社会人経験を皇室で生かされて
もし、「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する」案だけでなく、「女性天皇」も容認されれば、愛子さまは “生涯皇族”というだけでなく、即位される可能性も出てくることになる。
「愛子さまは天皇家の長女としてのお立場をよく自覚されている方です。政治側がどのような結論に至っても問題が起こらないよう、皇室全体のことをお考えになり、ご自身は進学や留学ではなく、ご公務と仕事を両立させるというご決断をされたのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
雅子さまは、外務省を経て皇室に入られ、現在、海外訪問や、海外から招かれた要人との接遇でご活躍されている。そのお姿を間近で見てこられた愛子さまにとって、就職は前向きな選択でもあるかもしれない。
「今後、皇族数の減少は避けられません。年齢を重ねられるにつれて公務の比重が大きくなることは自明です。愛子さまにとって、公務が多忙になる前に、早めに社会人経験を充分に積まれることはむしろプラスとなるのではないでしょうか。
キャリアウーマンから皇太子妃に転じ、皇室に新たな風を吹き込まれた雅子さまのお姿を追いかけ、会社員のような職に就きたいと思われたことは、自然なことでしょう」(前出・宮内庁関係者)
両陛下は、愛子さまの就職内定に際し、次のようなコメントを寄せられた。
「愛子が日本赤十字社の嘱託職員として受け入れていただくことになったことをありがたく思います。この春から日赤の一員として仕事に従事することにより、多くの人のお役に立てるよう努力を続けるとともに、社会人の1人として成長していってくれることを願っています」
愛子さまが日本の皇室の新たな扉を開かれようとしている。
※女性セブン2024年2月8日号