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トップの大変さが身に染みる上杉隆氏 孫正義氏のことを称賛

「週刊ポスト」がおこなった各界の識者に日本史上最高のリーダーというテーマでおこなったアンケートでは様々な人物の名前があがった。歴史上の人物など、すでに故人をあげる声も多いなか、ジャーナリストで自由報道協会代表の上杉隆氏は、現役の実業家・孫正義氏の名前をあげた理由を語った。

 * * *
 私は特筆すべきリーダーとして、小泉純一郎、石原慎太郎、孫正義をあげた。彼らに共通することは、長い間トップとして君臨し、批判を浴びながらもひるむことなく、自ら決断し行動し続けてきたことだ。なかでも孫氏は、日本ソフトバンクの設立が1981年だから、30年にもわたってトップで居続けていることになる。3氏のなかでも断トツで長いのだ。

 彼の場合は、アメリカで世界標準のビジネスを学んだゆえに、日本の閉鎖性と均一性のなかで、いわれのない批判を浴びた。在日出身であることもそこに含まれよう。まさに出る杭は打たれるだが、それでもなお「前に出よう」とするエネルギーには、圧倒されるほかない。

 私も自由報道協会を立ち上げて2年になるが、トップとしての大変さが日々、身に染みている。組織とは一見、みんなで支え合っているように見えるが、実際には、最終的な決断はすべてトップが自ら下さなければならない。孤独である。その孤独に30年もの間耐え続け、常に結果を残し続けてきたのだから、リーダーとして素晴らしいというほかない。

※週刊ポスト2012年12月21・28日号

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