国際情報

人類滅亡――マヤ暦の予言とは異なる「2012年問題」の正体

 北朝鮮で後継者に金正恩氏が公式に登場したのに合わせるように、中国でも習近平氏が後継者の地位を固めた。今、アジアが大きく動こうとしている。そして、産経新聞ソウル支局長の黒田勝弘氏は、そこに、「2012年問題」が潜んでいるという。以下は、黒田氏の指摘である。

******************************
 朝鮮半島をめぐっては「2012年問題」というのがある。金正日政権が2012年を「強盛大国の大門を開く年」として目標にしてきたからだ。核開発などそのシンボルだ。

 この年は「金日成生誕100年・金正日70年・金正恩30年」で世襲3代にとって区切りがいい。北朝鮮はこんな数字合わせが大好きだ。そのため金正恩の誕生年も従来より早めて1982年にしたほどだ。

 金正日政権の思惑としては、できれば2012年に党大会を開き、金正恩のポストも格上げし、後継体制を確固としたものにしたい。ところが2012年というのは、中国では胡錦濤国家主席の任期が終わり習近平体制がスタートする。こうした「政権交代」は中国だけでない。韓国でも大統領選の年になっている。ロシアでも大統領選が行なわれ、台湾も総統選がある。さらに、米国でも大統領選が行なわれる。

 つまり朝鮮半島をとりまく各国が政権交代期を迎えるのだ。その結果によっては対北朝鮮政策に変化も考えられる。なかでも韓国および米国の「変化」の行方は大きい。

※SAPIO2010年11月24日号

関連記事

トピックス

岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン