しとなったのか、北村氏は見事当選。渋谷区松濤にある日本側の教団本部を訪ね、感謝の意を伝えたという。その場で、教団側が北村氏に求めた《4つのお願い》についても文書に詳述されている。
《第一に、今後はこれまで以上に、安倍晋三政権と真のお母様(韓総裁)とのパイプ役を果たしてください、ということです。そのためにも、真のお母様の代行的立場にある私たち家庭連合(UPF日本)と安倍政権をつないでほしいと強調しました。
第二に、日韓関係があまりにも悪化しているため、北村議員が力の限り安倍首相に助言し、日本政府の外務省・経済産業省・防衛省などを動かして、日韓関係改善に尽力してほしい、というお願いです。
第三に、北村議員は産経新聞政治部長の出身であることから、言論界の渉外分野において、言論界と家庭連合とのパイプ役を担ってほしい、というお願いです。
第四に、そのメディアのパイプを通じて、私たちが東京ドームで大会を開催できるよう、渉外してほしい、というお願いです。実際、東京ドームは空きがほとんどなく、また残念ながら最近は、東京ドーム側が私たち統一グループに否定的で、積極的に貸そうとしていません。それを打破し、近い将来、東京ドームで韓鶴子総裁をお迎えする大会を開催したいので、どうかそのパイプ役を果たしてほしい、とお願いしました》
果たしてこの要望がどこまで聞き入れられたのか、あるいは要望自体があったのかどうかについても検証の必要があるが、教団側が自民党の政治家への支援の「見返り」を期待していたことは間違いないと見ていいだろう。
他にもとりわけ目に付くのが、安倍元首相や萩生田氏ら「旧安倍派」との蜜月ぶりだ。
