薬丸裕英一覧/2ページ
【薬丸裕英】に関するニュースを集めたページです。

「みなおか」後枠を担う坂上忍の“座長力”に期待
放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、坂上忍の“座長力”に注目する。 * * * 4月からまたレギュラー番組が増える坂上忍が、『バイキング』(フジテレビ系)で共演するヒロミとサンドウィッチマン伊達みきおと共に4月15日オンエアの『ボクらの時代』(同)に出演。トークのテーマは「バラエティーは何処に行く」だった。 ちなみに坂上の新番組は『直撃!シンソウ坂上』で、初回は4月19日(木)。あの『とんねるずのみなさんのおかげでした』の後枠という重責を担うもので、初回は2時間SPだ。坂上がフジテレビ系列のGP帯のレギュラー番組でMCを務めるのは初となる。 初回の内容は、ヒロミや伊達と同じく『バイキング』レギュラーの「薬丸裕英 解散、退所、結婚、別居報道の全真相を初告白」。 折しも、関ジャニ∞の渋谷すばるがグループ脱退と今年いっぱいでジャニーズ事務所退所を発表したばかり。女性アイドル全盛の80年代にあって「花の82年組」唯一の男性アイドルグループ・シブがき隊のセンターだった薬丸が同期の石川秀美と結婚したことは、F2やM2(35~49才の女性と男性)以上の視聴者なら、よく覚えていることだろう。 シブがき時代はヤンキー色が濃かった薬丸だが、96年から18年間も『はなまるマーケット』(TBS系)のMCを務めたことで、同年代の主婦層から絶大な人気を得て、いまに至る。 そんな薬丸は、坂上が出演した『ボクら~』の同日夜、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演し、妻・石川秀美や5人の子供たちについて語っていたので、“坂上新番組”にとっては、いい“前フリ”を他局にしてもらった格好になる。 実は『直撃!シンソウ坂上』は、『バイキング』の総合演出をしていた島本亮氏がスライドするカタチで担当。チーフプロデューサーも『バイキング』と同じ小仲正重氏が担当している。 つまり、いま、同局内で数少ない“勢いある番組”のスタッフが、当代きっての視聴率男・坂上忍と新たにタッグを組むということなのである。 初回に登場する薬丸夫妻が別居をしているのは事実らしい。妻の石川秀美はハワイ在住で、坂上は、そのハワイの自宅に“直撃”している。 あんなに忙しいのに、いつハワイになんてロケに行く時間があったのかと視聴者の方はお思いだろう。私もそう思った。 が、坂上は昨年末、『バイキング』の特番で、あの高樹沙耶(益戸郁江)を訪ねて沖縄まで行ったり、息子が不祥事を起こした清水アキラが住む地方の別宅まで行ったりしているのだ。 もちろん、このときのスタッフも月~金の『バイキング』をみているスタッフであり、この特番でノウハウと方向性を掴み、『直撃!シンソウ坂上』へと繋がったのだろう。 筆者は『バイキング』水曜レギュラーなので、昨年末の特番の内容が固まるまでのプロセスは何となく知っていた。当初は、月~金のスタジオ下手に着席する、通称“専門家チーム”と、上手のタレントたちが大集合して、一年のニュースを振り返るという企画だったようで、私もスケジュールを“仮抑え”されていたからだ。 それが、“ばらし”になり、どんなことをやるのかと思ったら、件の高樹沙耶や清水アキラ、さらには生で藤田紀子さん、朝青龍などが出演。坂上が“直撃”する様子は、バラエティー班が制作しているとは思えない、芯を食ったインタビュー番組になっていた。『バイキング』スタッフが新たに坂上と新番組をやろうと思った背景には、前述のように、坂上と番組、双方の勢いが挙げられるが、それより大きいのは、スタッフと坂上の確かな信頼関係があるからではないか。 坂上の本職は、言わずと知れた俳優であり、3才から子役をしているので、芸歴はやがて半世紀に及ぶ。 良くも悪くも“古き芸能界”と豪快な芸能人の先輩たちを間近で見てきた坂上は、バラエティーの帯番組という“大所帯”を“座長”としてまとめるワザをもっているのだ。 坂上はスタッフに、非常に厳しい。たとえば生放送中、ちょっとでも段取りが悪かったり、ムリな尺調整をしていたりすると、フロアにいるディレクターをその場で注意をする。 コメンテーターに対しても、安全な立ち位置を崩そうとしない者や、“忖度”しているような者には容赦ない。 だが、これは『ボクらの時代』でヒロミも指摘していたことだが、坂上は「変わりようがスゴイ」、つまり、切り替えが早く、説教を延々引っ張らないし、CMが明けたら何事もなかったかのように次に展開していく。『直撃!シンソウ坂上』で進行役を務め、『バイキング』でも全曜日、坂上の横に立つ同局の榎並大二郎アナに対しても同じで、ちょっとでも噛んだり、段取りを間違えたりすると、坂上はすぐにツッコむ。 だが、それは次の瞬間、必ず笑いになるもので、視聴者が見ていて不快に感じないものなのである。 身を削った発言をした者には、必ずフォローをしてくれるし、オンエア上で言い合いのようになった場合でも、その出演者がハケたのをスタジオの前室まで追いかけて行って礼を言っている。 俳優や歌手の大御所がスタジオゲストとして訪れたときの対応もそれは見事で、坂上は、ただヨイショしたりするハズもないうえツッコむところはツッコむだけでなく、たてるところや、その大御所が話したいであろうネタを必ず話させてあげる優しさも持ち合わせている。 専門家を含めた出演者への気遣いも見事で、飲み会を開いたり、年度初めには「よろしくお願いします」と全員にプレゼントを配るし、年末年始は全曜日、オンエア終了後に景品が当たるプチイベントを開いてくれるのだ。 つまり、坂上の行動は、MCというよりはドラマや映画の座長のそれで、そんな坂上に、同年代や年下の男性スタッフが惚れこんでいる…というように私には見える。 恐らく、取材に出たいと言い出したのは坂上のほうからなのではないか。視聴者が聞きたいことをしっかり聞くのに、相手は、なぜか怒らず、「来てくれてありがとう」「聞いてくれてありがとう」と感謝する。本人は否定するかもしれないが、それは坂上の“人柄”の成せるワザである。『直撃!シンソウ坂上』、個人的に、かなり楽しみな新番組だ。
2018.04.17 07:00
NEWSポストセブン

薬丸裕英、家族はハワイ等に 妻・石川秀美はバリバリ活躍中
毎週木曜の朝、普段より少し多めの荷物を抱えた薬丸裕英(52才)は、9時28分スタートの情報番組『生活情報マーケット なないろ日和!』(テレビ東京)の出演に間に合うよう余裕をもって自宅を出る。 11時過ぎに収録が終わると、スタジオのある東京・品川からお台場へ直行。11時55分スタートのバラエティー番組『バイキング』(フジテレビ系)に出演し、芸能から政治ネタまであらゆる話題にコメントする。次は15時40分スタートの生活情報番組『よじごじDays』(テレビ東京)の収録へ。いずれも生放送だけに、移動中も気が気でないに違いない。 そして16時54分にやっと3本目の収録が終わると羽田空港に向かい、なんと約7時間かけてハワイへ飛ぶ。日曜夜に帰国すると、休む間もなく月曜朝の生放送の準備をしなければならない。薬丸はほぼ毎週、こんな生活を続けている。「薬丸家は今、国内外に一家“離散”状態なんです。長男(27才)は日本で俳優を、次男(24才)はオーストラリアでセミプロのサッカーチームに所属しているそうです。長女(21才)は日本の大学に通いながらタレント活動をしていて、三男(18才)はアメリカ留学中。そして妻の石川秀美さん(51才)と次女(9才)がハワイに住んでいるそうで、薬丸さんは2人に会うために毎週ハワイに通っているんです」(薬丸の知人) 薬丸の“別居”生活は6年ほど前から始まったという。「当時長女はハワイ留学中で、現地でタレント活動もしていました。彼女をサポートしようと、秀美さんは次女を連れて頻繁にハワイを訪れていたそうです。それから徐々に、現地に拠点を移すようになりました」(前出・知人) 子供には海外でいろいろな経験を積んでほしい――薬丸の子育て方針のもと子供たちは日本を離れていったが、期間限定かと思われていた秀美さんのハワイ生活は、長女の帰国後も続いた。「奥さんがいつまでたっても帰って来ないんですから、掃除洗濯だけでなく、ゴミ出しや朝の食事の準備まで薬丸さんはひとりでこなしています。さすがに多忙なので夕食は外で食べて帰ることが多いようです。 薬丸さん、お子さんが5人もいるのに芸能界の友達の輪が広くてつきあいもいいですし、バラエティー番組『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)を見ていても、行ったことがないお店はないというくらいグルメなので、どうしてかと訝しげに聞かれることも多いんです。前に、奥さんと別居していてひとりでいる時間ばかりで、仕方なくそんなふうになってしまった…と苦笑いしてましたね」(前出・知人) 毎週ハワイに通うほど夫婦関係は良好。とはいえ、多忙な夫をひとり置いての妻の不在期間はあまりにも長すぎないだろうか。「秀美さんもハワイでの仕事が忙しいんですよ。2015年に、ハワイで立ち上げたジュエリーブランド『ALOHILANI』の売れ行きが好調だそうです。子供の留学費用や日本の自宅のローン返済で大変な中、家計の大きな支えになっているそうです。 昨年には英国王室御用達のトイメーカーとコラボ商品も出していて、今はハワイに2店舗持っています。秀美さん自身、今は仕事をバリバリ頑張りたいという気持ちが強く、ハワイ独特の雰囲気や生活も気に入っているそう。“通い婚”生活が続けられるうちは、いい距離感で夫婦生活を続けたいと思っているのではないでしょうか」(前出・知人) これがふたりの“はなまる”の形のようだ。※女性セブン2018年3月15日号
2018.03.07 07:00
女性セブン

城田優&すみれが見せた“神スタイル”2ショット
城田優(32才)とすみれ(27才)という長身ふたりの奇跡的な2ショットをキャッチした──。「やばいやばい! 足ながっ!」「えっ、何かの撮影?」。寒風吹きすさぶ2月上旬の週末の深夜。0℃近くまで冷え込んだ東京・麻布十番の商店街を歩く男女に、すれ違った人たちが思わず振り返り、熱い視線を送る。 その先にいたのは、城田優とすみれ。城田は黒いジャンパーに黒のゆったりしたパンツ、すみれは大きめの革ジャンに黒の細身のパンツ姿。身長190cmと175cmの“神スタイル”な2人が全身黒でバッチリ決めているのだから、周囲の目を引かないはずがない。 その1時間前、2人は近くの高級焼肉店にいた。城田とすみれがいた半個室からは、盛り上がる大勢の声が聞こえてきたという。「その日は2月19日が誕生日の薬丸裕英さん(52才)の、少し早めのバースデーパーティー。薬丸さんの娘さんがサプライズで企画したもので、プライベートでも親しい三田寛子さん(52才)や早見優さん(51才)、千秋さん(46才)、杉浦太陽(36才)・辻希美(30才)夫妻、有村昆さん(41才)、大渕愛子さん(40才)らが本人には内緒で参加していました。 バルーンやアレンジメントフラワーを飾り、薬丸さんが半個室に入るや、みんなでクラッカーを鳴らして祝福したそうです。城田さんとすみれさんもそのメンバーで、薬丸さんは集まった面々に驚いて、すごく嬉しそうな様子だったと聞きました」(出席者の知人) 薬丸は17年間司会を務めた『はなまるマーケット』(TBS系)や歌手、俳優活動を通じて交遊関係が広く、芸能人同士が「ヤックン会」を通じて知り合うことも多いという。「(妻である)石川秀美さん(51才)は子供の留学を機にハワイに拠点を移していて、薬丸さんは普段、週末ごとにハワイに通う生活を続けています。だからこそ、クリスマスや誕生日など定期的に自宅でパーティーを開いて友人と集まる機会を作っているそうで、城田さんやすみれさんも多忙な合間を縫って駆けつけるそうですよ」(前出・知人) 冷え込みがますます厳しくなった深夜0時すぎ。サプライズパーティーを終えた城田とすみれは、薬丸の娘とパーティーの余韻にひたりながら、繁華街へと向かった。※女性セブン2018年3月8日号
2018.02.21 16:00
女性セブン

『ベストテン』司会者や『少女A』作詞家が回想する中森明菜
“花の”と冠が付くほど隆盛を極めた1982年デビュー組のアイドルたち。中森明菜『少女A』の作詞家・売野雅勇、『ザ・ベストテン』司会者・松下賢次、著述家・太田省一の3氏が、あの時代と「花の82年組」を振り返る。売野:1970年代の重厚感溢れる歌から、80年代は軽さが求められるようになりました。象徴的な歌が、1980年1月1日発売である沢田研二さんの『TOKIO』。ジュリーの作品を書いてきた阿久悠さんではなく、コピーライターの糸井重里さんが担当したことで、詞が軽くなった。生活感の希薄さがポイントでした。太田:1979年の終わりから1980年の始めは、ちょうど阿久さんの休筆期間中でもありましたね。売野:さらにその源流は、1979年のYMOの曲『テクノポリス』。冒頭で「TOKIO」と囁いています。ニューヨーク、ロンドン、パリという世界のメトロポリスの中で、東京を「TOKIO」と位置づけた。 確かに、僕がファッション誌に関わっていた1970年代後半、DCブランドがどんどん増え、同時に建設ラッシュで街の風景も変わっていき、東京が流行の発信源になっていました。 沢田さんの『TOKIO』以降、レコード会社は広告の仕事に関わっている書き手を探すようになり、僕にも声が掛かりました。コピーライターはまず枠組みを考えるので、企画的な歌が増えた。その流れが、1980年代のアイドルブームを決定づけたと思います。太田:翌年、湯川れい子さんが『センチメンタル・ジャーニー』で「伊代はまだ16だから」と、詞の中に歌手本人の名前を入れた。1970年代にない遊び心を感じました。あの軽さが82年組の原点。売野:ハード面で言うと、洋楽と同じように、曲を先に作って詞を後で付けるようになりました。スタジオで曲を録音しておけば、あとは詞を待てばいい。必ず発売日にリリースできるようになり、アイドルの量産体制が生まれた側面もあるかもしれません。松下:82年組はヤックン(薬丸裕英)と石川秀美ちゃんが結婚したように、同期が仲良さそうでしたよね。そういう意味で、人間らしいアイドルの始まりだった気もします。太田:中森明菜さんは他のアイドルと一線を画していましたよね。デビュー曲の『スローモーション』はアイドルの王道で淡い恋を歌った。それが2曲目の『少女A』でツッパリ路線に180度変わった。作詞された売野さんは路線変更を意識したんですか?売野:戦略的な意識は全くなかったですね。僕はまだ駆け出しで、アルバムの候補曲として書きました。新聞の社会面に載る『少女A』という反社会のシンボルを、華やかなアイドルに当てはめたら面白いだろうと。候補に残っていった時、「そろそろ本当のタイトルを出してください」と言われたんですよ。『少女』という曲のAパターン、仮タイトルだと思われていた(笑い)。松下:明菜ちゃんの反応は?売野:嫌だったみたいです。既に、第2弾は来生えつこ、たかお姉弟による『あなたのポートレート』で決まっていたんですよ。ディレクターはアイドルと真逆のイメージの歌を出すことを躊躇していた。ところが、明菜さんのマネージャーが打ち合わせの時に『少女A』というタイトルを見つけて、曲を聞いたら「これ、シングルじゃない?」とひっくり返した。レコーディングでは、ふて腐れながら1回だけ歌ったそうです。松下:それが良かったんですね。『少女A』で初めて『ザ・ベストテン』にランクインした時、明菜ちゃんはTBSに行くまでの服装を考えるため、自分のタンスをひっくり返して洋服を選んだそうですよ。衣装じゃなくて私服を。それくらい嬉しかったそうです。太田:テレビで普通に喋っている時、無垢なほど素朴でしたね。松下:彼女は自分のリハーサルが終わっても、セットのソファーに座って、他の歌手の歌を一緒に口ずさんでいましたね。香港ロケ帰りに「お土産です」と時計をくれたこともありました。『ザ・ベストテン』の山田修爾プロデューサーが「久米さんが百恵ちゃんを好きだったように、賢ちゃんは明菜を好きってことにしようよ」と演出していたこともあって、明菜ちゃんの声で「只今、松下は留守にしております」と私の家の留守番電話のメッセージを作ってくれたこともあった。純粋に歌が好きで、気さくな人だと思います。売野:2曲目の『少女A』で鉱脈を発見したことで、シングルは来生さんのアイドルらしい歌と僕の物議を醸すような歌と交互に出すことになりました。4曲目を『不良1/2』というタイトルで提出したら、「これは行き過ぎだろう」とプロデューサーが『1/2の神話』に直したんですよ。 僕は『少女A』の時から、太いマジックペンで大きくタイトルを書いて目立つように提出していたんですね。そうすると、6曲目の『禁区』は本当に禍々しい。区を上向きにすると『凶』なので、字面が暴力的になる。 ディレクターが「これはちょっと。最終的には『禁区』にしますから、明菜に見せる用に『めざめ』か『あこがれ』というタイトルでどうですか?」と言われたんですよ。罪な話ですけど、本人はレコーディングで『めざめ』のつもりで歌ったものの、『禁区』で発売されました。松下:明菜ちゃんとは何回もお会いしているんですよね?売野:1回しか会っていません。明菜さんが何か言ったら、僕に失礼になるとディレクターが気を遣ってくれていたようで。でも、1回だけアルバムのレコーディングに顔を出しました。挨拶を交わしましたが、ふて腐れている様子で、目も合わせてくれませんでした(笑い)。●松下賢次(まつした・けんじ)/1953年3月2日生まれ、東京都出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、1975年にTBS入社。プロ野球やゴルフなどの実況を中心に活躍。1986年10月2日から2年3か月にわたって『ザ・ベストテン』の司会を務める。自身の結婚式には中森明菜、近藤真彦、田原俊彦などが出席した。●売野雅勇(うりの・まさお)/1951年2月22日生まれ、栃木県出身。上智大学文学部英文科卒業後、コピーライター、雑誌編集長を経て、1981年に作詞家デビュー。1982年に中森明菜『少女A』でブレイクし、チェッカーズ『涙のリクエスト』、郷ひろみ『2億4千万の瞳』、荻野目洋子『六本木純情派』などヒット曲多数。●太田省一(おおた・しょういち)/1960年11月13日生まれ、富山県出身。社会学者、著述家。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。アイドルや歌謡曲、お笑いなどに造詣が深い。著書に『アイドル進化論』(双書Zero)、『紅白歌合戦と日本人』(筑摩選書)、『木村拓哉という生き方』(青弓社)など。※週刊ポスト2018年1月26日号
2018.01.20 07:00
週刊ポスト

江口森高、木梨安田、浜田… 芸能人の正月ハワイが再ブーム
昨年5月にホノルル国際空港から名称が「ダニエル・K・イノウエ国際空港」と名前が変わったその場所に、この年末年始、異変が起きていた──。昔、お正月のハワイといえば、芸能ワイドショーの定番だった。空港を出るや、レポーターに囲まれる芸能人たち。「きっかけは石原裕次郎さん。正月休みに石原軍団を連れてハワイに行くのが恒例で、そこから『スターの年末年始=ハワイ』のイメージが定着しました」(ベテラン芸能記者) 年末年始のハワイでは、数々のドラマもあった。松田聖子・神田正輝夫妻が、郷ひろみと同じ飛行機に乗り合わせたこともあれば、先日亡くなった野村沙知代さんが神田うのをビンタした事件が起きたのもハワイだった。 一時はスキャンダルを避けてか芸能人の足が遠のいていたが、今年はなぜか右も左も芸能人ばかりの大盛況という。「ヒロミ・松本伊代夫妻、浜田雅功・小川菜摘夫妻などの常連組から、うの夫妻と石井一久・木佐彩子夫妻もいましたよ」(芸能関係者) 他にも、木梨憲武・安田成美夫妻、椎名桔平・山本未來夫妻、江口洋介・森高千里夫妻。薬丸裕英夫妻に、元オセロの松嶋尚美、君島十和子、長嶋一茂らの芸能界ファミリーも続々と現地入りしていた。「若い夫婦も多かった。小栗旬・山田優一家もいて、買い物する優ちゃんの後を小栗くんがランニング姿で歩いていました。人気のラーメン店やそば店などで芸能人同士がバッタリということも珍しくなかったですね」(地元関係者) 年が明け、お笑い特番への出演を終えた芸人たちが大挙してハワイへ。中には複数女性との不貞疑惑が報じられた雨上がり決死隊の宮迫博之の姿もあった。「罪滅ぼしの家族サービスでしょうかね。“昼間は子供たちをプールに連れていきます”と言っていました。オリエンタルラジオの藤森慎吾が、彼女連れで来ていたとの噂も聞きました」(前出・地元関係者) なぜ今、芸能人が再びハワイに集まっているのか──芸能レポーターの井上公造さんはこう解説する。「特に今年は多い印象は確かにありますね。ほとんどが家族連れですが、お正月だけでなくクリスマスをハワイで過ごすかたも多かったようです。羽田空港からの定期便ができたということもあるでしょうけど、最近、ホノルルに新しいホテルやコンドミニアムがたくさんできて、以前にくらべてプライバシーが守られやすいというのも理由の1つでしょう。年末年始のハワイ観光客はリピーターが多く、芸能人に騒いだりしないため過ごしやすいという話も聞きました。別荘を所有しているかたも増えていて、ホームパーティーをする感覚で集まっているようですね。そういう意味でハワイが新時代を迎えたなという感じはありますよ」 4人家族でお正月のハワイに行くとなると100万円は軽くかかるというこのご時世──お正月のハワイはやっぱりセレブの証のよう。※女性セブン2018年1月18・25日号
2018.01.05 16:00
女性セブン

低迷脱出?『バイキング』好調の理由は“業界視聴率”
放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、このところ視聴率好調だという『バイキング』を分析。 * * *『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)に代わって、14年4月1日からスタートした『バイキング』の視聴率が上昇傾向だ。 当初のコンセプトは「半径500メートルの日常をエンターテインメントする生活情報バラエティー」だったが、現在は「最新ニュースや話題のトレンド、巷のウワサなど様々なテーマで生ホンネトーク!」に変わっている。 司会も、当初は月曜のみの出演だった坂上忍が全曜日を仕切るようになって約1年半が経ち、曜日のカラーが付いて来たリ、レギュラー陣と坂上のキャッチボールが確実に笑いになったりと、スタジオ内が円滑に回るようになってきたことが画面から伝わってくる。「当たり目」は金曜に出演することが多い東国原英夫氏をメインにした政治家とのトークバトルにあった。そこから他の曜日もトークバトル形式になり、論客や専門家を迎えるスタイルで定着している。 最近でいうと、高畑淳子の謝罪会見について、ゲストが“ホンネトーク”するところにもっとも数字があったようで、ほぼ一週間、あらゆる角度から同ネタを引っ張り続け、結果、視聴率6パーセント台が複数回、出るようになった。 他局の番組でも高畑親子関連のニュースは長尺でオンエアされていたのだが、『バイキング』の場合は、高畑淳子と長年親交があるピーターや、息子・小園凌央が俳優の道を歩み始めたヒロミや、自身が二世である高橋真麻の意見などに説得力があり、ネットニュースやスポーツ紙のWEB版などが即とりあげた。 直近では、夫の不倫報道への対処が見事だった三田寛子に直接連絡をとったという薬丸裕英と坂上忍が三田の想いを番組内でコメント。それもすぐにネットニュースにあがった。 実は坂上の『バイキング』でのコメントは、ほぼ毎日のようにネットニュースになっていて、共演者から報告を受けた本人が「おれ、もうヤダ〜」「言うの、やめよう」と言うぐらい頻繁なのである。 ネット住民からも「なぜ毎日、坂上忍がニュースに?」「坂上忍の記事が連日アップされているのはナゼ?」と話題にされている。 住民曰く、暴言や失言の類ならまだしも、「それがどうした?」「だから何なの?」と思える、とるに足らない坂上のコメントばかりが毎日ネットニュースになるのは「不自然」だというのだ。 答えは簡単だ。それは『バイキング』の業界視聴率が高いからに他ならない。 かつて、スポーツ紙編集部には“芸能人ブログ専門の見張り番”が居たものだが、いまは、記者たちが当番制でテレビでの芸能人のコメントをチェックしていて、目ぼしいものがあるとすぐネットニュースにアップしているのである。 某紙記者がボヤく。「『サンデージャポン』(TBS系)や『ワイドナショー』(フジテレビ系)がある日曜午前の担当になったときは特にタイヘン。(爆笑問題の)太田光やテリー伊藤、(ダウンタウンの)松本人志が時事ネタに何かしらのコメントをするからね」と。 モバイル芸能ニュース編集部の担当者から「日曜日の午前、あの2番組をザッピングしながら、一字一句、聞き洩らさないようにするのが本当にストレス」と聞かされたこともある。 同じように、『バイキング』も、スポーツ紙記者やネットニュースのスタッフたちがパソコンのキーボードに指を置きながら見る番組へと“昇格”したようだ。 横並びは、王者『ひるおび』(TBS系)、『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)、そして、「いいともを終わらせた男」が立ち上げた『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)である。 当初、『バイキング』は、ロケ企画で成功した『ヒルナンデス!』を意識していたように思うが、視聴習慣や予算などが原因で、全敗だった。 が、「トークバトル」にリニューアルし、舛添問題や都知事選を厚めに扱ったあたりから数字が上向いてきた。 そこに出ているのが、F2(35〜49歳の女性)F3(50歳以上の女性)に馴染みのあるタレントや文化人の論客たちということで視聴者も、そして業界人もチャンネルを合わせるようになったのである。 実は私も14日、『バイキング』絡みの言動がすぐネットニュースにあがることを目の当たりにした。 7月から水曜日に出させてもらっている私は、その日の最後に「SMAP25周年記念日」が入っていることをツイッターで告知していた。ラテ欄にも番組のサイドスーパーなどにも入っていなかったので、フォロワーさんに事前に知らせたかったからだ。 ところが他のネタで盛り上がってしまい、ラストに予定されていたSMAPはカットされてしまった。それをまたツイッターで謝ったところ、その様子がスポニチアネックスに取り上げられYahoo!ニュースにもあがったのだ。 まさに、「それが、どうした?」「だから、何なの?」だと私も思うが(苦笑)、恐らく、その時間帯のテレビ番組をチェックする“当番”だった記者にとって、いちばんのニュース(?)だったのだと思われる。 実はこれまでにも「業界視聴率が高い」と言われた番組はあった。たとえば日本テレビ系の『Oha!4』。これは、仕事を終えた業界人が帰宅し、就寝前に見て話題にしていたのだ。現在産休中の前キャスター、中田有紀は、業界視聴率の高さから生まれたスターであり、そこから、同じような生活サイクルのお笑い芸人らに広まっていった経緯がある。 また、起床が遅めの雑誌編集者やテレビ番組制作者がよく見る時間帯の番組として話題になり、視聴者に広まるのは午前10時台の生番組だ。『バイキング』同様、論客ゲストが集まる『ノンストップ!』は業界視聴率がひじょうに高い番組だ。 業界人が話題にするだけでなく、ネットニュースにされる昨今は、当然、それが番宣につながり、視聴者の話題となり、世帯視聴率に繋がるというワケ。 まだまだ『サンデージャポン』や『ワイドナショー』の視聴率には届かないが、目下のところ、『バイキング』は、この二番組を目標にしているのではないか。 最後に坂上忍だが、彼は「『バイキング』はバラエティー」であることを熟知していて、番組がちょっと硬めに向くと、必ず芸人を使って、一笑いとることを心掛けているようだ。全曜日の差別化をしっかり理解し、レギュラー陣の個性も把握しながら回せる名司会者と見た。 果たして、フジテレビの正面玄関に貼りだされる高視聴率番組ボードに『バイキング』が入る機会が本当に増えている。同時間帯の生番組の“背中”はすぐ目の前に見えているのである。
2016.09.18 07:00
NEWSポストセブン

かつて隆盛の歌番組 生放送では仰天ニュースが続々発生
最近ではめっきり減った歌番組。しかし、1970年代~1980年代にはたくさんの歌番組が乱立していた。その歌番組のなかのほとんどを歌謡曲が占めていた。歌謡曲は当時、テレビやラジオを通していつも私たちの茶の間にあった。 当時は、大好きなアイドルのシングルはレコードで買うけれど、それ以外はテレビやラジオをカセットテープに録音して聴いて覚えるのが当たり前。ダブルカセットラジカセが普及してオリジナルテープを簡単に作れるようになると、それをウォークマンに入れて外で聴く文化も生まれた。「テレビの前にラジカセを置いて録音していました。それを何度も聴いて覚えるんです。特に月曜夜10時の『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)と木曜夜9時の『ザ・ベストテン』(TBS系)は、見ないと次の日のクラスの話題についていけないほどの人気番組でした」(松本博美さん・仮名・49才) 1968年に放送が始まった『夜のヒットスタジオ』は、1976年にリニューアルし、原則としてフルコーラスを演奏する、出演する歌手が別の歌手の歌を歌ってメドレーをするなど、今もって類似番組のないほど歌番組としての濃度を高めていた。 対する『ザ・ベストテン』は1978年放送開始で、人気の歌をランキング方式で紹介し、それを歌う歌手をスタジオに招くスタイルだ。 どちらも生放送。ゆえに、当時のプロデューサーたちは「歌番組は、ニュース番組だった」と口を揃える。そこには、リアルタイムだからこそ伝わるドラマも映し出されていた。「松田聖子がデビューして間もなく初めて『夜ヒット』に出た時、郷ひろみと共演したんです。照れと興奮で、彼の隣に立っていられないくらい動揺しちゃってね。ずっと彼のことが好きだった彼女は、1人のひろみファンとして泣いていましたよ」(当時の番組プロデューサー・疋田拓さん) この2人だけでなく、恋の噂のあるカップルを並べて座らせたり、時の人をデュエットさせたり、歌番組中に起きることは見る者にとってすべて“事件”だった。 山本由美さん(仮名・55才)は、テレビに映った次のシーンが今でも忘れられないと興奮気味に言う。「豹柄の服を着たアン・ルイスと吉川晃司が、かなりエッチな感じで、直視するのもはばかられるくらい大胆に体を絡めながら『六本木心中』を歌っていたのが最高にカッコよかったです」 悲しい事故にも歌番組ならではの手法で向き合った。1985年8月12日、日航機墜落事故で亡くなった坂本九さん(享年43)は、その翌週、21日の夜ヒットに出演する予定だった。「坂本さんの代表作『見上げてごらん夜の星を』を代わりに誰かに歌ってもらい、坂本さんを偲ぶことになりました。その日の出演が決まっていた森進一さんに急遽お願いをしたら、快く引き受けてくれました」(疋田さん) その涙ながらの熱唱は、多くの人の心に焼きついている。一方、歌番組にランキングを導入した『ザ・ベストテン』でも、さまざまな試みがされていた。番組の元プロデューサー・齋藤薫さんは「あの頃はいろんなチャレンジができた時代だった」と振り返る。 ベストテンといえば、神出鬼没の各地からの中継が名物だったが、こんなことがあったという。地上げが社会問題化し、財テクがブームになっていた1987年のことだ。「武田鉄矢さんと芦川よしみさんにオープンカーに乗ってもらって六本木を走り、そこで『男と女のはしご酒』を歌ってもらったことがあります」 無許可でのゲリラ撮影だ。東京・港区の飯倉片町の交差点をスタートし、六本木の交差点に到着するときに歌い終わるプランで、かなりゆっくり走行することになった。「それで、後ろが大渋滞になっちゃって。翌日電話があり、警視庁に呼び出され、3日間桜田門に通うことになりました」(齋藤さん) ほかにも、近藤真彦の波止場での中継に、生中継を見ていた人が集まりすぎて、イカ釣り漁船でその場を脱出したが、漁船が大挙して追いかけてきたというハプニングもあった。 シブがき隊で22曲をベストテン入りさせた布川敏和(50才)にも、中継の思い出がある。1982年に『NAI-NAI 16』で初出場したときは、映画撮影中の静岡・伊豆からの中継だった。「宿泊していた旅館の前で歌ったのですが、ギャラリーも多かったし、憧れていた番組なので、張り切りましたね。ヤックン(薬丸裕英)は、気合を入れすぎて振り付けで足を上げすぎて、滑って転んでいましたが…(笑い)」 コンサートツアー中は、会場近くからの中継で出演した。「大阪では、道頓堀を走る屋根のないバスの上で歌ったことがあります。すると、中継を見ている人が何千人という単位ですぐに集まるんですよ。それは、盛り上がります。スタジオで歌うよりもずっと刺激がありました」(布川) 数々の名場面を生んだ歌番組だったが、1989年、わずか7日の昭和64年が終わり元号が平成に改まると、その役目を終えたかのように、ベストテンは9月に終了、夜ヒットは形を変えて縮小していく。 当時の新聞はそのニュースを大きく取り上げ、終了の理由をこう報じた。〈「今週の一位は」と注目される大ヒット曲が少なく、飛び抜けた人気歌手もいないため、番組への興味が薄れたのが原因だ〉(『読売新聞』1989年8月18日付)※女性セブン2016年6月16日号
2016.06.02 16:00
女性セブン

『白熱ライブ ビビット』 視聴率増は真矢ミキ効果?
放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、『白熱ライブ ビビット』の健闘ぶりに注目。 * * * 苦戦を続けていたTBSの朝帯『白熱ライブ ビビット』の視聴率が微増ではあるものの、確実に上昇している。『はなまるマーケット』が“勤続疲労”と、『あさイチ』(NHK)の台頭により終了。TOKIOの国分太一をMCに『いっぷく!』をスタートさせるも視聴率はなかなか伸びなかった。 昨年4月、パートナーに真矢ミキを迎え、出演者、スタジオセット、そしてタイトルも一新し、『白熱ライブ ビビット』がスタートした。 当初、国分と真矢は、“腹の探り合い”をしているように視聴者の目に映っていたはずだ。無理もない。真矢はざっくばらんな性格でトーク力に定評はあるものの女優である。しかも「もっと演技の仕事がしたくて」所属事務所を移籍。名前も「みき」から「ミキ」に改め、新たなスタートをきった“最初の大仕事”が『ビビット』。おおいに戸惑ったと思う。 国分は国分で、ジャニーズ内では「MCの名手」として知られ、在京キー局全局にレギュラーをもつ“お茶の間の人気者”として知られている。“てこ入れ”として真矢が加入したことに心がざわつかなかったといったら嘘になるだろう。 コメンテーターに『スッキリ!』(日本テレビ系)からテリー伊藤氏が“異動”してきたことにより、国分・真矢共に“持って行かれている”場面もしばしばあった。 とはいえ、昨秋あたりから、スタジオの雰囲気は目に見えて良くなってきている。 放送作家として、「演者が仲の良い番組は数字が上がる」という持論があることはこれまで何度も書いてきた。特に、演者もスタッフも毎日のように顔を合わせる生放送の帯番組は、これが絶対的条件と言っても過言ではないのである。 私の想像だが、『ビビット』のスタジオ内の雰囲気が良くなった理由は、真矢ミキの番組への向き合い方が大きいのではないか。 実は彼女は、『はなまる~』のMCを番組当初から最後まで務めた岡江久美子と大親友なのである。同時間帯の情報番組MCとして、どんなことに気をつけたらいいのか、岡江に助言をもらっていたハズだ。 ただ、両番組が大きく異なる点は、生活情報一辺倒だった『はなまる~』に比べ、『ビビット』は事件もやれば芸能ゴシップも扱うことなのである。 国民的アイドルの国分にとってもそうだが、女優・真矢ミキにとって、特にゴシップについて見解を述べるのは重圧だっただろう。「御意見番」というポジションに居る人ならともかく、同業者の諸事情について表立ってコメントすることは芸能人にとって、実はリスキーなことだからだ。 以前、『女性セブン』で真矢にインタビューした際、彼女は、4時起き、5時過ぎに局入りという朝シフトにもかかわらず、夜の12時過ぎまで翌朝のネタについて下調べをしたり勉強したりしていると明かした。 事件のニュースでは、「加害者の親御さんの気持ちまで考えるようになった」とも。そのことは女優業に役立っていると言いつつも、自分がなぜこの仕事をしているのか、なかなか答えを見いだせなかった時期があったのも事実だろう。 だが、前向きで真っ正直でユーモアに溢れ、宝塚のトップスターとして団員をまとめていた真矢は、画面に出ていないところでさまざま努力を重ねたと思われる。 国分が結婚を発表した際、「こんなに結婚に合っている人はいない」と真矢はコメント。二人の距離が縮まっていることを感じさせられた。『ビビット』で国分の“女房役”をしている真矢にしか言えないコメントだったと思う。 もちろん国分も変わった。かつて薬丸裕英がそうであったように、生活情報番組のMCとして、既婚者ということは大きなメリットだし、意見を言うということに関して、あきらかにステージが上がったのだ。特にSMAP騒動の際の彼のコメントは、気心の知れた国民的アイドルとして、同じようなキャリアを積んできたアーティストとして、的を射たものばかりだった。 さらに、『朝ズバッ!』の後期、みのもんたを支え、みのが姿を消してからも番組を守り続けてきたTBSの井上貴博アナと、『サンデージャポン』でも人気で、先頃、自らの恋愛ネタでも話題となり番組に貢献した吉田明世アナらもまた、雰囲気が良くなったスタジオで伸び伸びやっているのがよくわかる。 井上アナは、みのさんにいじられ、自信をつけ、『ビビット』に異動。『朝ズバッ!』とはあえて異なるカラフルな衣裳で進行に臨んでいる。 吉田アナは、「サンジャポ」の印象が強いので軽いカンジに見られているが、実は硬軟どちらもやれる実力派。あの吉川美代子先輩も「吉田はいい!」と太鼓判を押しているのだ。 昨年、吉田アナと仕事をした際、「『サンジャポ』だけでなく、これからは『ビビット』の吉田…と言われるように頑張ります」と決意を新たにしていた。視聴率もインパクトも『サンジャポ』のほうが上なのに、吉田アナが『ビビット』の~と言われたい…と希望するとは、やはり、よほど『ビビット』の雰囲気が良く、やりがいがある番組だということがわかろう。 TBSの番組は、他局より“打ち上げ”や“食事会”が多いことでも知られるが、恐らく、国分太一も真矢ミキも、そうした機会を増やして、演者やスタッフとの懇親をはかっているのだろう。 TBSで『はなまる~』がスタートする際、プロデューサーはNHKの生活情報番組に新鮮味を感じ、コンセプトのヒントにしたと言われる。忘れもしない、『はなまる~』第一回目のメインの特集は「味噌」だった。 この先、『ビビット』で「味噌」をメインに取り上げることはないとは思うが、スタジオの雰囲気や国分&真矢のコンビネーションが劇的に良くなったいま、「はなまるカフェ」のようなゲストコーナーを作ってみても良いのではないかと思う今日このごろだ。4月以降の『白熱ライブ ビビット』に期待している。
2016.03.05 07:00
NEWSポストセブン

上地雄輔結婚パーティーで一夜の復活「羞恥心」に大きな拍手
12月12日、東京・六本木にある東京ミッドタウンで行われた上地雄輔(36才)の結婚パーティーには、司会者としてお馴染みの宮根誠司や薬丸裕英、女優の水川あさみに、モデルのすみれ、俳優の斎藤工や成宮寛貴、大東駿介らが出席。お笑いタレントでは、木村祐一や小島よしお、ブラックマヨネーズ小杉らが出席した。 パーティーのクライマックスは、おバカユニット「羞恥心」の一夜限りの復活だった。 上地がブレークするきっかけとなった『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)の企画で、上地とつるの剛士(40才)、野久保直樹(34才)の3人で結成。紅白歌合戦に出場するなど一世を風靡したが、4年ほど前に活動休止。そんな3人が当時の衣装をまとって熱唱すると、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。 ちなみに、パーティーに会費はなく、入場は招待状の確認だけ。ただ、「重そうなご祝儀袋を受け付けに渡していく大物ゲストも多かった」(出席者)とか。 4時間近いパーティーは夜が更けた頃にお開きに。超豪華な列席者に、上地の人柄が滲んでいた。※女性セブン2016年1月1日号
2015.12.21 16:00
女性セブン

上地雄輔の結婚パーティー さんま、マツコ、宮根、松坂ら集結
東京・六本木にある東京ミッドタウン。12月12日の夕刻、駐車場や車寄せには、次々と黒塗りの高級外車や送迎のワンボックスカーが滑り込んできた。降りてきたのは深い帽子やマスクで顔を隠す有名人たち。向かった先はミッドタウン内にある高級クラブ・レストランで行われていた、あるパーティーだった。「会場は暗めの照明で、近くに寄らないと他の出席者の顔はわかりませんでした。でも、すれ違う人はみんな豪華すぎてビックリ!藤原紀香さん(44才)に、観月ありささん(39才)、久本雅美さん(57才)、西川史子さん(44才)…。湘南乃風やクリスタル・ケイが歌を披露してパーティーのお祝いムードを盛り上げてました」(出席者の1人) 司会は品川庄司の2人。紹介されてステージに上がったのは、その夜の結婚パーティーの主役、新郎・上地雄輔(36才)と新婦だった。 上地の結婚が明らかになったのは2015年の8月のこと。ブログで、《あの、俺、入籍しました》《この前まで田舎に住んでOLをやっていた、ごくごくすんっげー普通の子》と、報告したのだ。 ふたりは高校の同級生。高一で出会って交際を始めたものの、別れと復縁の繰り返し、出会ってから20年目にして、とうとうゴールインしたという。「芸能人には珍しく立食形式の結婚パーティーで、本当に親しい人たちばかりが集まったアットホームで心温まる会でしたね。誰とでも打ち解ける人柄の雄輔くんらしく、芸能人の大御所から、若手芸人まで、本当に錚々たる出席者でしたよ。近年の結婚パーティーでもこんなに芸能人が集まったのは見たことがないですね」(芸能関係者) 新郎新婦のお祝いに駆けつけたのは、司会者としてお馴染みの宮根誠司(52才)や薬丸裕英(49才)。女優の水川あさみ(32才)に、モデルのすみれ(25才)、俳優の斎藤工(34才)や成宮寛貴(33才)、大東駿介(29才)。お笑いタレントでは、木村祐一(52才)や小島よしお(35才)、ブラックマヨネーズ小杉(42才)が出席。サンドウィッチマンはステージ上でネタも披露した。上地の横浜高校野球部時代の1年後輩である松坂大輔投手(ソフトバンク・35才)や日本テレビアナウンサーの上重聡(35才)の姿もあった。「明石家さんまさん(60才)は、マツコ・デラックスさん(43才)や島崎和歌子さん(42才)を引き連れて、パーティーの最中に入って来ました。お台場のフジテレビで収録があったらしく、収録後に急いで駆けつけたらしいです。アナウンサーの加藤綾子さん(30才)も一緒でしたね。司会役だった品川庄司さんたちは大物司会者を前にタジタジでしたよ(笑い)」(前出・出席者)※女性セブン2016年1月1日号
2015.12.17 16:00
女性セブン

「同級生婚」急増 SNSの普及と「同窓会ブーム」が後押し
今“同級生婚”が急増している。サッカー日本代表の内田篤人選手が同級生と結婚し、多くの女性に衝撃を与えたばかりだが、イングランドのアーセナルからドイツのザンクトパウリに移籍したサッカーの宮市亮選手も、高校の同級生との結婚を発表した。今年2月には、俳優の徳重聡が高校時代から20年の交際を経て結婚。鈴木奈々も昨年、中学校の同級生と結婚した。挙げればきりがないが、同級生婚している有名人は意外と多い。 なぜ今、同級生婚がブームなのか。恋愛・結婚・性に関する分野を得意とする、東邦大学医学部客員講師でカップルコンサルタントの西郷理恵子さんは、「気心が知れているところや安心感などによって接近しやすいのでは」と語る。「恋愛の場合は、ときめきや新鮮な刺激が重要となることが多いですが、長い時間の生活を共にする結婚となると、信頼関係や安心感がより重要ですよね。特に有名人などは、下心や金銭目的など打算で近寄られることもあるでしょうから、警戒心が強くなる面もあると思います。その点、同級生なら小学生や中学生の頃の等身大の姿を知っていますし、お互いの人間関係もわかりやすく、安心感があるのではないでしょうか。 今、出会い方はさまざまに増えましたが、婚姻数は変わらず横ばいです。合コンや相席居酒屋など気軽に出会う婚活の場は増えても、結婚に繋がる出会いにはなりにくい。出会った相手の人間性を見極めたり、素の自分を出すって簡単ではないですよね。その点、気心の知れた人にはカッコつける必要がないですし、久々に会ってもすぐに落ち着くと感じて接近しやすいのでは。お互いが着飾らないところからのスタートなら、価値観のすり合わせだけで済みます。また、大人になって成長した相手に子供の時に見られなかった魅力を感じたり、再評価したりすることも少なくないと思います。相手を信頼するまでの時間や距離を縮めるのも早くなるのではないでしょうか」(西郷さん、以下「」内同) アンケート調査で、男女共に「結婚相手に求める条件」の上位に必ず入る「安心感」。DVや今なにかと問題になっているモラハラ、浪費癖など、結婚後に問題が発覚することも多いだけに、同級生なら長い時間を共にする間に本質的な性格も分かり、共通の友人や知人を通じた人物評や接し方など、トータルで判断することができる。 同級生婚が増加した背景として、まず「再会できるツールが増えたことが大きい」と西郷さん。コミュニティが作れるmixiに始まり、共通の友達や出身学校から『知り合いかも』と表示させるFacebookでさらに繋がりやすくなった。同窓会後も、SNSによって連絡が取りやすくなった。SNSの普及、それによる同窓会ブームが同級生との恋愛を後押ししているようだ。男性側が、昔好きだった女性をSNSで探し当てて連絡し、結婚した例もある。「同級生というだけで気負わず再会できるところはあると思います。共通の話題もあるし、食事に行きましょうと誘いやすい。たとえ忙しくて新たに出会う機会が少ない人でも、旧知の相手なら都合さえ合えば会いやすいし抵抗がないですよね」 また、他の要因としては、同い年であることへの親近感や価値観が合いやすいことのほかに、対等でありたいという意識の広がりも挙げている。「同い年だと、男女どちらかが年上の立場であるよりも率直に言い合えて、“男だからリードして”ということもなく、決めるのもふたりでと対等になりやすいところがあります。今、自立してる女性は多いですし、女性も同い年という前提で、依存しようとは発想しづらいですよね。お互いに重苦しい依存がないところが楽なのではないでしょうか」 今、恋人がいる人の割合はどんどん減っており、20代男性でいない人は6~7割近くにもなるという。今の若者は、出会いや恋愛にガツガツしない保守的な風潮があり、新しい出会いにも積極的ではないため、過去の縁をもとにした交際に発展しがちなのでは、と西郷さんは語る。それに加え、男性の男女平等意識が高まった影響もあるのでは?と分析する。「若い男性が草食男子と言われるようになったのは、男性側の男女平等意識が育ったからだと私は考えています。“男女お互いに協力を”との考えで、共働きや育メンという意識も広がってきました。統計では“割り勘の方がいい”という男女と、“男性の方が多く払ってほしい・払いたい”という男女が半々という過渡期の状況。デートで奢ってほしいという女性や依存心の強い女性を男性が敬遠する傾向にあります。基本的に対等な『同い年恋愛』は、男女平等意識を持った男性が恋愛しやすい形なのかもしれないですね」 幼なじみや同級生との恋愛は、共通の知人が多いため遊びの対象になりにくく、わりと短期間で結婚に至りやすいメリットも。むだな恋愛になりにくいところも、もしかしたら今どきの恋愛の特徴なのかもしれない。 以前、米エモリー大学が3000組のカップルを対象にした調査で、一番離婚率の低いカップルの年齢差は0才の同い年カップルで、年齢差が大きくなるにつれ離婚率は大きく上昇すると発表した。6月8日に結婚25年目のハワイ挙式をした薬丸裕英&石川秀美も同級生夫婦。高校の同級生と10年越しの恋を実らせ、今なお仲良しという藤井フミヤは6月29日で結婚25周年を迎える。おしどり夫婦といわれる結婚9年目の井ノ原快彦と瀬戸朝香も同い年夫婦だ。 いい出会いがない…と嘆いている人は、同窓の縁を探ってみてはいかがだろうか。
2015.06.28 07:00
NEWSポストセブン

薬丸裕英 25年目のハワイ挙式はドレス代程度のケンヤックン
薬丸裕英(49才)は、妻の秀美(48才)と、銀婚式を迎えた6月8日、ハワイ挙式を行ったことを自身のブログにこう報告した。《私達夫婦は25年前色々大人の事情やアイドル同士の結婚でお互いの事務所関係者にご迷惑をおかけしたという事もあり結婚式を挙げずに入籍だけで夫婦になりました 今年25年目の記念日に“母親にウェディングドレスを着せてあげたい”という子供達の熱い思いがあり「家族だけの結婚式」を行う事になりました》 あるワイドショー関係者がこう振り返る。「アイドルとして人気絶頂だったふたりが結婚会見を開いたのは1990年6月のことでした。すでに秀美さんは妊娠6か月だったこともあり、“挙式は出産後落ち着いてから”、との話だったんですよ」 その後、薬丸家には3男2女が誕生。子育てに追われる妻をサポートしながら、薬丸は家計を支えた。「もともと薬丸さんは、独身時代に一人暮らしを始めた頃から小遣い帳をつけたり、収録現場では弁当のあまりを持ち帰ったりするなど、自他共に認める“ケンヤックン(倹約)”でした。パパになってからはさらに細かくなっていきましたよ。財布はポイントカードでぱんぱんにふくらんでいますし、お風呂に入るときは家族が時間をつめて入ったり、スーパーでの買い物もタイムセールの時間を狙ったり」(芸能関係者) そんな薬丸・秀美夫妻のハワイ婚についてこんな証言が。「今回薬丸さんは家族のみで邸宅を借りて挙式したそうです。ヘアメイクや撮影などは昔からの現地の友人にお願いしたといいますから、はっきりいってドレス代くらいしかかからなかったと話していました。さすが、ケンヤックンですよね(苦笑)。日本で挙式するより、うんとリーズナブルだったようです」(前出・芸能関係者)※女性セブン2015年7月2日号
2015.06.18 07:00
女性セブン

「アド街守る」と気合入る薬丸 MC井ノ原との関係に問題なし
3月に番組を降板し、4月15日に肺がんで亡くなった愛川欽也さんの後を継いで、『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)の司会に就任したV6・井ノ原快彦(38才)。ネット上では、長年レギュラーを務める薬丸裕英(49才)との関係性に注目が集まっていた。 井ノ原と薬丸といえば、もともとはジャニーズ事務所の先輩後輩という間柄だが、それ以上に注目を集めたことがある。「薬丸さんが昨年3月まで17年間、司会を務めてきた長寿番組『はなまるマーケット』(TBS系)が終了した最大の要因といわれているのが、井ノ原さん司会の『あさイチ』(NHK)でした。2010年に同時間帯、同じコンセプトで始まった『あさイチ』に、『はなまる』は視聴者を奪われ、最後は視聴率が3%台に低迷してしまったんです。 薬丸さんは“50才までやりたかった…”と語っていたと伝えられているように、『はなまる』には強い思い入れを持っていましたから、その番組終了の原因となった井ノ原さんが自分を差し置いて、突然、『アド街』の新司会になることを快く思っていないのではという声が数多く聞こえました」(芸能関係者) しかも、薬丸には“前科”もある。『はなまる』時代には、ともに司会を務めた岡江久美子(58才)と“机の下で足の蹴り合いをしている”といった“不仲”報道が何度も伝えられてきただけに、今回も…。 井ノ原司会の初回放送では、こんなやりとりがあった。薬丸:「肩書あるからいいじゃない。われわれなんなんですか。何にも肩書ないですよね」井ノ原:「先輩! よろしくお願いします!」薬丸:「後輩頑張れ!」井ノ原:「むしろ、ぼくがちょっとジタバタしてたらよろしくお願いします」薬丸:「そしたらみんなでWAになって踊ろうよ!」 ブーブー文句を言いつつも、井ノ原にエールを送る先輩・薬丸。さらに井ノ原のお願いにも快く応じた。井ノ原:「“ヤックン”とお呼びしてよろしいですか?」薬丸:「なんでもいいよ!」 そして、その翌週の4月11日放送では…。井ノ原:「ヤックンはどうでしょうか」薬丸:「…ヤックン?(怒)」井ノ原:「先週いいって言ったじゃないですか!?」薬丸:「いいよいいよ(笑い)!」 薬丸は“因縁”を上手に利用しながら番組を盛り上げたのだった。「薬丸さんは井ノ原さんが『アド街』の司会になったことは全く意に介していないようです。むしろ“長年、愛川さんが築き上げてきた『アド街』を守っていかなきゃ! それが自分の役目だ”と気合が入っているようです」(薬丸の知人)※女性セブン2015年4月30日号
2015.04.17 07:00
女性セブン

アド街ック天国の新司会イノッチ 大先輩をどうさばくか見物
テレビ東京の人気番組「出没!アド街ック天国」の司会が4月4日より、井ノ原快彦に交代する。元ジャニーズの大先輩・薬丸裕英、司会代行まで務めた大ベテラン・峰竜太を新人司会者イノッチがどうさばくのか。大人力コラムニスト・石原壮一郎氏が固唾を呑んで見守る。 * * * 放送開始から20年、テレビ東京の「出没!アド街ック天国」の司会が、愛川欽也から井ノ原快彦に交代することになりました。80歳のキンキンから38歳のイノッチへ、42歳差の交代ということで話題になっています。 キンキンの最後の司会となったのは、番組スタートからちょうど1000回目にあたる3月7日の放送分。以降は、キンキンと同じく番組スタートから出演している峰竜太が代行を務めていました。3月28日の放送分では、キンキンのビデオメッセージが流れるとか。 イノッチは4月4日の放送分から登場。番組セットも一新されてまったく違う雰囲気になるようです。それはそれで楽しみですが、しっかり注目したいのが、レギュラー出演者であり「薬丸印の新名物」という名物コーナーを持つ薬丸裕英がどう出るか。そして、イノッチがヤックンをどう扱うか。そこには激しい大人力のぶつかり合いがあるはずです。 「シブがき隊」の一員として人気を集めたヤックンは、今は別の事務所ですが、イノッチにとってはジャニーズ事務所の大先輩。そして、去年の春まで17年半にわたってTBS系の朝の情報番組「はなまるマーケット」の司会としておなじみでした。いっぽうのイノッチは、2010年春からNHKの「あさイチ」にキャスターとして登場。ふたつの番組は同時間帯のライバルで、結果的に「あさイチ」が「はなまるマーケット」を終了に追い込んだという一面もなくはありません。 ジャーニーズの大先輩だし「アド街」でも大先輩であるヤックンが存在感を示している場所に、あとからいきなり司会として入っていくイノッチ。勝手な想像ですけど、ヤックンとしては「なんでオレが司会じゃないんだ……」という思いもあるかも(いやまあ、峰竜太はもっと強くそういう思いを抱いていそうですけど)。そんなふうに思っていてもいなくても、イノッチとしては極めてやりづらい状況です。 もちろん、仮に複雑なわだかまりや微妙な遠慮があったとしても、番組内でそんな邪念を顔に出すわけにはいきません。あくまでも和気あいあいと、いかにも楽しげなやり取りが繰り広げられるでしょう。 イノッチはヤックンにどんなツッコミをするのか。ヤックンは慣れていないが故にイノッチが小さなミスをしたときにどんなフォローをしてあげるのか……。ああ、想像するだけで、何の関係もないのに激しく緊張してしまいます。 とはいえ、もはや押しも押されもせぬベテラン大物タレントのふたりですから、お互い、ヤジ馬の想像を超えた華麗な大人力を発揮してくれるはず。日頃から有働アナに鍛えられているイノッチはヤックンをどう立てるのか、ヤックンはいかに気にしていないフリを貫いて自分のイメージをアップするのか……。もしかしたら私たちは、大人力の新たな地平が切り開かれる光景を目の当たりにできるかもしれません。 キンキンの決めゼリフだった「おまっとさんでした」をイノッチも使うのかどうも少しは気になりますが、大人として大切な何かをつかませてもらうために、ふたりのやり取りを全力で凝視しましょう。
2015.03.28 16:00
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萩本欽一 ジャニーズ勢が持つバラエティの才能見抜き鍛えた
現在のテレビ番組に、ジャニーズ事務所所属タレントは欠かせない存在だ。1980年代、ジャニーズ勢は主に歌番組で活躍していたが、1990年代に入るとバラエティ界にも進出。いまや、ジャニーズタレントの出ていない時間帯はなかなか見つからないほど、バラエティ界を席巻している。 なんといっても、バラエティの扉を開いたのはSMAPだった。テレビ局関係者が話す。「『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)、『ザ・ベストテン』(TBS系)など歌番組が毎日のようにゴールデン帯で放送されていた1980年代までは、歌手業だけに力を入れておけば、問題なかった。しかし、1989年から1990年にかけて、歌番組が続々と終了に追い込まれた。その直後にデビューしたSMAPは出演したくても、歌番組自体が少なかった。そのような経緯もあり、バラエティに挑戦することで、スターの道をこじ開けていった」 だが、SMAPが活躍する以前から、ジャニーズ事務所のタレントの才能を見抜き、番組に抜擢していた人物がいる。日本のテレビ界におけるバラエティ番組の礎を築いた萩本欽一である。芸能記者が話す。「1980年代、歌番組がまだ元気だった頃から、欽ちゃんはジャニーズ勢を自分の番組に出演させていた。『週刊欽曜日』(TBS系)には、田原俊彦のバックで踊っていたジャPAニーズの乃生佳之が出演していた。1986年には、『欽ドン!お友達テレビ』(フジテレビ系)にシブがき隊が出演。これをキッカケに、薬丸裕英はその後も欽ちゃん番組に呼ばれるようになり、バラエティの才能が開花。シブがき隊解隊後も芸能界で生きる術を身につけたのです。 1988年には、『欽きらリン530!!』(日本テレビ系)をきっかけに、勝俣州和ら5人組のアイドルグループCHA-CHAがデビュー。メンバーには、ジャニーズ所属の木野正人や中村亘利もいた。SMAPの草なぎ剛は直前までCHA-CHAでデビューする予定だった。そのため、萩本の厳しい稽古を受けている」 萩本がジャニーズを重用するには、明確な理由があった。あるインタビューで、こう語っている。〈踊りをすると、芸としての「間」をおぼえます。しゃべりで「間」をおぼえても、それは、芸にはならないんです〉 厳しいダンスレッスンを受けてきたジャニーズ勢は、萩本がもっとも重視する笑いの“間”を身につけているというのだ。実際、萩本自身も修業時代に日本舞踊を習っており、ビートたけしや志村けんもタップダンスを華麗に踊れる。 SMAPの中では、香取慎吾も萩本の薫陶を受けた一人だ。「欽ちゃんは、まだバラエティに慣れていない頃から香取を高く評価していました。1994年に、みずからの番組『よ!大将みっけ』(フジテレビ系)のレギュラーに抜擢しています。番組自体は半年で終了してしまいましたが、香取はその後メキメキと力をつけ、バラエティで活躍していった。香取も欽ちゃんを“自分の教科書”というほど尊敬しています」(同前) 後に萩本と香取は『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)で、コンビを組むことになるのだが、そもそも“ジャニーズタレント”である香取は、根本的な面で萩本と相性が良いのだという。「基本的に下ネタを言えない“アイドル”という立場は、下ネタを嫌う欽ちゃんの言うことを聞きやすい環境にある。いわば、弟子と師匠の“需要と供給”が合致するのです。今の芸人は、ゴールデン帯でも下ネタをバンバン言う。それどころか、下ネタを披露しない芸人自体がほぼ見当たらない。そんな時代に、『下ネタを言うな』という萩本に教えを請おうと考える芸人は生まれにくい。だが、アイドルであるジャニーズタレントには、欽ちゃんの考えがすんなり頭に入ってくる」(同前) SMAPの人気は、1996年4月開始の『SMAP×SMAP』(フジ系)で不動のものとなった。実は、ここにも萩本の遺伝子が組み込まれている。「番組開始時の構成作家である永井準(2006年逝去)は、萩本の作った放送作家集団『パジャマ党』、今も番組に関わっている鶴間政行は『サラダ党』の出身。2人とも、1970年代に欽ちゃんの家に住み込みで鍛えられた作家陣です」(前出・テレビ局関係者) 1980年代半ば、欽ちゃん番組が急速に力を失っていった理由のひとつに、萩本が過激な笑いに走らなかったからという側面もあるだろう。それでも、萩本はポリシーを変えず、コメディアン生活を続けてきた。自身の番組はほぼなくなったが、その遺伝子は国民的アイドルであるSMAPメンバーらに受け継がれているようだ。
2015.01.16 16:00
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