岡田将生一覧

【岡田将生】に関するニュースを集めたページです。

ヤックン長男の薬丸翔 作品の本質を表現する「演劇人」の名演
ヤックン長男の薬丸翔 作品の本質を表現する「演劇人」の名演
 現在公開中の岡田将生(32才)が主演を務める映画『聖地X』。「ホラー映画」と謳われているものの、SNSなどの口コミでは「不気味だけど笑える」「クセになる面白さ」といった声が多く、コメディ要素も散りばめられた作品に仕上がっている。そんななか、強烈なインパクトで注目を集めているのが、薬丸裕英(55才)と石川秀美(55才)を両親に持つ薬丸翔(31才)だ。薬丸の名演について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説する。 * * * 本作は、劇作家で演出家の前川知大(47才)率いる劇団・イキウメの代表作の1つを実写映画化したもの。映画『SR サイタマノラッパー』シリーズや『AI崩壊』、『シュシュシュの娘』などを手掛けた入江悠(42才)が監督を務め、韓国のとある呪われた土地を舞台に、次々と巻き起こる奇怪な物語をホラーテイストで描き出している。 物語のあらすじはこうだ。父親が遺した別荘のある韓国に渡り、悠々自適な生活を満喫していた小説家志望の輝夫(岡田将生)の元へ、東京での結婚生活に嫌気がさした妹の要が転がり込んできて、共同生活が始まる。そんなある日、要は日本に残してきた夫・滋の姿を韓国の商店街で見かける。後を追っていくと、辿り着いたのは不気味な佇まいの飲食店。すると、誰もいないはずの店奥から記憶があやふやな滋が姿を現すのだった。 演劇版の舞台は日本だったが、映画版では韓国へと設定を移し、個性的な俳優陣が演技合戦を繰り広げることで、素晴らしい仕上がりとなっている。岡田将生は“親の遺産で暮らす小説家志望の青年”というアクの強い人物に扮し、観客のナビゲーター的な役割も担当。気ままな生活を妹の要に侵され、やがて怪異に巻き込まれていく狼狽ぶりは見事だ。要役を演じた川口春奈(26才)も、物語の“きっかけ作り”という重要な役どころを担っていた。甲斐性なしの夫からひどい仕打ちを受け、怒り心頭で韓国へとやって来た要の怒りの強さが、物語の恐怖の一端である“どこかおかしな滋”の出現を促す。そして、物語のキーパーソンである要の夫・滋役を演じているのが、薬丸翔だ。 薬丸が演じる滋とは、救いようのないダメ男である。本作は、主演の岡田やヒロインの川口だけでなく、緒形直人(54才)や真木よう子(39才)、渋川清彦(47才)といったベテラン揃いで構成されているが、その中でも薬丸の存在は一際目を引く。不貞を悪びれることなく薄ら笑いを浮かべる姿や騒々しく彼女にすがる姿など、振る舞いの一つひとつが強烈なインパクトなのだ。滋という、絶えず変化し続けることが求められる不安定な役どころを、薬丸は申し分なく演じていたと思う。  薬丸といえば、かつて岡田と共演したドラマ『生徒諸君!』(テレビ朝日系)をはじめ、映像作品への出演作も多々あり、キャリアは決して短くはないものの、今作で彼の存在を認識した人も多かったようだ。近年は舞台を主軸に活動している印象があるが、作品のキーパーソンという大役に抜擢された本作には、彼が演劇の世界で培ってきたものが確実に活きているように感じた。本作での薬丸は、他の共演者と比べても圧倒的に“上手い”のだ。 これまでにも彼は、イキウメ作品に参加している。作・演出を手がける前川が描くのはいつも、“日常と隣り合わせにある恐怖(あるいは謎)”。稽古場では、出演者同士のディスカッションが行われ、前川の志向するものを皆で共有することが求められるだろう。『聖地X』も、映画版とはいえこれまでイキウメ作品に関わってきた薬丸だからこそ、誰よりも作品の“本質”の近いところに達しているように感じた。 例えば、歯の浮くようなセリフの言い回しや、泣き笑いのような表情には、内面と外面とのズレを表現する彼の力量が見て取れた。役の立ち位置や脚本への理解をはじめ、誰よりも作品の核心部分に触れている薬丸だからこそ、本作での名演が実現しているのではないかと思う。演技の良し悪しやレベルは、観客の感覚や好みで決まるものだと思うが、本作における薬丸の演技は、誰よりも優れていたと断言できるほど素晴らしいものだった。「演劇人」と呼ぶにふさわしい存在の薬丸翔。今後、本作を観たクリエイターたちからのラブコールが止まらなくなるのではないかと思わずにはいられない。【折田侑駿】文筆家。1990年生まれ。映画や演劇、俳優、文学、服飾、酒場など幅広くカバーし、映画の劇場パンフレットに多数寄稿のほか、映画トーク番組「活弁シネマ倶楽部」ではMCを務めている。
2021.12.25 07:00
NEWSポストセブン
新作では“豹変ぶり”が話題 岡田将生はなぜ小物、キレキャラが似合うのか?
新作では“豹変ぶり”が話題 岡田将生はなぜ小物、キレキャラが似合うのか?
 菅田将暉(28才)主演の映画『CUBE 一度入ったら、最後』が10月22日より公開中だ。1997年公開のヒット作『CUBE』をリメイクした作品とあって公開前から話題を呼び、映画ランキングでは初登場5位の好スタートを切った本作。特に注目を集めているのが、出演作ごとに次々と新しい一面を見せている岡田将生(32才)の“怪演”だ。SNSなどの口コミでは、「インパクトが強過ぎて岡田将生のことしか覚えてない」、「不敵な笑みが頭から離れない」といった声が多く見られた。岡田の“豹変ぶり”について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説する。 * * * 本作は、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督(56才)が手掛けた映画『CUBE』を、『MANRIKI』や『その日、カレーライスができるまで』の清水康彦監督(40才)が、ナタリ監督公認のもとリメイクしたもの。謎の立方体(=CUBE)に突然閉じ込められた6人の男女が、脱出するために悪戦苦闘する姿が描かれている。“密室サスペンスの傑作”とも言われる『CUBE』に、菅田をはじめ日本を代表する俳優陣が挑んでいる。 物語のあらすじはこうだ。突然、謎の立方体に閉じ込められた6人の男女。年齢も職業もそれぞれ異なる彼らには何の接点も無く、ただ“わけも分からず同じ場所に閉じ込められた”という事実があるのみだ。彼らはどうにかここから脱出を試みるものの、火炎放射や熱感知式レーザー、ワイヤースライサーなどのトラップが次から次へと襲いかかる。なぜ彼らは閉じ込められたのか。彼らはここから脱出できるのかーー。“リメイク”には高いハードルが立ちはだかるものだが、今回メインとなる6人の俳優たちは、かなり健闘しているのではないだろうか。本作は、さまざまな仕掛けがあるとはいえ、密室劇であるためセリフのやり取りが重要になる。この中心に立つ主演の菅田にはさすがの経験値の高さがうかがえるし、岡田、杏(35才)、斎藤工(40才)、吉田鋼太郎(62才)ら手練れのプレイヤー陣に加え、大抜擢となった田代輝(14才)らによる会話劇は、非常にスリリングなものとなっていたと思う。その中でも特筆すべきなのが、岡田将生の存在だ。 岡田が本作で演じている越智真司という青年は、まさに“小物”と言うに相応しい。閉じ込められた面々とすぐに打ち解けられる性格の持ち主だが、臆病でパニックに陥りやすく、変化していく状況に適応できず悲観的で、大げさに騒ぎ立てるような人物だ。彼は、自分が世間から疎まれているという意識を持っており、何事も上手くいかないのは社会のせいだと思い込んでいるフシがある。状況が状況のため無理もないことかもしれないが、情けなく喚き散らしたりすることもしばしばだ。気の良い青年かと思いきや、ここでの岡田の演技の転換が見事だ。越智が取り乱し狼狽するさまを、声の“大小高低”を自在に操り、事あるごとに変化する彼の心情を表現しているのである。“小物キャラ”は、岡田の得意とする役どころではないだろうか。今年で言えば、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)で演じたひねくれ者の弁護士役や、Bunkamura・シアターコクーンにて上演された舞台『物語なき、この世界。』で演じた“口先ばかりの売れない役者”役などがまさにそう。後者の作品のクライマックスで、内田理央(30才)演じる恋人にお尻を蹴り上げられ、高音ボイスで絶叫する姿は強烈に印象に残っており、「この状況であれば、誰だって彼のように泣き叫ばずにはいられないだろう…」と思わせるほど、等身大で非常にリアルなものであった。今作で演じる越智という役もこれまでの系譜に連なるもので、岡田だからこそ生み出せたリアリティがあると思う。 しかし、観客が本当の意味で岡田に驚かされたのは、その“豹変ぶり”。極限状態の中で自制が効かず、ある瞬間を機に狂ったように“キレる”のだ。とはいえそれは、大暴れするようなものではなく、あくまでも淡々としている。ただ、彼のやることが度を超えているのだ。この淡々としたキレ方は、いかに越智が普段から不満を抱え込んでいたのかが感じ取れるスリリングな演技だった。 自制ができない若者の役は、カンヌ国際映画祭で4冠を獲得した映画『ドライブ・マイ・カー』での岡田の演技も記憶に新しい。“小物キャラ”に“キレキャラ”と、今年大活躍の岡田の得意とする役どころが、本作では全面的に出ているのだ。ともすると、この手のキャラクターは“悪目立ち”しかねない。だがそうならないのは、監督の演出や編集に依るところも大きいのだろうが、やはり岡田自身が体得した独特の“ペース配分”のようなものが優れているのだと推察する。称賛の声にも納得だ。【折田侑駿】文筆家。1990年生まれ。映画や演劇、俳優、文学、服飾、酒場など幅広くカバーし、映画の劇場パンフレットに多数寄稿のほか、映画トーク番組「活弁シネマ倶楽部」ではMCを務めている。
2021.11.21 07:00
NEWSポストセブン
引く手数多の岡田将生 “変わり者”の役にリアリティを与える力量
引く手数多の岡田将生 “変わり者”の役にリアリティを与える力量
 6月25日より公開中の映画『Arc アーク』。その中でキーパーソンを演じているのが岡田将生(31才)だ。地上波では、ドラマ『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』(テレビ朝日系)での注文の多いスター俳優役や、『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)でのひねくれ者の弁護士役など、クセのある役を多く演じ、度々話題を呼んでいる。近年、“変わり者”を演じられる稀有な俳優としてひっぱりだこの岡田。彼が愛される理由について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説する。 * * * 映画『Arc アーク』は、“不老不死”が可能となった世界を舞台としたSF映画。岡田演じる天音という人物は、不老不死を実現させる科学者であり、芳根京子(24才)演じるヒロイン・リナのパートナーとなる存在。つまり本作の根幹をなす役どころだ。作品を見て驚いたのは、フィクショナルなテーマにも関わらず、その世界感を完全に理解し当たり前のようにリアリティをもたせていた岡田の演技だ。SNSなどの口コミでも、彼の“普通ではない”魅力に言及した声が多く見られた。 本作は、ネビュラ賞、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞の3冠を制覇した作家ケン・リュウ(45才)による短編小説『円弧』を、『愚行録』(2017年)や『蜜蜂と遠雷』(2019年)などが高く評価された石川慶監督(44才)が長編映画化したもの。近未来の日本が舞台のSF作品ではあるものの、いかにもそれらしい演出は控えめ。あくまでも、“不老不死が叶う世界でのヒューマンドラマ”にウェイトが置かれている。 あらすじはこうだ。17才で生んだ息子の元を去り、自由な世界を求めて一人で放浪生活を送るリナ(芳根京子)。彼女は19才になったある日、エマという女性と出会い、人生が大きく変わることになる。エマの下で、愛する存在を失った人々のため、遺体を生きていたときの姿のまま保存できるよう施術する特殊な仕事に就くことになるのだ。やがて、エマの弟・天音(岡田将生)がこの技術を発展させ、果ては“不老不死”も可能にしてしまう。その施術を受けたリナは、世界で初めて不老不死の身となった女性として、30才の身体のまま人生を送っていくことになる。 芳根演じるリナが過ごす“長い時間”にはさまざまな人々が登場するが、配された俳優たちも非常に魅力的な布陣となっている。リナの才能を見出すエマ役の寺島しのぶ(48才)や清水くるみ(26才)、風吹ジュン(69才)、小林薫(69才)らがこの物語世界を支え、倍賞千恵子(80才)の存在が物語のテーマに深みを与えている。芳根の表現力は言わずもがなだが、対峙する彼らがあってこそ引き出されるものもあるだろう。そのなかでも一際目を引くのが、岡田将生の存在だ。彼が演じているのは、近年完全に板についてきた一風変わった役なのである。 岡田といえば、映画やドラマ、CM、さらには舞台にと、デビュー以来見かけない日はない活躍が続いている。ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)で好演したひねくれ者の弁護士役が記憶に新しく、7月11日からは、Bunkamura・シアターコクーンにて主演舞台『物語なき、この世界。』が幕を開けるところだ。キャリアを重ねるにつれて、各作品における岡田の重要度は大きくなっている。どこか浮世離れした人物や、いわゆる“小物キャラ”、神経質な青年などは彼の得意とする役柄で、先述の『大豆田とわ子と三人の元夫』をはじめ、直近の出演作にもこの傾向が見られる。そして、本作『Arc アーク』で演じる天音役もこれに該当するのではないかと思う。 彼が演じるのは“不老不死”の技術開発をする天才科学者。自然の摂理に反する不老不死に挑む人物とあって、いかに変わり者であるか分かるだろう。これを岡田は、終始浮かべる不敵な笑みと、抑揚を抑えたセリフ回しで表現している。常に冷静でどこか人間味の薄い、やや風変わりなキャラクターは、本作のフィクショナルなテーマの一部分をも体現しているようだ。それでいて、リナとの“関係性の変化”に合わせて変化する天音の人物像にも注目である。 近年の岡田は“どこにでもいるようなごく平凡な青年”の役から遠ざかっているが、なぜこうも変わり者を演じられる俳優として愛されるのか。それはデビュー以来、同系統の役ばかりでなく、例えば好青年とはほど遠い人物を演じた映画『告白』や『悪人』など、早い段階から演技の幅の拡張に挑んできた点が大きな理由として挙げられるだろう。俳優としての可能性の限界を定めない姿勢が、常に観客に驚きを与えてきた。 結果、今の“性格派俳優・岡田将生”があるのだ。『Arc アーク』の石川慶監督だけでなく、8月に公開を控えている映画『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督など、国内外で高く評価される監督らの作品に引っ張りだこである事実が、岡田の力量を物語っている。ちなみに、舞台『物語なき、この世界。』では、虚無感を感じさせるような“売れない役者”という等身大の若者役に扮するようだ。これを今の岡田がどう演じるのか、あれこれ想像するのも一興だ。【折田侑駿】文筆家。1990年生まれ。映画や演劇、俳優、文学、服飾、酒場など幅広くカバーし、映画の劇場パンフレットに多数寄稿のほか、映画トーク番組「活弁シネマ倶楽部」ではMCを務めている。
2021.07.09 16:00
NEWSポストセブン
番組公式HPより
『大豆田とわ子と三人の元夫』 角田晃広と伊藤沙莉、仕込まれた「二つの毒」への期待
 いわゆる玄人筋の評価が高い作品である。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * 松たか子主演、坂元裕二脚本のドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系火曜午後9時)が話題を振りまいています。「心をわしづかみにされた」「すみずみまで神経の行き届いている」「会話とかけ合いが絶妙」「ウディ・アレンの映画のような印象」「大人の会話劇がおしゃれ」と絶賛する人も多い。 その一方、独特な色彩を放ちひとクセある坂元ワールドだけに、馴染めないという声も。「いちいちひねった言い回しが過剰」「何が言いたいのかわからない」「センスの押し売り」「ナレーションが目立ちすぎ」「東京03風コントになっている」……。 そもそも万人ウケを狙っていないのが坂元脚本の世界。議論百出すること自体、作品のパワーを測るバロメーターかもしれません。数字も微妙で第1話の視聴率は7.6%、2話6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)と1ポイント近く減りました。冒頭期待してチャンネルをあわせ早々と脱落した人がいる一方、一定のコアファンを獲得しもうこれ以上数字は落ちないのかもしれません。 物語の主人公は……三回離婚している住宅建築会社社長・大豆田とわ子(松たか子)。元夫にレストランオーナーでモテ男の田中八作(松田龍平)、ファッションカメラマンで器の小さい佐藤鹿太郎(角田晃広)、大豆田の会社の顧問弁護士で理屈っぽい中村慎森(岡田将生)。それぞれ仕事もキャラクターも違う3人がいます。 とわ子対元夫3人の会話の中で、テーマはたえず変転していく。ドラマにありがちな事件や犯罪、突然の出来事などの「大テーマ」を追う筋書きではない。フツーの日常の中にたしかに存在する、ささやかな、しかし本人にとっては時に深い意味を持つ「細部」をめぐる会話劇です。 とわ子は「網戸が外れるたびにああ誰か直してくれないかなとは思う。でもそれはあなたたちじゃありません」と語る。このセリフが象徴するように「網戸が外れる」ことはとわ子にとって大きな問題で、それを直してくれる誰かこそ共に生きていくパートナー。 一方、キッチンの棚からこぼれるパスタや工事現場の穴は、とわ子にとってさして問題ではないらしい。おしゃれなパン屋にジャージで入っても平気。お祝いの席で口内炎が気になったりする。個々人それぞれ、かように日常は凸凹していて気になるポイントも他人と微妙にズレて、時にそれがハレーションを生み共同生活を維持する障碍にもなる。 何でもない生活を、他人と続けることがいかに難しいか。思わぬ「細部」に足をとられて転んだりする日常生活の正体を軽妙に浮き彫りにしていく坂元ワールドの醍醐味。過去作『カルテット』(2017)における「唐揚げにレモンを絞るかどうか問題」にも通じています。 今回のドラマで気になるのは松たか子、松田龍平ら安定した常連役者陣の中に、良い意味で違和を発する「二つの毒」が仕込まれていること。 まず、元夫役にコントトリオ「東京03」の角田晃広さんが抜擢された。当初、出演オファーを受けた角田さん自身、松たか子の元夫役をという唐突さに思わず「何でだよ!」って叫んでしまったとか。 自分の色をどう出すかについても試行錯誤している模様。「僕のリアクションの演技に監督から、『ちょっとやりすぎですね』とイエローカードを出されてしまいました(笑)。まだまだおっかなびっくり、役のニュアンスを探っている最中です」(週刊朝日 2021年4月23日)。「東京03」は市井の庶民に成りきって魂をのせていく演技がバツグンに上手くて、CMでも角田さんのリアリティに惹き付けられた人は多いはず。特に舞台で見せる角田さんの大ボケ芸、感情がエスカレートし爆発していくそのパワーは右に出るものがいない。その味をどう活かすのか興味津々。「元夫3人」というドラマの設定も、角田さんにとっては戸惑いの元かも。両脇にいつもの「東京03」飯塚悟志&豊本明長がひかえているのではなく、松田龍平&岡田将生という押しも押されぬ超イケメンスターがいるわけですから。勝手が違いすぎるトリオの中で角田さんの演技がどこまで振り切れていくか。いかに毒の味を見せてくれるか、見所です。 もう1つ仕込まれた「毒」は女優・伊藤沙莉さんの存在です。ナレーションで突如、響いたあのハスキーボイス。存在感がありすぎて何度も顔が浮かんで来ました。伊藤さんのナレーションはとわ子の心情やシチュエーションを説明する役割ですが、ふと伊藤さんと主人公が二重写しになったりして、敢えて松たか子さんをナレーションに使わない理由が「何かの伏線ではないか」という視聴者の声も聞こえたり。「2つの毒」を今後どう使いこなし見事な薬に転じさせるか。「なるほどこの人たちを配役した意味はこれか!」と膝を打つような爽快な、そして視聴者の浅薄な予測を裏切るようなぶっ飛んだ展開を期待しています。
2021.04.24 16:00
NEWSポストセブン
なぜ滝藤賢一は「バイプレーヤー」の中で抜きんでた存在なのか
なぜ滝藤賢一は「バイプレーヤー」の中で抜きんでた存在なのか
 岡田将生と志尊淳のダブル主演、元欅坂46・平手友梨奈の出演などが話題のホラー映画『さんかく窓の外側は夜』(1月22日公開)。出演者の一人である俳優・滝藤賢一は、今や映画やテレビドラマの世界で欠かすことのできない存在として知られている。 もともと映画監督を志望して19歳で上京したという滝藤は、俳優・仲代達矢が主宰する俳優養成所「無名塾」の劇団員に受かったことから役者の道へと路線を変更。1998年から2007年にかけて、約10年間は主に舞台を中心に活動を行っていた。 転機となったのは原田眞人監督による2008年公開の映画『クライマーズ・ハイ』だった。同作で新聞記者・神沢周作役を演じると注目を集め、「無名塾」を退塾して映画やテレビドラマを中心に俳優活動を行うようになっていく。 翌2009年にはNHKの土曜ドラマ『外事警察』で連続ドラマ初のレギュラー出演に挑戦。その後はNHK大河ドラマ『龍馬伝』や人気作『踊る大捜査線』(フジテレビ系)シリーズ、2013年放送の『半沢直樹』(TBS系)など、話題作に次々に出演するようになっていった。 テレビドラマ初主演は2014年放送の『俺のダンディズム』(テレビ東京系)。その他の作品でもたびたび主演を務めたが、むしろバイプレイヤーとして唯一無二の存在感を発揮するようになっていく。今年映画化されることで注目を集める話題作『バイプレイヤーズ』第3シリーズにも名を連ねている。 そんな滝藤賢一の俳優としての魅力について、映画ライターのSYO氏はこう指摘する。「芸歴20年以上を誇るベテラン、滝藤賢一さん。特徴的なハスキーボイスと安定した演技力で、善人も悪人も演じ分けられる点が大きな魅力です。2019年の映画『影踏み』では、その実力を生かして、ある衝撃的な役どころに挑戦。観た者を驚かせました」(映画ライター・SYO氏) シンガーソングライターとしても活躍する山崎まさよしが主演を務めた『影踏み』は、プロの窃盗犯である主人公が“ある真実”に迫るクライムサスペンス。滝藤はヒロインに想いを寄せる久能次朗役を演じた。「衝撃的な役どころ」を担ったとSYO氏は言うが、実力派バイプレイヤーならではの名演は、『さんかく窓の外側は夜』でも発揮されるに違いない。 映画『さんかく窓の外側は夜』は、「霊が祓える男」(岡田将生)と「霊が視える男」(志尊淳)がタッグを組んで呪いの謎に挑む物語だ。原作は漫画家・ヤマシタトモコのヒット作で、滝藤は「霊を信じることのない刑事」役として出演する。SYO氏は本作の見どころについて次のように語る。「『さんかく窓の外側は夜』では、目に見えないものを“信じない”刑事を演じています。このキャラクターは、原作でも今回の実写映画版でもとても重要なポジションで、多くの人々が心の隙間に入り込まれ“呪い”に屈するなか、唯一“ブレない”存在。いわば、呪いが効かない最強属性なのです。 岡田将生さんと志尊淳さん演じるコンビをバックアップし、自らも強烈な個性を放つ……。まさに、滝藤さんにぴったりな役と言えるでしょう」 滝藤賢一の演技は、またもや観客に強烈な印象をもたらすことになるのではないだろうか。◆取材・文/細田成嗣(HEW)
2021.01.18 16:00
NEWSポストセブン
2019年の芸能ニュース第1位は?
2019年重大ニュース【芸能】山口達也のリハビリ生活と肉声
 2019年も『NEWSポストセブン』では数多くの記事を紹介し続けてきた。その中から編集部が、ネットで反響の大きかった記事を中心に、巷の重大ニュースとは、ひと味違う2019年の「重大ニュース」を厳選した(2018年12月~2019年11月末の記事が対象)。ここでは【芸能】編ベスト10を紹介。トップ3の記事については、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が解説する。(以下「」内は中川氏のコメント)●芸能編1~3位【1位】■山口達也に直撃 誰にも気づかれないほど激変したリハビリ姿(5月)「被害者がいる案件なだけに、ネットニュースとしてもどう報じるべきか、悩みましたが、結果的に今年の『NEWSポストセブン』発のニュースとしては、もっとも話題になった記事でしょう。それ以上は何も言いません」【2位】■小倉優子、井川遥、丸川珠代… 名門小学校での入学式姿(4月)「芸能人が普段見せる姿とは別のプライベートな場所での姿については、多くの方の関心を集めるようです。特に井川遥さんの注目度は非常に高いものがあります」【3位】■加藤茶の妻・綾菜さん 初デートは小野ヤスシ・左とん平同席(7月)「45歳年下婚ということもあり、結婚当初は様々なバッシングに遭った綾菜さんですが、結婚から8年、この記事ではカトちゃんへの愛をしっかりと見せてくれました。しかも初デートの時の謎の2人がいた、というエピソードがほのぼのした、と評判になりました」●以下、4~10位■宮迫博之、闇営業問題で新展開 重大発表へ(7月)■フジテレビ夏祭りで女子アナびしょ濡れ、悪ノリに高評価の声(9月)■二丁目の伝説のママ、フレディ・マーキュリーとの夜を告白(2018年12月)■松田龍平と恋人・モーガン茉愛羅、野村周平を巻き込む修羅場(5月)■広末涼子、中学生バスケ大会に出没して騒然「きれい…」(5月)■療養中の財津一郎が語った「タケモトピアノ」CM誕生秘話(11月)■岡田将生、飲み会を抜けてハライチ澤部に会いに行った夜(5月)
2019.12.25 16:00
NEWSポストセブン
誰と連絡を取り合っていたのか
ムロツヨシ 吉永小百合にも食い込む「人たらし力」の源泉
 すっかり秋めいた10月のある日、俳優・ムロツヨシ(43)が都内でジョギングしている姿をキャッチした。Tシャツに派手な柄のハーフパンツ姿、紺のキャップをやや深めにかぶり軽快に走るムロの手には、スマホ。友人関係が広いことで有名なムロは、この日も誰かと連絡を取り合っていたようで、しばしばランニングを中断してスマホ操作を繰り返していた。 ムロといえば、10月11日に映画『最高の人生の見つけ方』の舞台挨拶で、主演の吉永小百合(74)が明かしたエピソードが話題になっている。劇中で吉永の旅の手助けをする役どころを演じたムロが、吉永に膝枕をしてもらうシーンが台本に書かれていたが、天海祐希(52)が「NO! 膝枕!」とアドリブを入れた演技が採用され、膝枕はお預けになったという。ムロは「一生の思い出になるはずだったのに」と嘆き、場内の笑いを誘っていた。 膝枕こそ“未遂”に終わったが、撮影現場でのムロは吉永とも交流を深めていた。映画関係者が語る。「撮影中もムロさんは吉永さんと談笑して、一気に距離を詰めていました。大御所相手でもひるまず話しかけにいくあたり、さすがのコミュニケーション能力といった感じでした」 嵐の松本潤(36)とはプライベートでも親友で、小栗旬(36)や岡田将生(30)、菅田将暉(26)といった大物たちと“ムロ会”と称して鍋パーティーを開く人脈の持ち主。小泉孝太郎(41)との共演をきっかけに、小泉家とは家族ぐるみの付き合いになり、小泉進次郎・環境相(38)と滝川クリステル(42)の極秘結婚式に出席するほどの「人たらし力」だ。 大学をわずか3週間でやめて俳優を志したムロは、小さな舞台で経験を積みつつ、2005年の「踊る大捜査線」シリーズ出演をきっかけにブレイクした。かつては出演予定のない作品のロケ現場へ行き、出演者やスタッフに鍋の炊き出しをして人脈を広げた苦労人でもある。 そうして培った対人能力の高さ。ジョギング中、スマホでは誰と連絡を取っていたのだろうか。
2019.11.03 16:00
NEWSポストセブン
4年ぶりに連ドラ主演の生田斗真が意気込みを語った(ドラマHPより)
生田斗真、YOSHIKIが好きすぎて誘いを断った過去明かす
 意外にも、連続ドラマの主演は4年ぶり。ドラマ『俺の話は長い』(10月12日土曜スタート、22時~、日本テレビ系)で無職のニートでダメ男という予想外の役どころを演じる生田斗真(35才)は「今回の役は、意気込まないで演じることが大切」と意気込む。 ドラマのタイトルにちなんで、“長い”にまるわる20の質問に答えてもらった。──いちばん長く起きていた時間は?「作品の撮影中は長時間撮影をすることもあるので、30時間くらいかな?」──いちばん長い睡眠時間は?「12時間くらいかな。ちょっとダルくなるけどね(笑い)」──いちばん長い間、許せなかった出来事とは?「意外とすぐに忘れちゃうので、思い浮かばないなぁ~…」──いちばん髪が長かった時期は?「映画『土竜の唄』(2014年公開)の時期かな。トサカみたいな髪形をしていたんですけど、あれは地毛だったんです」──いちばん長い間、忘れられないハプニングは?「思い浮かぶものがないですね~」──いちばん話が長いと思う人は?「誰だろう…!? おばあちゃんかな」──いちばんつきあいの長いジャニーズの仲間は?「えぇ!? みんなで…(笑い)」──いちばん長く続いた習い事は?「公文式。小学校に入る前から小5までやってました」──いちばん長い片思いは?「えー!? どれくらいかな。でも、年単位です」──長い間食べてもいちばん飽きないものは?「カレー! 辛すぎず、甘すぎずがいい(笑い)」──いちばん長くひきずった出来事は?「音楽雑誌『ローリングストーン ジャパン』のX JAPANのhideさんの没後記念特集で、たくさん思いを話したんです。いい仕事したな~ってひきずりました(笑い)」──いちばん長く捨てられなかったものは?「なんだろう? 捨てるものはすぐ捨てるけど、基本はあまりモノを捨てないタイプです」──いちばん長いセリフを言ったのは?「蜷川(幸雄)さん演出の舞台『わが友ヒットラー』のヒットラー役。冒頭10分くらいの演説シーンがあったんです」──いちばん長い話ができる芸能人の友人は?「難しいなぁ。知り合いは多いんですけど、実はわざわざ連絡をして会うことって少ないですね」──いちばん長い間、夢見ていることは?「X JAPANのYOSHIKIさんからお食事に誘われたことがあったんですけど、本当に好きすぎて、行ったら緊張しちゃうと思って。思わず嘘をついて、断っちゃったんですよ…。それをすっごく後悔しているので、またチャンスが来ないかなと夢見てます」──いちばん長い間、可愛がっている後輩は?「岡田将生かなぁ。将生が17才の時に共演したのがきっかけで、懐いてる可愛い後輩です」──いちばん長い距離を走ったのは?「大河ドラマ『いだてん』(NHK)ですね! 撮影ではストックホルムの競技場で、400m走を走ったんですけど、全速力だったので(距離が)永遠のように感じました」──いちばん長い間、苦手なことは?「手先を使う細かい作業が苦手です」──長い間、いちばん好きなものは?「音楽が好きです! ライブにもよく行きますよ」──いちばん長い間、忘れられない人は?「小学生の時に亡くなってしまったおじいちゃんですね」※女性セブン2019年10月24日号
2019.10.12 07:00
女性セブン
『なつぞら』出演者たち
『なつぞら』、早期にソフトランディング 展開に疑問も
 広瀬すず主演のNHK連続テレビ小説『なつぞら』。放送終了まであと1か月となり、クライマックスに向けて盛り上がっていくのかと思いきや…そのストーリー展開に疑問の声が出ている。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 序盤は22~23%で推移していた視聴率が8月に入ってからは、20%を下回る日も目立つようになった朝ドラ『なつぞら』。残り1か月の放送が残っているにも関わらず、ネット上にはネガティブな記事や書き込みが増えているのは気がかりです。 ネガティブな記事や書き込みで多いのは、「結婚したあと何の物語なのか、わからなくなった」「いろいろ問題が出るけどサクサク解決してしまう」などのストーリーに対するもの。第19週114話(8月10日)の最後に描かれたのは、奥原なつ(広瀬すず)と坂場一久(中川大志)の結婚式。最後にスピッツの主題歌『優しいあの子』が流れる最終回のような演出だったことも含め、多くの視聴者は「これでひと区切り」という印象を抱きました。 続く第20週(8月12日~17日)から、なつと一久の夫婦生活がスタート。なつの兄・咲太郎(岡田将生)と光子(比嘉愛未)の結婚を描いたあと、なつが妊娠してマタニティハラスメントを乗り越える場面が描かれました。 21週(8月19日~24日)は、なつが産休に入り、北海道の柴田家が上京する中、無事に出産し、仕事現場に復帰するまでが描かれました。 22週(8月26日~31日)は、なつが作画監督を任される一方、娘・優の待機児童問題が発生したものの、茜(渡辺麻友)からの申し出で解決。「優が茜になついてしまう」という悲しいシーンもありましたが、翌日の放送で5歳に成長していました。 結婚から各一週の放送で妊娠・出産し、マタハラや待機児童問題もアッという間に解決。作画監督という大役であるにも関わらず、仕事上の葛藤や問題はほとんど描かれることなく、仕事と子育ての両立という難しさがありながら、娘・優はわずか一週の放送で5歳に育っていました。 つまり、なつは仕事で一定の成功を収め、さらに結婚という「公私両面でのピークをお盆前に迎えて以降、仕事も人生もサクサクと進んでいる」のです。その様子は、まるで9月28日の最終話に向けた早く長いソフトランディング(衝撃の少ないゆるやかな降下と着地)。9月の残り4週も、北海道の人々や兄妹とのエピソードを中心に描かれるなど、仕事での大成功がなさそうな、ゆるやかな展開に疑問の声があがっているのです。◆成功のわかりにくさとタイミングの難しさ 冒頭にあげた「何の物語かわからない」という声が出る最大の理由は、なつが仕事でわかりやすい成功を収めないから。なつはアニメーターとして素晴らしい実績を積み上げていくものの、それがどれくらいすごいことなのか視聴者はわからないのです。 たとえば、『あさが来た』『とと姉ちゃん』『まんぷく』は、主人公が仕事でのわかりやすい成功を収めて、視聴者に爽快感や満足感を与えました。一方、『なつぞら』は、そもそも「誰をモデルにした朝ドラなのか?」がわかりにくかった上に、なつが手がけるアニメも「どの作品がモデルなのか?」が不明瞭。前作『まんぷく』のチキンラーメンやカップヌードルと比べると、そのわかりにくさが理解できるでしょう。 ゆえに『なつぞら』は、「仕事で成功を収める」のではなく、「戦災孤児が温かい人々に囲まれて幸せに生きる話だった」ということ。だから「終盤の2か月間は仕事上のさらなる成功を描く」というより、お盆の段階から最終回に向けた早く長いソフトランディングをはじめているのではないでしょうか。 近年、実在の人物をモデルにした朝ドラが大半を占めるようになりましたが、そのことで「仕事の成功をどのタイミングで描くか?」「仕事の成功後に何をどう描くか?」という難題が浮上しています。 たとえば、『べっぴんさん』『わろてんか』の主人公は、「仕事での成功を収めたあとに、仕事と子育ての両立を描きながらソフトランディングする」という『なつぞら』と同じ構成でした。仕事の成功を描いた序盤から中盤にかけては盛り上がった反面、終盤は「余生を描いているみたい」「尻つぼみ」などのネガティブな声も少なくなかったのです。 逆に『まんぷく』は、序盤から中盤にかけて苦しい展開が続き、終盤に入ってようやく即席ラーメンを完成させることで、それらのネガティブな声を避けられました。ただその分、序盤と中盤で似たような苦境を繰り返したことに、ネガティブな声が飛んでいたのも事実です。 仕事の成功を中盤にするか? それとも終盤にするか? どちらにしても朝ドラは26週150話超の長丁場だけに、「中だるみ」「尻つぼみ」に陥らないためのハイレベルな構成力が問われることは間違いありません。 ただ、来春放送の『エール』から朝ドラは月~金曜の週5日放送に変わり、26話の短縮が予定されているだけに、これまでよりもペース配分がしやすくなるのではないでしょうか。◆北海道シーン満載の終盤へ突入 最後に話を冒頭のネガティブな声に戻すと、もう1つの「なつの問題がサクサク解決してしまう」のは、それが当作にとって本当に描きたい重要な問題ではないから。 お盆以降に放送されたマタハラ、待機児童、働く母親の葛藤などを「こういうこともありました」というダイジェストのような描き方に留めたのは、「その分、家族の物語を丁寧に見せよう」という方針からではないでしょうか。 アニメ制作のシーンが好きな人にとって残り1か月間の放送は、少し物足りなさを感じるかもしれませんが、一方で北海道のシーンが好きな人は十分楽しめる内容になるでしょう。特に泰樹(草刈正雄)、天陽(吉沢亮)、照男(清原翔)の見せ場があるようなので、多くの女性視聴者を喜ばせてくれるはずです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2019.08.31 07:00
NEWSポストセブン
【動画】岡田将生の神対応にファン歓喜 「誕プレ持ち帰ってくれた!」
【動画】岡田将生の神対応にファン歓喜 「誕プレ持ち帰ってくれた!」
 岡田将生さんが8月15日、30歳の誕生日にファンへの「神対応」を見せました。この日、主演舞台の初日を迎えたばかりの岡田さん。 終演後、出待ちしていた多くのファンの前に現れ「おめでとう!」と声を掛けられると笑顔で手を振って祝福に応えました。迎えの車の後部座席には大量の紙袋などが置かれていました。ファンの一人は「ファンの誕生日プレゼントじゃないかな。ちゃんと持ち帰ってくれているんだと思うとキュンとした」とコメントしています。
2019.08.30 16:00
NEWSポストセブン
プライベートでも時間を共にする比嘉愛未と藤本沙紀
広瀬すず、比嘉愛未が信頼 なつぞら女優・藤本沙紀の存在感
 広瀬すず(21)がヒロインを演じるNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』が、8月20日にクランクアップを迎えた。最終回まで1か月余り。視聴率も20%前後をコンスタントにキープし、佳境を迎えて盛り上がりを見せている。そんな中、共演者同士の仲睦まじい様子をキャッチした。 ドラマ内で、カフェ「川村屋」のオーナーの“マダム”として登場する比嘉愛未(33)が東京・恵比寿に出没したのは、7月末の午後11時頃。白のシースルーのカーディガンというカジュアルなスタイルで、花束を持った少しぽっちゃり系の女性に導かれながら歩いていた。花束は何かの打ち上げでもらったものか? ということは、隣の女性はマネージャー? ──と思いきや、実はこの方、女優の藤本沙紀(29)。彼女も『なつぞら』に出演しており、比嘉とは共演者の間柄だ。 これまであまりメジャーな存在ではなかった藤本だが、実は中学生のころから養成所で演劇を学び、高校、大学でも演技を勉強するなど人生の半分を女優として生きてきた実力派。短大卒業後、主に舞台などでキャリアを積み、今回が初の朝ドラ出演。クラブの歌手で戸田恵子演じる煙カスミの付き人役を好演し、その風貌とコミカルな演技から一気に注目の的となった。 ヒロイン・なつの兄で、岡田将生演じる奥原咲太郎に思いを寄せているという役柄だが、その岡田とは一部で熱愛の噂が出たことがあった。その後、実は岡田とは高校の同級生だということが報じられている。大の仲良しでプライベートでも遊ぶことがあるらしい。 この日は比嘉らとのプライベートな食事会だったようだ。自身のインスタグラムでは、広瀬との仲良しツーショットもアップしている。「おおらかな性格と確かな演技力から、広瀬や比嘉からも役者として信頼されている」(ドラマ関係者)という。 縁の下の力持ち的な存在の藤本も、『なつぞら』の好調に一役買っているようだ。
2019.08.26 16:00
NEWSポストセブン
声をかけられれば手を振って挨拶も
岡田将生の神対応にファン歓喜「誕プレ持ち帰ってくれた!」
 NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』など、ドラマに映画にと活躍中のイケメン俳優・岡田将生が、節目の記念日にファンへの「神対応」を見せた。 8月15日。この日は岡田の30才の誕生日だった。前日14日には、東京・日比谷の「シアタークリエ」で、主演舞台「ブラッケン・ムーア~荒地の亡霊~」の初日を迎えたばかり。終演後は出待ちしていた多くのファンの前に現れた。Tシャツにサングラスのラフなスタイルで、「おめでとう!」と声を掛けられると、笑顔で手を振って祝福に応えていた。 出待ちしていたあるファンによると、迎えの車の後部座席には大量の紙袋などが置かれているのが見えたという。ファンの一人が語る。「ファンが劇場を通して渡した誕生日プレゼントじゃないかな。ちゃんと持ち帰ってくれているんだと思うとキュンとした」 接触の機会が少なく、手の届きにくい人気俳優のファンにとって、手紙や誕生日プレゼントを贈るのは、数少ない祝福の手段。しかし、危機管理の面も含めて、事務所によっては手紙を本人に渡さなかったり、時には贈り物も廃棄したりしてしまうこともあるという。スポーツ紙記者はこう話す。「ファンからの手紙やプレゼントをどうするかは事務所ごとで異なりますが、本人が受け取るとしても、事前に事務所がチェックするケースが多いと思います。岡田さんの事務所はどうかわかりませんが、事務所でチェックしてから本人に渡すとしても、当日に持ち帰ってくれるのはファンにとっては嬉しいですよね」 精悍なルックスから、NHK大河ドラマ『平清盛』の源頼朝役など正統派な役が多い岡田。一方で、「性格は天然系」と言われることもある。それゆえに、菅田将暉ら共演した若手俳優陣からは「いじられる兄貴分」として慕われている存在だ。 今頃、ファンからのプレゼントや手紙を笑顔で眺めているのかもしれない。
2019.08.26 16:00
NEWSポストセブン
舞台『ブラッケン・ムーア』に出演する益岡徹、木村多江、岡田将生
岡田将生、幽霊に取りつかれる役で参考にしたのは?
 岡田将生、木村多江、益岡徹が、現在公開中の舞台『ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~』の公開舞台稽古に登場した。 イギリスを舞台とした同作で岡田は、10年前に事故で死んだ親友・エドガーの霊に取りつかれる青年・テレンスを演じる。岡田は役作りの参考として、10歳~12歳の子供を多く見て、動きやしゃべりなどを参考にしたという。■撮影/矢口和也
2019.08.13 16:00
NEWSポストセブン
舞台に主演中のムロ
ムロツヨシ 吐き出し騒動、新井擁護でも“愛され力”保つワケ
 映画、ドラマ、バラエティー、CMなど、あらゆるジャンルで活躍し、「八面六臂」という言葉がピッタリの売れっ子俳優・ムロツヨシが、舞台でまた1つ“伝説”を作った。 堤真一、吉田羊、賀来賢人ら豪華メンバーを迎えた舞台『恋のヴェネチア狂騒曲』(7月5日~。新国立劇場)で主演を務めたムロ。同作は、ムロが演じるお調子者の召し使いが、2人の主人に仕えたことから起こる混乱を描いたイタリアの古典喜劇だが、主人のディナーつまみ食いをするシーンで、食べ物を吐き出してしまったのだ。NEWSポストセブンが19日に配信した「ムロツヨシ、舞台観客悲鳴の食べ物吐き出し騒動とその人徳」は、「ムロさんが食べ物を口にいっぱいにしたまましゃべろうとしたものだから、口から食べ物が飛び出してきて…。私は最前列にいたので、モロにかかりましたよ」という観客の声を紹介。ただ、その観客は、「思わず悲鳴を上げちゃったけど、ムロさんの吐いたものがかかるなんて一生に一度しかないだろうから、まあ、いいかなって」と語っており、騒動には至らなかったようだ。 問答無用のイケメンというタイプではないムロだが、ここ数年の活躍は誰もが知るところ。その一因として挙げられるのが、異常な交友範囲の広さだ。芸能関係者がいう。「長い下積みを経て、脇役として徐々に注目を集め、ようやくブレイクしたムロは、とにかく腰が低い上に交友範囲が広いことで知られています。2017年1月にツイッターに投稿されたムロの誕生会の写真には、小栗旬、岡田将生、菅田将暉、柳楽優弥、勝地涼、山崎賢人ほか、そうそうたるイケメン俳優が集結し、“メンバーがスゴすぎる”と話題になりました。 ムロの得意技は、白味噌バターちゃんこの通称『ムロ鍋』で、友人を自宅に招いて振る舞うその鍋は、俳優の間で評判です。綾野剛、鈴木亮平、松本潤、山田孝之、瑛太、松田龍平、生田斗真らも“ムロ会”のメンバーですし、長澤まさみ、新垣結衣、戸田恵梨香、石田ゆり子、吉田羊、高畑充希らも飲み仲間です」(芸能関係者) 人脈が大事なのは芸能界も同じこと。それが“裏目”に出かかったのが、同じくムロ会メンバーだった新井浩文の今年2月の不祥事だ。「新井が強制性交の容疑で逮捕された際、ムロはツイッターに『この時に、呟かないような関係ではないんです』『こっから、また、応援しよう』と書き込み、批判が寄せられました。ただ、その直前には『理想の上司ランキング』(明治安田生命)で2位に選ばれており、“大事”には至りませんでした」(同上) なぜこれだけムロは愛されるのか? ベテラン芸能記者の石田春男氏はこう分析する。「ムロの人気の理由の1つは、いかにも好感度が上がりそうな役柄が多いことでしょう。昨年放送された『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)は、病に侵された戸田恵梨香を温かく見守る役でしたし、それ以外の作品でも、周囲にイジられたり、哀愁が漂うような3枚目の役柄が彼の定位置です。そういった役を演じると、女性ファンのみならず男性ファンも生まれるのが俳優としての大きな強みでしょう。最近だと佐藤二朗がその典型です。 ただ、より大きな理由として、近年のドラマ界の“キャストありき”のやり方への視聴者の反発心があると思います。どのドラマを見ても、同じようなイケメン俳優と美人女優が主演の作品ばかりの状況に、ドラマファンはウンザリしています。また、イケメン&美人コンビの場合、ルックスが良ければよいほど、リアリティーが薄れるというデメリットもあります。 それを解消するのにピッタリなのが、コミカルな演技ができる俳優を起用することです。そういった俳優を起用することで、作品にリアリティーが出てきますし、女優を引き立たせるというメリットもあります。ちなみに、そういう意味では大泉洋もムロと同じようなポジションだと言えるでしょう」(石田氏) 7月から新たな主演ドラマ『Iターン』(テレビ東京系)がスタートしたムロ。業界関係者はもちろん、男性ファン、女性ファンにも愛される彼の快進撃はしばらく続きそうだ。
2019.07.22 16:00
NEWSポストセブン
『なつぞら』出演者たち
『なつぞら』絶好調を支える脚本家「入れ子芝居」の妙
 高評価が定まりつつある朝ドラ。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が、脚本家の技巧について言及する。 * * * NHK連続テレビ小説『なつぞら』が絶好調。平均視聴率は22.1%(第8週まで)と、実に安定した走りっぷりを見せています。このドラマの何が牽引役となっているのでしょうか? まず冒頭の2週間、子役時代のなつを演じた粟野咲莉の演技のうまさに、心をグッとつかまれた視聴者が続出しました。なつが広瀬すずになってからの北海道シーンでは、「祖父」泰樹(草刈正雄)となつとのやりとり、泰樹の人生経験から絞り出される深いセリフに感動した、涙した、といった称賛の声が聞かれました。 一方で吉沢亮、岡田将生、工藤阿須加……ズラリと揃った「イケメン祭り」が牽引役、という声も聞かれます。また、過去の朝ドラヒロインのオンパレード出演──松嶋菜々子、小林綾子、比嘉愛未、山口智子らがとっかえひっかえ出てくる面白さが際立っているから、と見る向きも。 そう、どれもが絶好調の要因に違いありません。ただ、私がこの朝ドラで最も注目している点は別のところにあります。一言でいえば、脚本家・大森寿美男の「入れ子芝居」のテクニックです。 ご存じのように入れ子とは一つの枠組の中にまた入れ物があって、またその中に別の入れ物がある……という仕掛け。『なつぞら』の一番大きな入れ物としては、まず「なつの成長物語」があります。戦争で両親を失った孤児の女の子が、北海道で新たな「家族」を得て、東京で実の兄と再会し自分の夢に向かって羽ばたいていく、という本筋を入れる器です。 その大きな物語の「器」に、また別の物語の「器」が入っている。例えば高校生のなつが所属する演劇部でお芝居『白蛇伝説』を上演。なつはヒロイン・ペチカを演じます。この芝居はただの劇中劇に留まらず、本筋である家族の話や泰樹と農協との確執といったことに絡んでいき、なつと泰樹との新たな関係へとつながる。その技巧的展開は見事でした。 あるいは、東京・新宿編では「ムーランルージュ新宿座」のきらびやかな舞台。クラブ「メランコリー」では歌手・煙カスミ(戸田恵子)にパッとスポットライトが当たりゴージャスな衣装に身を包んだカスミの華やかな声が響きわたる。そう、一瞬にして別世界が立ち現れるワクワク感がいい。 岸川亜矢美(山口智子)の踊り子シーンに咲太郎(岡田将生)のタップダンスと、他にも小さな舞台がいくつも用意されています。ロシアの玩具・マトリョーシカ人形はよく知られていますが、このあたりはいわば“マトリョーシカ的ドラマ仕掛け”と言ってもよいのかも。 そもそも、「新宿」という場所自体、そうした演劇的DNAを持っている土地柄です。花園神社は昔から見世物小屋が出たり大道芸人が芸を見せる場所だったし、今でも境内でテント芝居が上演されています。「歌舞伎町」という地名もそう。空襲で焼けた町の復興事業として歌舞伎の劇場の建設計画が持ち上がり地名が生まれ、紆余曲折を経て新宿コマ劇場が誕生しました。 というように、新宿の土地には演劇的DNAが埋まっている。大森氏が「新宿」という場所を選んだのも、そうしたDNAと関係しているはず、と想像できます。 なつの物語が、一転して別世界へと飛ぶ。鮮やかな場面転換が視聴者を惹き付け、飽きさせない「駆動力」になっているのではないでしょうか。 時空を飛ぶ仕掛けといえば、絵を描く「キャバス」も装置の一つ。例えば、なつが東洋動画の入社試験を受ける時、キャンバスを介して突然北海道で絵を描いている天陽(吉沢亮)が登場。「どこにいたって俺となっちゃんは何もない広いキャンバスの中でつながっていられる。頑張れ。頑張ってこい、なっちゃん」とエールを送るシーンは実に印象的でした。 今どきの視聴者は「イケメンが出ていればストーリーはそっちのけ」というほど甘っちょろくはない。脚本自体も、そんな薄っぺらい中身ではない。脚本・大森氏はかつて朝ドラの名作『てるてる家族』においても入れ子的演劇仕掛けを随所に仕込み、人形浄瑠璃や昭和歌謡レビューを挿入しながら、まるでミュージカルのような楽しさを味わわせてくれました。 2ヶ月が経過した『なつぞら』。役者たちが頑張ってくれることは疑いなし。だからあとの4ヶ月、物語の「立体的構造」に磨きをかけエッジを鋭くし、脚本の妙によってぐいぐいと引っ張り続けてほしい。ぜひ、見たこともない朝ドラを生み出してほしいと思います。
2019.06.01 16:00
NEWSポストセブン

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