オリエンタルラジオ一覧

【オリエンタルラジオ】に関するニュースを集めたページです。

テレビからYouTbeへと活動の軸足を移したオリエンタルラジオ・中田敦彦(時事通信フォト)
西野亮廣、中田敦彦はなぜ路線変更したのか 立ちはだかった壁とは
 ここ数年、大手事務所から独立する芸能人が後を絶たない。そうした中で、吉本興業は闇営業問題が発覚した2019年に所属芸人の大量退社が取り沙汰されたが、結局辞めた有力芸人はいなかった。しかし、1月30日付でキングコングの西野亮廣がマネジメント契約を終了。1か月ほど前には、オリエンタルラジオの中田敦彦と藤森慎吾も独立しており、2000年代に一世を風靡した芸人が相次いで吉本を去った。 西野や中田は近年、従来のお笑い芸人のようにテレビを中心に活動するのではなく、自らビジネスモデルを構築し、多角的に仕事をしていた。デビュー直後から大ブレイクして“テレビの申し子”と思われた彼らは、どうして路線変更したのだろうか。テレビ局関係者が話す。「2組とも、最速のスピードで売れましたよね。NSC在学中にキングコングは『NHK上方漫才コンテスト』の最優秀賞を取り、オリラジは『M-1グランプリ』の準決勝まで勝ち上がった。ゴールデン帯への進出も早く、キングコングは『はねるのトびら』(フジテレビ系)のメインとして視聴率20%を取った。オリラジは数字こそよくなかったですが、『週刊オリラジ経済白書』(日本テレビ系)などデビュー3年目で冠番組を持ったし、2組とも異例の大出世で、2000年代を象徴する芸人だったことは間違いない。しかし、彼らの前にはダウンタウンという大きな壁が立ちはだかっていて、結局そこを超えられていない。現在の彼らの活動のルーツはそこにあると思います」 1980年生まれの西野、1982年生まれの中田はダウンタウンの影響をモロに受けた世代の芸人である。1990年代、松本人志と浜田雅功は『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)などの冠番組を持ち、お笑いで革命を起こしていた。テレビ番組だけでなく、松本は著書『遺書』が200万部、『松本』が250万部を超え、浜田は歌手として『WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント』(H Jungle with t)で200万枚を突破。社会現象になった。「西野や中田もお笑い界での大成功者ですよ。ただ、彼らはいくら山を登っても、ダウンタウンという山頂には届かないと実感したのではないでしょうか。西野はよく『視聴率20%を取っても上に何人もの大物がいて絶望した』と語っています。そこで、テレビのひな壇ではなく、絵本作家やオンラインサロンなど、新たな分野での成功を目指した」(前出・テレビ局関係者) 中田は、公然と松本に物を申したことがあった。2017年2月、脳科学者の茂木健一郎氏が「日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン」とツイートした。すると、松本が『ワイドナショー』(フジテレビ系)で「(茂木氏には)笑いのセンスがまったくないから、この人に言われても刺さらない」と心境を語り、翌週に番組出演した茂木氏が「エールのつもりで言ったのですが、誤解を招いてしまい、すみません」と謝罪する格好になった。 これで事態が収束したかに思えたが、中田はオフィシャルブログで一連の騒動について言及した。「茂木さん負けるな!と思っていたところ、大御所の番組に出演して大御所に面白くないと言われ公開処刑をされてしまいました。大御所にセンスがないとか価値を決められてしょげ返っている様子こそが茂木さんの意見通りだったのに。茂木さんの指摘、当たってたのに」(2017年4月15日) こうして松本に噛み付いた1か月後、『らじらー!サンデー』(NHKラジオ第1)で「(吉本興業の)幹部と社長に今、僕は『謝れ』と言われている。僕の意志としては謝らない。僕も覚悟を持ってやってますので。すごいんですよ、騒ぎ方が。会社と先輩と」と話し、一歩も引かない姿勢を見せた。「この騒動の影響かはわかりませんが、中田のテレビ出演は徐々に減っていきました。本人の意向も強かったのでしょう。今のテレビは瞬間芸で、いかに5秒で面白いことを言えるか。それに、どれだけ周りと調和できるかで勝負が決まる。中田はそれに飽きていて、1人でずっと喋るスタイルで戦いたかった。それを実現できるYouTubeという場所を見つけたことで、仕事の軸足をテレビからネットに変えていきました。今年3月にはシンガポールに移住する予定で、日本での活動は縮小するでしょう」(前出・テレビ局関係者) 中田がテレビをメインに活躍していた頃、ダウンタウンの勢いが弱まっていたように見えた時期もあった。「一時、『爆笑!大日本アカン警察』『教訓のススメ』(以上、フジテレビ系)、『100秒博士アカデミー』(TBS系)など新番組が、期待していたほど視聴率を取れなかった。もちろん、それをダウンタウンだけのせいにはできませんが、彼らに“限界説”が囁かれていたのも事実です。しかし、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の終了に伴い、2014年4月から『ワイドナショー』の放送時間が日曜10時に移ったのを機に、松本のコメンテーターとして能力が注目を集めるようになり、盛り返し始めた印象です」(民放関係者) それまでは『アッコにおまかせ!』(TBS系)の和田アキ子が“芸能界のご意見番”として呼ばれていたが、今やその位置には松本が座っていると指摘する向きもある。「記憶に新しいところでは、近藤真彦の不倫問題についてテレビやツイッターで最初に口火を切った途端、事態が進展していった。世間に『あのジャニーズさえも動かした』というインパクトを与えた。松本がそのポジションを望んでいるかは別として、いまや発言の注目度は芸能界一です」(前出・民放関係者) 自らの力でテレビ業界や吉本興業で圧倒的な地位を築いてきたダウンタウンは意図せずして、西野や中田の生き方にも影響を与えていたのかもしれない。
2021.01.31 16:00
NEWSポストセブン
藤森は中田の才能を尊敬しているようだ(時事通信フォト)
吉本電撃退社のオリエンタルラジオ 中田の独立心と悩んだ藤森
 この年末で吉本興業を電撃退社して独立することがわかった、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦(38)と藤森慎吾(37)。吉本は「2020年12月31日付でマネジメント契約を終了することで合意しました。2人は当社の所属から離れますが、当社としましては、2人の新しい環境での活躍を応援してまいる所存です」とコメントしている。吉本のコンビが解散せずに2人で退社するのは異例のことだ。 中田のこれまでの言動からは、大手事務所に所属しながらテレビを舞台に活動するというこれまでの芸人像を脱却して、新たな分野で成功を収めようとする野心が見え隠れする。 中田は現在、月額980円のオンラインサロンの他、YouTube内でも月額590円の有料会員向けのコンテンツ配信をおこなっている。それらに加え、330万人を超えるYouTubeチャンネルの広告収益が主な収入源となっている。テレビ局関係者が語る。「中田さんは、テレビの仕事を徐々に減らし、主戦場をYouTubeやオンラインサロンに変えていきました。そうした中で目立っていたのが所属事務所の吉本に対する辛辣な発言で、事務所を“敵視”するようなスタンスを取り続けていたため、これまでも“退社するのでは”という報道がされていました。 自身と同様にYouTubeを主戦場としている(雨上がり決死隊)宮迫博之さんとのコラボを、事務所との“強烈な闘い”と表現し、自分自身について『大きい組織の中でやっていく人になれなかった』と発言するなど、本人から退社を仄めかすこともありました。2021年3月にシンガポールへ移住することを語る動画では、『怒られる事に関しては何とも思ってない』と語っていましたし、2020年秋頃には吉本を離れることを決意していたのでしょう」 中田の知人は、それよりも前から、独立の意向を耳にしていたと語る。「中田さんはYouTubeなどの収益の分配について、よく愚痴をこぼしていましたね。1年以上前からそういった愚痴を聞いていましたし、事務所とも長い間話し合いは続けていたみたいですが、“自分一人でやってきた”という自信が見え隠れしていた。一時は中田さんだけが吉本を退社する話も上がっていたみたいですが、今回、藤森さんまで一緒に出ていくというのにはびっくりしました」 前出のテレビ局関係者も、中田よりも藤森の退社に驚きを隠せない様子だった。「藤森さんは基本的にテレビで活躍したい人ですからね。フリーになるので、『王様のブランチ』のMCを継続するかどうかについては、今後、本人と局との話し合いになっていくでしょうけど、続けていくことになるのではないでしょうか。 彼は現場スタッフからも評判が良いから独立以降もテレビでの活躍の場がなくなることはないと思います。ただ、最近感じていたのは、“中田さんの考えに強く影響されているところがあるんじゃないのかな”という点。彼は、事務所に対しての不信感や、独立心みたいなものを全面的に出す性格ではなかったですからね」 ブレークのきっかけとなった「武勇伝」ネタも、紅白出場をつかんだダンスボーカルユニット「RADIO FISH」の『PERFECT HUMAN』も中田が仕込んだもの。過去のインタビューで、藤森は「節目節目で相方がこれまでもプロジェクトを打ち出してきて、なんだかんだでそれにすべてのっかってうまく一緒にやってきて」と語っている(DIGA ONLINE、2016年5月)。藤森は悩んだ末に、事務所との関係性よりも中田との個人的な関係性を選んだとみられる。 2人は今年に入ってから、個人個人のYouTubeチャンネルとは別に、コンビでのチャンネルも開設し、頻繁に2人で登場する動画を配信している。強い信頼関係で結ばれている証だろう。 独立という選択が2人の活動にどう影響するか、今後の動きにも目が離せない。 
2020.12.28 17:30
NEWSポストセブン
12月31日で吉本と契約終了することがわかったオリエンタルラジオの2人(時事通信フォト)
オリエンタルラジオ、年末で吉本興業と契約終了 退社へ
 吉本興業所属のお笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦(38)と藤森慎吾(37)が年末で同社との契約を終了し、退社することが分かった。関係者への取材によると、独立後もオリエンタルラジオとしての活動は継続していく。今後はフリーとして、動画配信サイトをはじめ、オンラインでの活動に重点を置いていくものと見られる。 現在2人が所属する吉本興業に問い合わせると、「2020年12月31日付をもってマネジメント契約を終了することで合意しました。2人は当社の所属から離れますが、当社としましては、2人の新しい環境での活躍を応援してまいる所存です」と答えた。 オリエンタルラジオは2004年に結成した芸歴16年目。吉本興業の養成所・NSC東京校在学中の2004年にM-1準決勝に進出。『武勇伝ネタ』の大ブレイクをきっかけにデビュー3年で冠番組を含むレギュラー番組を10本獲得するなど、類まれな活躍を見せた。その後、低迷期が訪れるも、2011年には藤森の“チャラ男”キャラで再ブレイクのきっかけを掴み、2016年にはダンスボーカルユニット「RADIO FISH」として紅白歌合戦に出場。現在まで幅広い活躍をしている。テレビ局関係者が語る。「中田さんは2019年4月にYouTubeチャンネルを開設した頃に、コンビで出ていたテレビのレギュラーを降板し、活動の中心をYouTubeやオンラインサロンに変えていきました。2020年10月にNHKのレギュラーラジオ番組も藤森さんを残して降板し、テレビやラジオなどへのレギュラー出演はゼロに。2021年3月からは家族とシンガポールへ移住することも決まっていますし、事務所には頼らないという姿勢も様々な場で発信していたので、契約終了は不思議ではありません。 ただ、藤森さんも一緒に事務所を退社するのには驚きましたね。人気芸人が解散せずにコンビで吉本を退社するのは、太平サブロー・シローさん以来30年以上ぶりのことじゃないですかね」 中田は教育系YouTuberとして、『中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY』というチャンネルを開設し、登録者数が330万人を超えるなど地位を確立している。一方の藤森も個人でYouTubeチャンネルを開設しており、約50万人の登録者数を持つ。2人とも、従来の芸人の枠にとらわれない活動が注目されている。 オリラジは、独立してからも新たな“武勇伝”を作っていきそうだ。
2020.12.28 16:00
NEWSポストセブン
『NO GOOD TV』はすでに登録者数60万人を超える
赤西仁と錦戸亮のYouTubeに「クラスのワルグループ」評
 緊急事態宣言中、テレビ番組の撮影は軒並み延期、その代わりに、YouTubeチャンネルを開設する芸能人が続出した。チャンネル数は激増、内容も玉石混淆の芸能人チャンネルを、コラムニストの今井舞さんが斬る。 * * * ジャニーズ事務所を脱退した赤西仁(35才)と錦戸亮(35才)の『NO GOOD TV』。 4月6日に開設したばかりの後発組ながら、登録者数は早くも60万人を超える人気チャンネルに急成長だそうで。山田孝之(36才)や小栗旬(37才)などのビッグゲストも登場。 でもそこで交わされている会話のやりとりは、まるで「クラス一のワルグループ」のそれ。加熱式たばこ吸い吸い「グランドキャニオンでライブやりてぇ」。田舎の高校生か。関ジャニ∞時代、いちばんワル扱いされていた錦戸が、赤西の軍門に下ったらちょっとパシリに見えるのも都落ち。 オリエンタルラジオの藤森慎吾(37才)を呼んだ回では大喜利をやるんですが、藤森にばかり答えさせ、皆でわざとすべらせしつこくイジる様がヤンキーっぽくて。不良百までいじめ忘れず…。 赤西は楽しそうですが、錦戸を見ていると「これが本当におれのやりたいことなんやろか。将来どうなるんやろ」という迷いを感じます。手越祐也(32才)も、これ見て人生設計の参考にした方がいいかもしれませんね。※女性セブン2020年6月18日号
2020.06.10 16:00
女性セブン
再生回数を増やし続ける講演家YouTuber(イラスト/ヨシムラヒロム)
講演家YouTuber鴨頭嘉人氏の動画再生回数が増え続ける理由
 YouTubeには「講演家」なる肩書きを名乗る人気者がいる。そり上げた頭に、情熱的な語り口、やたら広告に表示される鴨頭嘉人氏だ。数年前に動画をみたときは感銘も共感もできなかったと語るイラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏だが、最近、別の意味で気になっているという。ヨシムラ氏が、鴨頭動画がなぜ再生回数を増やしているのかについて考えた。 * * * やけに記憶に残る広告ランキングで間違いなく上位にくるのが「『YouTube講演家』の鴨頭嘉人」の広告だ(自分調べ)。講演家・鴨頭嘉人のプロモーションビデオである。動画の内容は至ってシンプル。“スキンヘッドに絶やさぬ笑み”という強烈なビジュアルを持つ鴨頭が熱っぽく講演する、それだけ。知らないオッサンが画面を通して、猛烈に何かを語りかけてくる。体育会や自己啓発のノリが苦手な僕は、鴨頭の広告に出会うたびにスキップし続けた。 よって存在は知りつつも講演を積極的に観ることはなかったわけだが、ここ最近になって鴨頭の動向が意図せず目に入る機会が増加している。 チャンネル登録者100万人超え、一流YouTuberとなった鴨頭は頻繁に大物とコラボ。現在、オリエンタルラジオの中田敦彦や堀江貴文との対談動画が公開中。以前は「講演」が鴨頭の売り物だったわけだが、今では鴨頭という存在そのものが商品化している。僕の中でむくむくと鴨頭への興味が湧いてきた。 YouTuberが最初に配信した1本目の動画は、そのYouTuberの個性を色濃く映す。もちろん鴨頭の一本目は講演の動画。7年前に配信された処女作で、鴨頭は自らの原点であるマクドナルドについてのエピソードを語っていた。 鴨頭の社会人生活は、マクドナルドのアルバイトから始まった。初めての職場となったマクドナルド所沢店の上司から「働く意義や喜び、そしてマクドナルドで働くことが社会貢献につながる!」と熱弁されたという。鴨頭はその上司の言葉に感銘を受けた、と話していた。 最近、お笑いトリオ四千頭身の後藤拓実やスノーボーダーの藤森由香など、マクドナルドのアルバイト経験がある人が「問題解決能力」「自発的になれた」「気遣い」「スマイル」など、バイトをしたことで様々なスキルを身につけられた、有意義な時間だったと語るテレビCMが放送されている。CMになっているということは、このメッセージは多くの人から良いもの、感じがいいものだと評価されているのだろう。鴨頭のYouTubeチャンネル登録者にとっても、好きなタイプのCMなのではないだろうか。 当然、僕は講演、CMともに馴染めなかったわけで。ひとつの目的を目指し、皆がポジティブな気持ちで努力する。こういったことがマクドナルドのカウンター内で日夜繰り広げられており、アルバイトスタッフもチームプレーに徹する。こんな想像をするだけでもしんどい。世間から見れば僕がダメな人間である。「いかに疲れずに稼ぐか」に重きを置く思想なき働き手だ。ネガティブなアルバイトよりもポジティブな鴨頭の講演やマクドナルドCMの方が健全と理解しつつも、どうしても転向できない。 しかし意外だったのが、僕のような鴨頭と相容れない人間でも講演の動画が苦なく観られたといった点である。脂っこい外見とは異なり、YouTubeで公開されている動画は淡白でサッパリとしていた。「なぜ観続けられるのか」を考えた末、鴨頭の講演と『人志松本のすべらない話』の共通点に気づいた。この2つは日常の些細な発見を人前で話しても耐えられるクオリティに仕立て上げている。異なるのは話のゴールだけで、『すべらない話』では笑いがオチとなり講演の場合は感心が結末となる。 鴨頭は「いつもニコニコしていた方が良い」といった当たり前のことを話す。そして、日常で起きた出来事から「ニコニコしていた方が良い」理由をわかりやすく伝える。エピソードトークから伝えたい結論に繋げる能力に長けている。当たり前のことを感心しやすい形に整えて話しているのだ。 そして、テンションが高い語り口は啓蒙的だが、攻撃性は弱い。落語の人情話のように「じわぁ」と心に染み込ませていくスタイル。否定はせず、肯定することで聞き手を引きつける。弱者の目線から語られることも多い。寄り添い型の講演スタイルである。端的に言うと、観ている人の気分を良くする。僕でもそんな瞬間があったわけで、鴨頭の思想に似たものを持っている視聴者への効能は抜群だと考えられる。 もうひとつ特徴的なのは「鴨チューバー」と呼ばれる鴨頭の熱烈なファンが動画にたびたび登場することだ。彼らは鴨頭のたわいない小咄にも大爆笑する。講演動画にはかなりのホームアドバンテージを得た鴨頭の様子が収録されている。周りをイエスマンで固め、反応しない自分がおかしいと感じさせる古典的な手法である。バラエティ番組における「笑い屋」と同じだ。どんな些細なことにも爆笑するスタッフを収録に参加させ、演者を乗り気にさせる。放送用の音声ではさらに笑い声を追加し、番組が盛り上がっていると演出する。 鴨頭の動画を観て再確認したが、この手法はテレビ番組だけでなくYouTubeにおいても意外なほどに効力を持つ。動画の中で過敏に反応している人がいると、「おいしい話」を聞き逃したくないといったスケベ心が反応する。ついつい、コチラの耳を傾けさせる力を持つ。 しかし、最後まで掴めなかったのが鴨頭の講演を聴くメリット。「共感はできないが視聴した」といった僕のような立場だと何か明確な効能を欲してしまう。例えばホリエモンの場合、鴨頭との対談で「(自身のオンラインサロンで)オレはめちゃくちゃ儲かる話しかしてないけどね」と語っていた。読者は“儲け方”を知ることが出来る。若くして億万長者となり、世間を騒がせたホリエモンのコンテンツらしいメリットである。 そういった観点から捉えると、鴨頭は他のオピニオンリーダーと比べて物足りない。誰もが知りうる背景がない(マクドナルドの店長としてすごく優秀だったらしいが)。講演家として世間に登場し、表現されるモノは講演である。講演の動画の広告に年間3億5千万円以上を費やし、知名度を獲得していった人である。講演で儲け、講演を広告し、講演家として有名になった。一視聴者からすると講演だけが循環しているように映る。観る側のメリットがイマイチ伝わってこない。とはいえ再生回数などを観ると、今も人気は上昇中のようだけど……。 こんな話を僕が通っている床屋のマスター(鴨頭の講演に何度も行ったことがある)に話すと「鴨頭さんの話は経営者向け、アナタに向けて話してないから! そりゃ響かないでしょ!」とツッコまれてしまった。マスターは鴨頭の講演から「仕事で溜まった怒りをいかに処理していくか」を学んだと話す。また、経営者になると誰からも注意されないか“御山の大将”になりがちなんだよ、助言をしてくれる鴨頭さんのような存在はありがたい、と続く。肯定&助言がマスターを「鴨チューバー」に仕立て上げたのだろう。 誰かに相談したいが、答えてくれる人がいない経営者にとって、鴨頭は駆け込み寺のようなものなのだろう。そう考えると、鴨頭が高名な僧侶に見えてくる。また、聞いた側が傷つかないといった点も特徴的だ。鴨頭の語りには全てを受け入れてくる父性がある。 ところで、鴨頭は中田敦彦との対談で「今までは講演家だったけど、これからは思想家のステージに行く」と新たなる野望を語っていた。ここで言う鴨頭の思想とは公式ページを見る限り「『いいね!』と互いに承認し合う社会の形成」だと思う。やっと講演のメリットがイマイチ分かりにくかった理由に気づく。鴨頭の最終目標は人の感性を変化させることである。ゆえに論理だけでなく感情論も織り交ぜる。1本目の動画で話されたマクドナルドのエピソードトークは一種の踏み絵だ。素直に感銘できた人は鴨頭に共鳴するタイプ、互いに「いいね!」する社会の形成を応援できる人である。しかし、初回からつまずいた僕のようなタイプは難しい。惰性で講演動画を観ることは出来るが、前述したように最後までグッとくることがない。 8年ほど前、視聴者の相談にみうらじゅん(イラストレーターなどで)が答えるテレビ番組があった。そこで印象的だったのが「会社の後輩に慕われなく困っています。時々、ご飯も奢るのですが……」といった相談。これに対し、みうらは「普通にご飯を奢っても人は付いてきません。フグや蟹などを奢ってやっと慕われるのです」と答えていた。慕って欲しい相手に対して、共鳴も共感も求めていない回答である。仮に鴨頭ならどう答えるのだろうか。「自分が変われば相手に伝わる!」とでも言うのだろうか。 自分を上司だと想定した場合、みうらの回答はすぐに試すことが出来るが、鴨頭の回答は難易度が高い。僕のようなタイプは、まず自分を変える努力をすることが面倒だと感じてしまう。その逆で自身を後輩だと仮定した時、フグと蟹はたまらなく魅力的だが上司の熱情はむさ苦しい。実体験なので断言できるが、美味いものを奢ってくれた人のことは忘れないものである。僕もふとした瞬間、過去、編集長が奢ってくれた寿司とステーキの味を思い出す。それと連動して「高いものを奢ってくれた編集長は良い人だなぁ」といった尊敬の念も発動する。 とどのつまり僕は「鴨よりも蟹!」の方が後輩に慕われそうだ、と思っている。(文中敬称略)●ヨシムラヒロム/1986年生まれ、東京出身。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使。五反田のコワーキングスペースpaoで月一回開かれるイベント「微学校」の校長としても活動中。著書に『美大生図鑑』(飛鳥新社)
2020.03.18 16:00
NEWSポストセブン
スピードワゴン小沢一敬(イラスト/ヨシムラヒロム)
スピードワゴン小沢 YouTubeでのキザ動画は逆に新鮮だった
 YouTube向け動画といえば、テレビでおなじみの芸能人となっても、大きくはっきりした声で、画面の向こうに個人的に語りかけるような話し方が共通する特徴として定着しつつある。そんな風潮はどこ吹く風、スピードワゴン・小沢一敬は独自路線でYouTube動画配信を続けている。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、YouTuberになってもナルシスト路線を変えない小沢(45歳)の面白さについて考えた。 * * * 先日、キングコング・梶原雄太のYouTubeチャンネルの登録者数が100万人を超えた。開設する際に掲げた「2019年末まで登録者数100万人いかなければ芸人引退」を回避した結果となった。家族、芸人仲間と使えるものは全て使い尽くす。出し惜しみをしない梶原の奮闘っぷりが評価につながった。 梶原の成功によって、タレントとYouTuberを兼任する人が増えている。自らのキャラクターを売ることが生業、その点で両者に差はない。「YouTuberと自分を比べて、自身の面白さを再確認する」と話す芸人もいたが、今となっては芸人仲間もYouTuber。数年後には自らのチャンネルを持ち、タレントとYouTuberの二刀流がスタンダードとなっている可能性が高い。 折角、YouTuberデビューするならばテレビと違う動画を届けて欲しい。当初、梶原は「テレビではできないことをしますよ!」と宣言していた。しかし、現状では吉本芸人を呼んでの対談がメインディッシュ。梶原とゲストによる長尺のトーク、確かにテレビでは不可能である。ただ、ここで指す”不可能”とは内容のことではない。放送枠がないからできないだけ、やっていることはトーク番組と変わりない。YouTube動画だからと言って、明かされる秘話もない。あくまでテレビサイズの対談に収まっている。 対して、独力でテレビでできないことに挑んでいるのがオリエンタルラジオ・中田敦彦だ。「YouTube大学」と称し、歴史、古典文学、偉人伝をレクチャーしている。学力とお笑い、自らのスキルをフル活用した”過激な放送大学”とも例えたくなる動画を制作。YouTubeの小さな画面との相性も良く、テレビよりも進化したコンテンツを量産している。 人気芸人兼YouTuberといえば上記の2名である。しかし半年前、ひっそりとYouTuberデビューを飾った人気芸人がいる。みなさん、ご存知だろうか。「君が出てこない夢は全部悪夢さっ」「僕らの世代でTHE BLUE HEARTSとダウンタウンの影響を受けてない人はいない」「漫才ってさ、ジャズなんだよね」“あま~い”セリフで人気を集め、音楽を誰よりも愛しているのに歌がヘタ、独特の世界観から変人と呼ばれるスピードワゴン・小沢一敬である。概要欄には「新しい遊び場 みんなで一緒に遊びましょう」。キザな文言からわかるように、小沢らしいキザな動画を配信している。 梶原、中田と比べて小沢のチャンネルは異質だ。「YouTubeで稼ぎたい」といった素ぶりが全くないのだ。新作動画を公開するたびにツイッターで宣伝する2人(当たり前である)。続けて、小沢のツイートをチェックすれば、自撮りとSKE48の須田亜香里の顔面アップの写真が多い。動画の宣伝が埋もれていた。 梶原と中田は、動画の再生回数を増やすために自らをYouTuber仕様にチューンアップしている。テンションの高い喋り方を心がけ、派手なサムネも用意。テレビよりも元気である。比べて、小沢は話し相手となるディレクターに「オレ、楽屋のまんまだよね」と語りかけるほどの自然体。YouTuber的な意識の高さもこれまた全くない。 高校生の頃、僕はTBSラジオで深夜3時から放送されていたスピードワゴンの番組『キャラメル on the beach』を愛聴していた。そのせいか、僕の小沢のイメージは夜の男。テレビに出演時は奇妙な言動をイジられる役に徹しているが、ラジオでは知的で無頼な一面が漏れていた。麻雀、野球、小説、漫画、音楽、映画、ゲームと様々なジャンルに精通。 相方の井戸田潤が「小沢さんって、飯食いながら麻雀ゲームやって、週刊ベースボールを読んで、さらに漫画も読むもんね~」と話したことを覚えている。勉強ではなくサブカルチャーから知識を獲得してきた側面に惹かれる。雀荘、酒、煙草、小沢には高校生男子が夢中になる匂いがあった。 小沢は自分が得意としないジャンルの話にも強い。「青春パンクって言葉が苦手。頭痛が痛いと言っているようなものだよね(これは得意なジャンルな話だけど)」と物事の本質を突くことに長ける。麻雀仲間ホリエモンは「(頭の良さに)学歴とか全然関係ない。小沢さんは中卒だけどめちゃくちゃ頭いいですよ」と高評価。僕が地頭の良さを初めて感じたタレントは小沢かもしれない。 それから16年の月日が経ち、YouTubeに登場した小沢。動画でやっていることいえば、高校生男子の昼休み。自分が理想とするアーティストが揃う夏フェスの妄想やプロ野球の順位予想、目隠しをした状態でタバコの銘柄を当てる「利きタバコ」なんてことも。とどのつまり、暇つぶしである。 僕が高校時代に聞いた29歳の小沢と現在YouTubeで観ている45歳の小沢に変化なし。どこまでいっても小沢は小沢だった。いい意味でも悪い意味でもキザである。独身生活を謳歌し、1日3箱タバコを吸い、週5日雀荘に顔を出す生活を保つ。人生の主役を1mmでも他人に譲ることはしない。 梅雨の雨音を慈しみ、初夏の香りに青春を感じ、冬の白い息とタバコの煙が混じり合う光景をに目を細める。Tシャツの首はパンクロック仕様にするためにハサミで切り、甲本ヒロトと真島昌利に憧れる。小沢は自分が求める小沢役を演じ続けている。ゆえに小沢の言動は芝居じみており、キザに映る。 小沢の動画は視聴者ではなく、自身が満足する内容だ。勝手気ままに好きなことばかり語る。ちまたでバズっている動画とは正反対、画面の向こうにいる視聴者の注意を引くためのオーバーリアクションはしない。「はい! ●●です! 今日は●●をしてみました!」と定番のフレーズを吐くこともない。どこまでいっても自然体の小沢さんを演じる小沢、ポエムのような言葉をつむぎ、たっぷりと間をとる。この静かな進行がアラサー世代にはちょうどいい。 化学調味料がない素朴な動画の味わいは、逆に新鮮で。「そもそもネットに動画を公開するって元来こんなことなのだろう」と僕は思った。せわしない動画にはマンネリ、そんな方にオススメしたい。●ヨシムラヒロム/1986年生まれ、東京出身。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使。五反田のコワーキングスペースpaoで週一回開かれるイベント「微学校」の校長としても活動中。テレビっ子として育ち、ネットテレビっ子に成長した。著書に『美大生図鑑』(飛鳥新社)
2019.07.21 16:00
NEWSポストセブン
田中みな実、新同居相手は毛深いカワイイ系 日課は散歩
田中みな実、新同居相手は毛深いカワイイ系 日課は散歩
 かつては“ぶりっ子キャラ”が批判され、炎上もたびたびだったフリーアナウンサーの田中みな実(32才)。最近では若い女性からの人気が急上昇中だという。「彼女は局アナ時代からメイクは自前。それに、とても美容通なので、 “田中アナのメイクや美容法が知りたい”と、強い支持を得ているんです。 実際に田中アナが表紙を飾った美容雑誌『美的』や『マキア』は、多くの若い女性に購入されました」(ファッション誌編集者) そんな田中が最近、事務所に内緒で“同居生活”を始めたという。2015年にオリエンタルラジオの藤森慎吾(36才)との破局が伝えられて以来、これといって浮いた噂のなかった田中に、ようやく新恋人か──と思ったら、「同居相手はトイプードルです(笑い)。夕方に自宅周辺を散歩させるのが日課のようです」(芸能関係者) バラエティーでは過去の恋愛をあけすけに話すなど、“ぶっちゃけキャラ”。なぜ飼い犬のことは事務所にも秘密なのか。「ひとり暮らしの女性が犬を飼い始めると、“とうとう婚期を逃したか”なんてバラエティーでイジられてしまう。今年33才になる彼女はとにかく結婚がしたくてたまらないので、周囲から“結婚を諦めた女”と思われたくないんでしょう」(前出・芸能関係者) 実際、田中が愛犬を見つめる眼差しは、まるで恋人と一緒にデートしている時のようだという。「とにかく飼い犬にベタ惚れで、信頼できる女友達には“かわいいでしょ”と紹介しまくっている。今のところ、多忙な彼女を癒してくれる、唯一の存在のようです」(田中の知人)※女性セブン2019年6月20日号
2019.06.08 16:00
女性セブン
YouTuberになったオリラジ中田敦彦(イラスト/ヨシムラヒロム)
YouTuber中田敦彦 知性をおすそ分けする凄みについて
 人気のYouTuberをジャンルわけすると、創作物を披露する発表系、「やってみた」「歌ってみた」「踊ってみた」などのチャレンジ系などがある。そして、派手さはないが確実にニーズが高いのが教育系だ。塾講師などその教科の専門家が提供することが多かった教育系動画に、最近、芸人であるオリエンタルラジオの中田敦彦が加わり、注目を集めている。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、『中田敦彦のYouTube大学』がもつ特異性について考えた。 * * * 梶原雄太(キングコング)がYouTuberとしてそれなりの成功を収めて以降、追随するように多くの芸能人がYouTubeに参戦している。そのなかでも人気を集めているのが中田敦彦(オリエンタルラジオ)。2019年5月分の登録者増加数ランキングでは1位を獲得、今最も勢いのあるYouTuberとなった。 タレントがYouTubeに参戦する際のメリットは多い。1本目の動画から視聴者がいる、ネットニュースで記事化など書き出せばキリがない。ただ、最も大きなメリットは自身のキャラクターを既に認知されている点である。 女性モデルなら“メイク術”、ママタレントなら“生活の知恵”、どんな動画が配信されるのか視聴者が想像できる。タレントはニーズに合わせた動画を配信すればいいので、需要と供給が早めにマッチ。自身にキャラクターをつけようと四苦八苦している無名YouTuberを観たことがあれば分かるハズ。YouTuberとは動画の内容以上にキャラクター性が求められる商いである。 中田敦彦の話に戻そう。 視聴者の需要に応えるタレント中田、動画でも慶応大学出身のインテリキャラクターを打ち出す。チャンネル名は『中田敦彦のYouTube大学』、やることが明確なのだ。 処女作の動画タイトルは「緊張せずに人前でプレゼンをするためのメンタルコントロール」。『しくじり先生』『やりすぎ都市伝説』で披露された中田のプレゼン能力。その秘訣を紹介する内容である。話し方、滑舌、ロジックと「やっぱりプロだなぁ~」と唸ってしまう内容。しかし、それ以上に感心したのが“顔”。 イケメン芸人と呼ばれることは少ない中田だが兎に角“顔”がキレイ。他の男性YouTuberと比べて清潔感が段違い。長年、多くの人の視線に晒されてきただけにメディアに出る人の造形となっている。個人的に“顔”に気づけたことは発見だった。『中田敦彦のYouTube大学』は国語、歴史、科学、音楽、美術といった科目別に動画を配信。当初は国語「難読漢字BEST3」、歴史「中国王朝の覚え方」、科学「相対性理論を一言で説明」、音楽「サカナクションの好きな曲BEST3」、美術「天才ピカソを徹底解説」と科目をバランスよく公開。全ての動画は10分前後に収まっていた。 しかし、27本目の歴史「キリスト教のカトリックとプロテスタントとは?」の動画が51万再生と大ヒット。視聴者の需要が歴史にあると気づいた中田は歴史動画に傾倒していく。現在ではヨーロッパ史、中国史、インド史と人類の過去を日々、中田流に紐解き続けている。 数百年間を語る歴史動画、一本の再生時間は長い。それゆえ、動画の途中で入る広告も多い(有料サービスに登録すればなくなる)。一般的にこういった動画は視聴者から避けられるが、中田の動画には「歴史を学べる」といった効能を持つ。一度観ただけで全てを理解することが難しいため、よって何度も再生したくなる。ネタが尽きることもない、中田にとっても歴史動画は最良のコンテンツだ。 べしゃりつくす歴史動画は明快だ。冒頭に「今回、覚えて欲しいことはこの3つです!」とポイントを発表し、解説を始めていく。動画ではお笑いで授かったテクニックも披露。なかでも国同士を擬人化し、漫才的なやりとりをさせることが印象に残った。 たとえば、1929年に起きた世界大恐慌を解説するシーン。ドイツ「アメリカさん、今月も融資お願いします……」アメリカ「いや、それどころちゃうねん。ウチもお金ないんや!」ドイツ「イギリスとフランスが第一次世界大戦の借金を返せって来ますよ!」イギリス、フランス「お前ら、どうゆう騒ぎやっ!」アメリカ「知るかー!もう今日からハンバーガーを買えへんほど金がないんや!」 と、一事が万事アッパーなテンションで中田は国になりきる。自身で消化しているからこそできる遊び。こんな動画を毎日更新しているから脱帽。流石!受験勉強の勝者である。情報を仕入れ、まとめるスピードが早い。 中田の動画には学ぶ楽しみと同時に「知らないことは恥ずかしい」といったメッセージも込められている。 僕の知人でミュージシャン志望の男がいる。彼は音楽をあまり聞かない。ゆえに少し変わった試みをしては「世界初の音だ!」と大喜び。その様子を見るたび僕は「それコーネリアスが2000年代前半にやったのになぁ……」と呆れる。情報化社会で情報を持っていないことは危険だ。 また、授業を聞いていると中田は知識を“啓蒙”することにかなりの興味を持っていることがわかる。この強い自我こそ他の教育系YouTuberと一線を画す部分。よって、ひとえに教育系といっても毛色が全然違う。 教育系動画の大半は学習塾が主宰し、受験勉強のためのノウハウが詰まった内容。しかし、中田の授業はすぐに受験で役立つような動画ではない。あくまでも知るキッカケとして機能している。そして、鑑賞後に後を引くのが中田の凄み。知性をおすそ分けされたような気分に……、端的に表せば「あっちゃんカッコイイ!」ということなのだろう。『中田敦彦のYouTube大学』には、オリエンタルラジオのリズム芸『武勇伝』に通ずる中田の“啓蒙”が込められている。オリエンタルラジオによる音楽グループRADIO FISHの『PERFECT HUMAN』も同様。「I’m a perfect human.」、歌われるのは中田を讃える内容だ。 中田は歴史から学んだ理屈を披露し、その結果を作品として世に発表している。漫才、歌、YouTube、どれも正しい理屈でバズに導かれている。そして、全てに“啓蒙”という共通点がある。 これまでのYouTuberは、知識量よりも行動力で中高生の人気を集めていた。大人の視聴者が増えた今、新しいYouTuberに求められるのはその逆で。歳を重ねれば、行動力は減退するが知的好奇心は向上していく。今後、中田のように確かな情報と明確な思想を持った教育YouTuberが増えていくことは必至である。●ヨシムラヒロム/1986年生まれ、東京出身。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使。五反田のコワーキングスペースpaoで週一回開かれるイベント「微学校」の校長としても活動中。テレビっ子として育ち、ネットテレビっ子に成長した。著書に『美大生図鑑』(飛鳥新社)
2019.05.26 16:00
NEWSポストセブン
吉田アナ、宇垣アナも TBS女子アナがフリー化する事情とは
吉田アナ、宇垣アナも TBS女子アナがフリー化する事情とは
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回はフリーになるTBSの女子アナたちについて。 * * * 1月末でTBSを退社することになった吉田明世アナが6日、レギュラー出演していた『サンデージャポン』(TBS系)に生出演。退社理由について、子育てをしていく中で「自分のペースで仕事をしていきたい」と説明した。  MCの爆笑問題とは、『爆報!THEフライデー』(同)でも共演し、業界用語で言うところの“ハマっていた”吉田アナ。まだ妊娠を公表していなかった時期、“サンジャポ”のスタジオで体調を崩した際、田中裕二のとっさの判断で事なきを得たことも記憶に新しい“サンジャポ”レギュラー中、頻繁に出ていたロケ先でアドリブを連発したり、自宅から中継したり、現夫との交際を撮られてからも、オープンに振る舞ったりしていた吉田アナは、テリー伊藤氏や西川史子ら、共演者からもかわいがられていることがわかった。  だからこそ、生出演して退社理由を説明。吉田アナの後を引き継いだ山本里菜アナとの関係も、すこぶる良好と見た。 そんな山本アナより「サンジャポには合っている」と吉田アナが評した宇垣美里アナにも退社するとの報道があった。『あさチャン!』のレギュラーを失い、「荒れている」とも報道された宇垣アナに手を差し伸べた“サンジャポ”で、「闇キャラ」として大ブレイク。ほぼレギュラーで披露するコスプレも毎回大好評で、昨年12月に発表された「第15回 好きな女性アナウンサーランキング」(オリコン調べ)にて、TBSの局アナで唯一ランキングしたのが宇垣アナだったことは、「え? 宇垣って、こんなに人気あるの?」と局内をザワつかせたのではないか。実はこのランキング、回を重ねるごとに、局内で重要視されているからだ。 しかし、時すでに遅し。宇垣アナについては、既に退社後の所属プロダクションまで取沙汰されていて、決定的といえよう。  そして下記のことは“サンジャポ”のレギュラー陣も話題にしていたことなのだが、同番組でアシスタントを務めた女子アナはみな、フリーになって大きく羽ばたいているという事実。  海保知里アナ、青木裕子アナ、田中みな実アナ、吉田アナ、そして主に外回りを担当していた宇垣アナである。 同局の中では、キャラ立ちといえるタイプばかりであるうえ、局アナの恋愛スキャンダルでさえネタにしてしまうサンジャポで、彼女たちは、タレントや文化人たち相手に上手に振る舞っていたという特徴もある。中でも、オリエンタルラジオの藤森慎吾と交際していた田中みな実アナを中田敦彦と福田萌の結婚会見場に行かせ、質問させたのは、名場面のひとつだった。そして藤森との破局後、田中みな実をいち早くゲストに呼んだのも”サンジャポ“だった。  そんな“サンジャポ女子アナ”を始め、進藤晶子アナ、小島慶子アナ、久保田智子アナ、桝田絵理奈アナ、そして小林麻耶さんらの名前を挙げ、TBSは働かせ過ぎなのではないか、だから女子アナが続々退社してしまうのではないかという見方があるようだ。  そうだろうか。確かに、体を張るバラエティー番組から料理番組、番宣番組に至るまで一人でこなしていた小林麻耶さんのように仕事が集中していたケースはあったし、結婚や出産を機に退社を決めた女子アナも少なくない。これは一般の女性にもあてはまるのだけれど、どこから見てもバリバリのキャリアウーマンが、結婚や出産をして、「こっち(家)のほうが自分には合っているかも」とキャリアをストップするケースは実は少なくないのである。吉田アナはまさにそんな一例だろう。 私が思うTBSの女子アナ連続退社の理由は、同局が在京局のなかで、もっとも女子アナ活躍の場が少ない局だということなのである。 例えば朝ワイドの『あさチャン!』は、日テレ出身の夏目三久をメインに据えて久しい。続く『ビビット』でメインの女性は真矢ミキだ。『ひるおび!』は江藤愛アナが頑張っているが、『Nスタ』はタレントのホラン千秋。『NEWS23』はOGではあるけれど、雨宮塔子がメインである。そして、『報道特集』は、すったもんだの末、結局、NHK出身の膳場貴子がメインに座っている。「ウチの局は、他局を辞めた女子アナを真っ先に起用する」…、かつてTBSの男子アナがこうボヤいていたのを聞いたことがあるし、同局の大きな番組を長年任されている他局出身のフリーアナは「TBSの人って、自分の局のアナウンサーを信用していないように感じる」とも言っていた。 在京の民放局で唯一、テレビとラジオの兼営局であるTBSは、実はもっとも女子アナが長く働ける環境が整っていると長年思われてきた。顔を出さず、声で勝負ができるラジオは、年配の女性アナウンサーには居心地がいいハズ。NHKのベテラン女性アナウンサーが晩年、深夜ラジオでリスナーから高い支持を得るという実例もある。 だが、TBSの女子アナは、そんなラジオに魅力を覚える前に辞めてしまうのである。もっとも、平日のワイド番組のパーソナリティーも、ジェーン・スー氏や朝日放送出身の赤江珠緒アナだ。 件の吉田アナの“サンジャポ”出演について記したスポーツ紙を『はやドキ!』で紹介した7日早朝、新人の宇賀神メグアナが、丁寧語でリアクションした際、メインの高野貴裕アナのリアクションが興味深かった。 まず、吉田アナに丁寧語を使う必要はないと言い、吉田アナの産休中に入社した宇賀神アナに、それほど接点がないではないかとも指摘したのである。確かにそうだが、なぜそのポイントを掘り下げたのやら。相次ぐ後輩女子アナの退社に、高野アナも思うところがあったのかもしれない。 現在、在京民放局の中で、もっとも華やかな美人タイプが揃っているTBSの女子アナ。昔は、宇野淑子さんや桐本幸子さん、岩崎直子さん、遠藤泰子さん、菅原牧子さん、そして吉川美代子さんら、昔は職人気質のアナウンサーが揃っていて、ラジオを含め、局内の人気番組でメインを張っていたものだけれど、いま、そんなことを言っても仕方がないのだろうか 宇賀神アナが、キャラクター抜群で読みもしっかりしていた吉田明世アナと共に仕事をし、いろいろ教えてもらいたかったと思うのは当然のこと。働き盛りのアラサー女子アナの退社が相次ぎ、結果、男性スタッフが仕事がしやすい20代の女子アナばかりになってしまうのは兼営局として少々マズイのではないかと思うのは私だけだろうか。
2019.01.13 07:00
NEWSポストセブン
芸能人に人気のサウナ ISSAや松田龍平のレベルはどれほど?
芸能人に人気のサウナ ISSAや松田龍平のレベルはどれほど?
 昨今空前のサウナブームが到来している。今年から「サウナシュラン」なるアワードも生まれ、日本全国のサウナー(サウナ愛好家)たちが各店舗を格付けし合うほどの白熱ぶりだ。 そんななか、「サウナシュラン」にランクインしない、ある意味「別格」としてサウナーから一目置かれている施設がある。それが東京・六本木の「X」だ。 芸能界にもこの「X」の愛好家は多い。2012年にTOKIOの松岡昌宏(41才)が脱水症状で倒れたのも「X」。そして、彼を介抱したのが、たまたまサウナに居合わせた吉川晃司(53才)だった。スター同士の触れ合いが日常茶飯事なのは、このサウナならでは。「ぼくがよく見かけるのはオリエンタルラジオの藤森慎吾(35才)かな。以前は週に3~4回ほど来てたけど、最近は頻度が減ってきた。逆によく見かけるようになったのはDA PUMPのISSA(40才)。 彼はSNSでサウナーアピールをしてるけど、ぼくが見る限りサウナに入るより、湯船でスマホをいじってることが多いイメージです。水風呂も苦手なようで入っているところを見たことがない。やっぱりサウナは、水風呂と交互に入ってなんぼだと思うけど」(Aさん) 今年は『U.S.A.』が大ヒット、年末の紅白にも16年ぶりに出演するなど、まさに当たり年だったISSA。しかし、常連サウナーから見ればまだまだサウナ“素人”といったところのようだ。「水風呂が苦手」という有名人は他にもいる。 ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)で好演中の松田龍平(35才)だ。「2回ほど松田龍平を見かけたけど、父・松田優作の遺伝子をしっかり受け継いでいるからなのか、細くてスタイルがすごくいいのでびっくりしました。でも、水風呂が苦手なようで、サウナと湯船を往復していたよ」(常連客のAさん) 意外な常連客もいる。「リオ五輪銀メダリストの陸上選手、ケンブリッジ飛鳥(25才)の肉体には驚きました。筋肉隆々で一切のぜい肉がなく、彫刻のような体でしたから。深夜に伊集院光(51才)も何度か見かけたことがあります。かつてはデブキャラでしたが、今はすっかりやせていて、それはそれで驚きました」(常連客のBさん) 最後に、こんなトップアイドルの目撃情報も。「サウナに入ったら嵐の相葉雅紀くん(35才)が1人で苦悶の表情を浮かべ、ひっそりと熱さに耐えていたときはさすがにびっくりしました。でも、ぼくがちらちら見ているとこちらの気配に気づいたのか、タオルで肌をさっと隠してすぐ出ていかれてしまって。申し訳ないことをしたなと後悔しています。でも、きれいな体をしていて、友人たちと“おれらも鍛えないとなぁ”と反省しました(笑い)」(常連客のCさん) このように、「有名人の生まれたままの姿を見られる」のがこのサウナの醍醐味。しかし、サウナでは、むやみに話しかけたりせず、互いの“ひとりの空間”を尊重するのがルールのようだ。※女性セブン2019年1月1日号
2018.12.19 07:00
女性セブン
オリラジ中田「良い夫やめた」宣言に見る「合理的思考」
オリラジ中田「良い夫やめた」宣言に見る「合理的思考」
 お笑いコンビ・オリエンタルラジオ中田敦彦氏の「良い夫やめました」とするインタビュー記事が配信されて話題になっている(日経DUAL、2018年10月22日付)。内容は、妻の要求に添って仕事を減らして早めに帰り、それでも収入は増やし、家では家事も育児もやり、何もかも妻の言う通りにするという“自己改革”をした結果、なぜかお互いにストレスがマックスになったので「もう良い夫はやめます!」というものである。 オリラジ中田氏の妻は、タレントの福田萌さん。彼女との関係について中田氏は「小遣いは3万円で、GPSで監視されている。切り詰めていてもすごく幸せ」などとたびたび語っていた。 ところが福田さんは中田氏に「あなたは一切変わっていないし、ただ成功したいだけの人」と詰め寄ったらしい。そしてすべて妻の言うことを聞く生活を送ってきた彼は、こんなことに気付いたという。〈妻は、「あなたは、これをしてくれなかった」「あなたは、あれをしてくれなかった」と、足りないことばかり注目するようになっていました〉(上記インタビュー記事より) ママ友と夫のグチ大会をして、「自分の夫はお風呂で子供を洗ってくれない」などと、不満な点ばかりに目が行くようになる。そして夫は疲弊する。中田氏は、妻に「離婚してもいい」という立ち位置でもう一度生活を見直そうと話した──。 中田氏のインタビュー記事に対し、ネットでは、「モラハラ」「脅し」「なるほど、独身になりたいわけだ」という声が相次いだ。 そうだろうか。私は、中田氏は「ハイスペ思考」なのだと思う。 彼はもともと東京学芸大学附属中高から慶應経済学部へ進んだエリートだ。たしかに彼の発言は極端にも見えるが、仕事を減らしても収入を増やし、妻の意向に添って動くという「結果」を出した中田氏は合理的ハイスペ思考そのものである。 福田萌さんとしては、要は「私と向き合って」という“女子っぽい”要求をしていると思うのだが、中田氏は合理的・論理的に頭を動かし手を動かした結果、夫婦の歯車が狂ったようだ。こうなると、毎日子供をお風呂に入れようが、オムツを何枚変えようが関係ない。 年収7000万円の外資金融営業マンと結婚した元港区女子のリカは、夫は平日はほとんど帰らないという週末婚状態である。「俺が稼ぐんだから、家を仕切るのはお前」。そういって、子供のオムツ変えもしない。「そのかわり金で不自由させない、それが俺の役割だ」が口癖で、毎年のように年収を増やしている。この夫婦間に「ともに手を取る子育て」は皆無である。だが、リカはシッターなどに依頼しながらうまく育児を回し、「私も楽しむもんね」と趣味のネイルやエステに通っている。 一方、投資家兼実業家のハイスペ男性・タカシと結婚したミサは、中田敦彦・福田萌夫婦と同じ悩みを抱えていた。「帰宅時間もまちまち、私は一人で赤ちゃんを見てるのに、あなたは全然手伝わない! ママ友は旦那さんが土日は見てくれるのに、あなたは土日はゴルフ!」 こんな不満でぶつかり合うことはしばしばだった。ミサがタカシの親にまで「彼が子育てに非協力的で…」などと騒いだ結果、夫はゴルフをやめ、土日は家にいるようになり、週末の“家事スケジュール”まで作って(こういうところがハイスペ思考)実行してくれるようになった。 それでもミサが「私はなかなかストレス発散できないのに、いいよね、平日の夜は飲みに行けて」などと愚痴った結果、夫は平日の夜も早めに帰ってくるようになった。すると彼はどんどん覇気がなくなっていった。そして──。 ある日、ミサが「オムツがない。あと10枚くらいしかないのに、どうして買ってないの」と文句を言ったところ、突然タカシがキレた。「もうこれ以上、なにを俺に求めるんだ! 稼いで、言うこと聞いて、あとはなんだ」 離婚届を置いて出て行ったという。 ハイスペ男は、並大抵ではない努力と合理的思考で動くから成功していると言える。そこに“そこらへんの女子”の文句をぶつけると崩壊しかねないのだ。 どちらが悪いということではない。これは相性の問題だ。ハイスペ思考を持つ特殊な男たちと平和な家庭を作るのは簡単ではないのだと思う。◆文/吉川リサコ(港区女子、コラムニスト)
2018.10.31 16:00
NEWSポストセブン
観月ありさの美脚写真、膝上の白スカート姿
観月ありさの美脚写真、膝上の白スカート姿
 映画『モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!』の初日舞台挨拶に登場した観月ありさ。膝上スカートの白い服に身をまとい、見事な美脚を披露した。イベントには、同じく吹き替えを担当する山寺宏一、川島海荷、オリエンタルラジオ・藤森慎吾も登場した。 観月が演じるのは、山寺宏一が吹き替え声優を務めるドラキュラが一目惚れするクルーズ船の船長・エリカ。ちなみに、観月は、21才~22才頃に母と母の友人とカリブ海・メキシコをめぐる豪華クルーズ旅行に行った経験があることも明かした。■撮影/平野哲郎
2018.10.27 16:00
女性セブン
中田敦彦
オリラジ中田敦彦も? 芸能界「干される」の実態とは
 オリエンタルラジオ・中田敦彦の動きが注目されている。中田は3月末で『ビビット』(TBS系)のコメンテーターを降板、9月末には6年間、コンビでレビュラーを務めてきた『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)を2人そろって卒業。こうした相次ぐ降板から、中田が業界から「干された疑惑」が一部で報じられた。そもそも、芸能界でよく言われるこの「干される」ということは、実際にあるのだろうか。その実態に迫る。◇オリラジ中田は「仕事を整理した」 まずオリラジ露出減の一因と言われているのが、ダウンタウン松本人志をめぐる騒動だ。両者が直接やりあったわけではないが、ことの経緯をたどると、そこには何らかの“冷戦”が見て取れる。 昨年、脳科学者・茂木健一郎氏がツイッターに「地上波は終わコン」「日本の“お笑い芸人”のメジャーだとか、大物とか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとはかけ離れているし、本当に“終わっている”」と投稿。同氏はのちに『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演した際、レギュラーコメンテーターを務めている松本から先の発言を糾弾され、謝罪に追い込まれた。 これに反応したのが中田だった。ブログで、茂木氏への支持を表明したうえで、「大御所の番組に出演して大御所に面白くないと言われ公開処刑をされてしまいました」などと暗に松本のことを批判。のちに中田は、吉本興業の上層部から「謝れ」と言われたとラジオ番組で証言している。 こうした騒動があって、「干された疑惑」が『週刊女性』に報じられたのだが、中田は同誌の取材に対して「干されたわけじゃない。仕事を整理したんです」とこれを否定している。◇業界にある「圧力」と「忖度」 中田のケースの真相は不明だが、そもそもそうした「干される」といったことは実際あるのだろうか。業界関係者のA氏が語る。「ありますよ。番組のキャスティング会議では、そのコンテンツに応じたタレントがゲストとして決まっていきます。それぞれの人気やトークスキル、世間からの印象などが考慮されますが、そうした対外的なこと以外に、プロデューサーから“その人はやめておこう”と理由もなく言われることがあるんです」 それは「干されている」ということなのか? A氏が続ける。「『干される』には、1つは当事者からの圧力、そしてもう1つは、その下の人間、および周囲の『忖度』の2つに大別できると思います。前者は言うまでもありませんが、『忖度』に限って言えば、現場に流れる“気まずい空気”から、それまでは積極的に使っていたタレントに対し“ひとまずやめておこう”と起用を躊躇してしまうというものです。 気まずい空気というのは、“大物芸能人が使うなと言ってるらしい”とか“お世話になってる業界関係者が、そのタレントを使ってほしくないみたいだ”など、いろいろ噂されますが、はっきりした理由は現場まで下りてことないことが多いですね。実際、そうした情報が本当なのかどうかもわかないことがほとんどです」  そうした見えない空気に逆らってキャスティングしようという勇敢なテレビマンがいるなら別だが、一度「干された」烙印を押されてしまったタレントを無理してでも起用する番組はほぼないという。◇事務所からの移籍・独立で仕事激減のケース  干される理由としてマスコミでもたびたび取り上げられるのが、所属事務所からの移籍・独立だ。ギャランティなどの契約体制への不満が露呈した時にそうしたケースが多く見られる。「円満退社」も多いが、中には事務所とのトラブルが発生する場合もある。「例えば、某タレントが、個人事務所を立ち上げようとしたことで揉めたというケースがありました。双方、直接このことについて触れている機会がないため真実のほどは定かではありませんが、トラブルのイメージがあって番組側からすれば“起用しにくい”と敬遠することは実際あります。それが“干された”というなら、そうなのでしょう」(A氏) これは別のタレントのケースだが独立後、業界関係者からテレビ局などに「使わないでくれ」とお達しが回ったこともあったという。それに従うかどうかは起用する側の判断となるが、先に述べたようにリスクを冒してまで起用に踏み切ることはないようだ。 また、爆笑問題・太田光の妻で、彼らも在籍する個人事務所タイタンの代表・太田光代氏が、ニュースサイトで、こんなことを言っている。もともと彼らは太田プロダクションにいたのだが、「爆笑問題がいきなり太田プロを辞めてしまったんです。芸能界で絶対やってはいけない不義理を犯し、彼らは仕事を失いました」と振り返っている。さらに、「3年後ようやく太田プロに戻れそうだったのに太田が『戻らない』と言い出して。他の事務所に所属したらまた問題が出る。だったら私が事務所をやるしかないと覚悟してタイタンを立ち上げたわけです」。  補足すると、爆笑の2人は、彼らをスカウトし、育ててくれた太田プロをわずか2年ほどで飛び出した後、仕事が激減。3年後、ようやく雪解けして太田プロから「戻ってもいい」と言われたのにそれを突っぱねたということだろう。 彼らの仕事が激減した理由が、圧力なのか、忖度なのか、それとも当時の彼らの実力不足だったのかは不明だが、光代氏が彼らの独立を“芸能界で絶対やってはいけない不義理”だとして、それによって“仕事を失った”と語っていることは注目だろう。◇視聴者からのバッシングも原因に? 最近多いのが、不倫スキャンダルによる露出減である。これは主に視聴者からの嫌悪感が、今のSNS全盛の時代、1つの強大な力となってスポンサーやプロダクションに、そのタレントの起用を中止させる事態となっているというもの。これも結果的に「干される」ということの新しい動きと言えるだろう。 人気タレントが突然、テレビからいなくなったらその時は、実は「干された」のかもしれない。(芸能ライター・飯山みつる)
2018.10.20 07:00
NEWSポストセブン
誕生会に芸能人続々参加、スピワ・小沢一敬の人徳と機転
誕生会に芸能人続々参加、スピワ・小沢一敬の人徳と機転
 10月中旬の金曜の夜、30人以上の芸人、タレント、グラドルがぞろぞろと東京・下北沢のイタリアンに入っていく。雨上がり決死隊の宮迫博之(48才)、チュートリアルの徳井義実(43才)、オリエンタルラジオの藤森慎吾(35才)、グラドルの稲村亜美(22才)──この日、彼らはスピードワゴンの小沢一敬の45回目の誕生日を祝うために集まっていた。「小沢さんには事務所の枠やジャンルを超えた友人が大勢います。この誕生日会は10年以上は続いていますが、いつも多くの芸能人で盛り上がっていますね。やはり小沢さんには人徳があるんです」(芸能関係者) 小沢の“人のよさ”は、その日も健在だった。「8時集合だったのですが、小沢さんは1時間以上前に来ていたとか。開場後はみんなのテーブルを回って“ありがとうね”“嬉しいわ”と声をかけて、いちばん盛り上げていたようです」(テレビ局関係者) 2時間ほどの一次会は、大盛況に終わった。続く二次会はカラオケ店に場所を移して──のはずが、一度は店内に入った一行が、すぐ引き返し外に出てきた。みんなでスマホをチェックしたり、周囲の店を覗き込んだり…。「幹事が二次会の会場を予約し忘れていて、一か八かカラオケ店に掛け合ったんだけど、やっぱりダメだったみたい。みんなで次の会場探しにウロウロしたけど、金曜の夜に30人以上の団体客が入れる店もそうそう見つからず…」(テレビ局関係者) テレビカメラもないのに芸能人集団が右往左往している状況に周囲もざわつき始めると、次第に居心地が悪くなったのか帰りだす参加者もチラホラ。 その窮地に誰よりも機敏に動いたのが小沢だった。スマホで「朝まで営業」の居酒屋チェーン店を見つけ、すぐに電話。「これから予約できるかな? 実は芸能人もいるから貸し切りにしたいんだけど。いける? 予約名は小沢です」 ちょうど残っていた客が帰るところで、運よく貸し切りにできたようだった。その二次会でも小沢は誰より盛り上げ役に徹していたという。小沢の奮闘がある限り誕生日会は続くだろう。※女性セブン2018年11月1日号
2018.10.17 16:00
NEWSポストセブン
爆笑問題に追いつけないアラサー芸人 積もる愚痴に凄みあり
爆笑問題に追いつけないアラサー芸人 積もる愚痴に凄みあり
 日本の平均寿命が世界一になったからではないだろうが、若手芸人が高齢化している。爆笑問題30周年記念ライブをきっかけに、彼らの後輩であるウエストランドのYouTube番組『ぶちラジ!』を視聴しながら、イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、くすぶっているアラサーはなぜ愚痴が多いのかを考えた。 * * * 先月、爆笑問題の30周年記念ライブ『O2-T1』を観劇した。タイトルは、太田(O)が2個で田中(T)が1個。それぞれの睾丸の数からとったという。おなじみの時事漫才ではなく、ブラックジョークが光る連作コントが披露された。爆笑できたか?と聞かれれば微妙だが、近い距離で2人が演じる姿を見られただけで儲けもの。 30周年を記念した冊子が貰えたことも良かった。インタビュー、後輩からメッセージ、「爆笑問題の30周年を振り返る!爆問年表」と充実の内容で。公演が始まるまで、ずーっと年表を熟読していた。 爆笑問題が結成されたのは1988年、太田22歳、田中23歳のころである。その1年後にお笑い番組のレギュラーを獲得し、5年後には事務所「タイタン」を設立している。 少し飛ぶが、11年後の1999年には『第22回24時間テレビ』の武道館応援隊長を就任。『24時間テレビ』への出演は、タレントパワーを持っていることの証。つまり、太田33歳、田中34歳の頃には老若男女に知られる芸人になっていたこととなる。 また、爆笑問題は最初に所属した太田プロから独立したことで、表立った芸能活動ができない期間があった。そういったことを踏まえれば、この出世速度は驚異的。以降、現在までの20年間に渡り、国民的芸能人として君臨している。 先日、20歳の友人が「やっぱり爆笑問題って最高ですよね!」と言った。当初は「ふむふむ」と聞いていたが、なんだか腑に落ちない。落ち着いて考えてみて、ハッとした。今年32歳となった僕も20歳のころ同じことを言っていた気がする。12年の月日を経ても繰り返される同様の賛辞。 これは、憧れを持って語られる芸人が更新されていないことを意味する。 年表を見れば、爆笑問題は僕の年齢である32歳の頃には各局に冠番組を持っている。時代が違うので単純な比較とはならないが、現在のアラサー世代芸人を列挙してみた。 小宮浩信35歳(三四郎)、中田敦彦35歳・藤森慎吾35歳(オリエンタルラジオ)、カズレーザー34歳(メイプル超合金)、みやぞん33歳(ANZEN漫才)、澤部佑32歳(ハライチ)、イモトアヤコ32歳、柳原可奈子32歳、渡辺直美30歳。 何れ劣らぬ人気者だが、現在、地上波で多数の冠番組を持つ人はいない。 学生時代に出会った友達同士でコンビを組み、プロとなりネタで顔が売れ、地上波で冠番組を持ち、深夜ラジオでは素の表情を見せる人気パーソナリティー、なおかつベストセラー作家。若者が夢見るステレオタイプの人気芸人、実はオードリー以後登場していない。 当人の努力が足りないなんてことはさらさらない。知人のアラサー芸人を見る限り、みな努力家だ。ほぼ毎日ライブに出演し、芸を披露している。 この世代は、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャンの全盛期を知っている。しかし、3組が躍動していたころのテレビを自身が再現することが難しいとも理解している。かといって、面白さを求める先をYouTuberに全振りできるほどのYouTubeを愛せない。旧態依然と知りつつもテレビに憧れる。 自分を見て思う、今のアラサーってそもそも残念な世代だと。幼少期にバブルの残り香を嗅いだはいいものの、年齢を重ねるごとに国は辛気臭くなるばかり。アナログでもなければデジタルネイティブでもない微妙なお年頃。 コラムニストも芸人も“おもしろ”を提供する意味では同じだ。そして、僕は気づいている。逆立ちしても人気YouTuberのフィッシャーズに“おもしろ”で勝てないってことを。アラサーにして、若者に白旗をブンブン振っている。 地上波への憧れを捨てきれないアラサー世代の芸人は、テレビの予行練習としてYouTubeでトーク番組を配信することが多い。彼らは自らを決してYouTuberとは名乗らない。数多くあるアラサー芸人のトーク番組、そのなかで個人的に最もハマったのが「タイタン」所属の芸人、ウエストランド(河本太34歳、井口浩之35歳)による『ぶちラジ!』だ。毎週木曜日夜8時に更新される30分のラジオ形式の番組。手弁当にも関わらず、今年で7周年を迎えた長寿番組でもある。 この番組の特徴は愚痴。『笑っていいとも!』の週替わりレギュラーに大抜擢されたが1年後にまさかの番組終了、2017年M-1の準々決勝で喝采を浴びたにも関わらず落選、家賃が払えず退去寸前など。 日々、生きるなかで起こる2人にとって不都合な事実、それを嘆き続ける。年齢は重ねたものの収入、うだつ共に上がらないアラサー世代のため息を代弁するかのように。 そこに僕は共感し、毎度頷きながら拝聴している。 また、平日には本編で言えなかった愚痴を漏らすスピンオフ番組『ウエストランド・井口のぐちラジ!』も配信。井口が先週あった愚痴を5分間に渡り語り続ける。ちなみに、放送回数は1160回を超えている。 芸人同士の揉め事といった内輪的な内容も多いが、時折「最近の映画って舞台が出版社ばっかじゃん!」といった意外な角度からの批評も飛び出すから見逃せない。大根仁監督の一連の作品群、また欅坂46平手友梨奈の主演で話題となった『響』など。出版文化は斜陽なのにも関わらず、出版社を描いた作品は確かに多い。 チリも積もれば山となる、愚痴も積もれば凄みがでてくる。最低、週に6回の愚痴を吐くウエストランド。愚痴という分野に関しては、日本有数の見識者だ。 ウエストランドは自らを「若手芸人」と自称する。しかし、トークによっては「おじさん」とも語る。知人の芸人に「若手芸人はいくつになったら芸人になるのか?」と聞いてみれば「売れたら!」と教えられる。若手芸人と年齢は関係ないみたいだ。 ウエストランドを筆頭にアラサーの”若手”芸人たちから “若手”が消え、“売れっ子”へと変わる日を待ち望んでいる。これも同世代としてのシンパシー、今後も勝手な応援を続けたい。
2018.10.14 16:00
NEWSポストセブン

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