そこには2015年の夏からのふたりの心の動きが緻密に綴られていたという。当時は阿部アナもまだ既婚者。互いにパートナーがいながらW不倫関係に陥っていたのか。ITに詳しいはずのAさんは、そうしたものを残してこの世を去ることが、その後、どんな悲劇を招くかはよくわかっていたはずだ。

「正直、Aさんは闘病中、それらを処分する余裕がなかったのか…と。ただ、彼はそれほど阿部さんにのめり込んでいたのでしょう。メールだけでなく、メモや手帳にもその痕跡があり、やりとりをとっておきたいという気持ちもあったかもしれません。奥さんは夫を亡くしたばかりでなく、その夫が隠れて続けてきた“裏切り”についても知ってしまい、ショックで寝込み、一時期は10kg以上もやせてしまったそうです」(前出・Aさんの知人)

 誰にも言えず、自らを裏切った夫を責めることもできないまま憔悴しきったAさんの妻は、テレビの中で生き生きと輝く阿部アナの姿を直視できなかった。Aさんの妻が、テレビ局に“抗議”の手紙を書くようになるまでにそう時間はかからなかった。

◆彼女も苦しみ懺悔すべきです

 Aさんの妻を直撃すると、「最初は公にするつもりはありませんでした」と言葉少なに話し始めた。

「でもメールやメモを読み進めていくうちに、夫が彼女本人だけでなく、彼女の子供の送迎をしていたり、誕生日に高級ブランドの宝飾品をプレゼントしていたりと、具体的なことが次々と明らかになって、それを全く知らずにいた私のつらさは増すばかりでした。とても苦しんだのです。ですから、彼女ものほほんとしていないで、私が苦しんだように苦しむべきだし、懺悔すべきだと思いました」

 その手紙は、阿部アナが出演していたテレビ局内で大きな混乱を招いた。そして彼女の環境を一変させた。

「阿部アナはAさんの奥さんに謝罪の気持ちを伝えたそうですが、降板するだけでなく、今後、一切テレビに出ないようにとも言われたようです。彼女もシングルマザーで子供を育てる身。懺悔の思いと今後の生活不安などに思いを巡らせるうち、体調を崩してしまった」(番組関係者)

 阿部アナは道ならぬ大人の恋の代償をひとまず、全番組降板という形で支払ったことになる。

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