国内

小沢氏妻「勝浦の白壁別荘」ほか資産にブラックボックス説

「政治とカネ」の問題で権力闘争が続く日本の政界だが、注目すべきは今まで表に出ていなかった小沢一郎元民主党代表の妻・和子氏名義の巨額の資産や預金だ。小沢氏の妻である和子氏は、新潟県に本社を置く中堅ゼネコン福田組の福田正・元会長の長女である。元会長は田中角栄の後援会「越山会」の最高幹部の一人であった。小沢氏が最も恐れるのはその資産の全体像ではないか、とジャーナリストの松田賢弥氏がリポートする。

******************************
 陸山会と小沢夫妻の資産形成は密接に絡み合っているのではないか。その顕著なケースは小沢の地元、岩手・水沢の物件にあった。
 
 小沢の実家付近に地元後援会員らが「小沢会館」と呼ぶ2階建ての建物がある。登記簿によると和子はこの土地建物を81年1月に取得。取得にあたって岩手銀行は和子と小沢を連帯債務者として4200万円の抵当権を設定している。3年後の1984年11月に抵当権抹消、借金は弁済していた。問題は、その先にあった。
 
 15年後の1999年11月、信じ難いことに、小沢は陸山会のカネで、この物件を和子から購入していたのだ。取得金額は和子の取得時と同じ4200万円。つまり、陸山会のカネで、身内の物件を購入したのである。和子が4200万円で取得した物件を陸山会が同じ金額で取得するというのは、常識的にはあり得ないことだ。
 
 15年も経てば、当然、老朽化は避けられず、不動産価格は下落する。差額分は、政治団体の資金が和子の懐に入ったことになる。小沢は政治資金で、和子名義の不動産を自分名義に書き換え、「陸山会」の所有物だと主張しているわけだ。
 
 これは、小沢が政治資金をいかに公私混同して使っているかを知り得る最たる例だ。和子名義の資産は他にもある。
 
 ロッジ風の瀟洒な別荘が立ち並ぶ、長野県茅野市にある高級リゾート「東急リゾートタウン蓼科」の中にそれはあった。登記簿によると、木造平屋建てで床面積67.07平方メートルのこの別荘は和子が水沢の「小沢会館」を取得した同じ1981年の7月に購入している。
 
 それだけではない。その前年には房総半島の風光明媚なリゾート地「東急リゾートタウン勝浦」内に白い壁で覆われた2階建ての別荘を購入している。これも和子名義だ。
 
 特捜部は4億円の土地の原資を巡る一連の捜査の中で和子名義の資産に対し捜査の手を伸ばそうとしたことがあった。小沢が最も触れられたくないのは「陸山会」と和子ら家族が渾然一体となった巨額な資産形成ではないか。
 
 (文中敬称略)
 
  ※SAPIO 2010年9月29日号
 

関連キーワード

関連記事

トピックス

全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
【2・8総選挙「大阪1〜10区」の最新情勢】維新離党の前職が出た2区、維新前職vs自民元職vs野党候補の5区で「公明党票」はどう動くか
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
間違いだらけの議事録は「AIのせい」(写真提供/イメージマート)
《何でもAIに頼る人たち》会社員女性が告白「ケンカの後、彼から送られてきた”彼女の方が悪い”とAIが回答したスクショ」ほどなく破局
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン