国内

中国人の不動産買い漁り 北海道千歳にチャイナタウン出現?

「反日」が激化する一方で、中国人による「日本買い」はさらに広がっている。銀座のブランド店や秋葉原の量販店に押し寄せる中国人観光客をはじめ、マグロやサンマなどの「食材」、あるいはアパレルのレナウンや量販店のラオックスなどの「企業」まで、際限がない。その中でも最も深刻な影響が懸念されているのが、日本の土地・不動産の買い漁りだ。ノンフィクション作家の河添恵子氏が報告する。

 * * *
 新千歳空港から車で15分ほど。千歳市文京に今年7月下旬完成した17棟の中国人富裕層向け別荘も話題を呼んでいる。1区画は380平方メートル、物件は土地を含めて1棟2800万~3500万円で売却された。開発にあたったのは、家具・インテリア製造小売業最大手のニトリの子会社、ニトリパブリックだ。

 波紋を呼んだのは、「将来的に、1000棟前後の別荘建設を目指す」という社長の談話が報じられたことだった。

「千歳市文京は工業団地に隣接し、高速道路の拡充・整備が続く交通の要衝でありながら、緑豊かで静かな住宅街の玄関口。地の利が良いこの一帯が近い将来、一大チャイナタウンになってしまうのか」との不安の声が上がっている。

 また、明らかに「水源狙い」と疑われる土地購入の動きもある。慢性的な水不足が続き、「水の確保が死活問題」とも指摘される中国にとって、日本の森林面積の4分の1を占める北海道は、掌中に収めたい“超優良物件”だ。そのため、中国系・香港系資本による道内の林地取得が相次ぎ発覚しているのだ。

※SAPIO2010年11月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン