国内

日本人の83人に1人(147万人)は資産1億円以上持っている

 日本には現在147万人の資産1億円以上の富裕層がいる。「国民83人に一人」という市場規模はアジア1位。その資産は金融危機前を上回る水準にまで回復しているという。国の消費市場に大きな影響を与える彼らの「行動特性」とはいかなるものか―その「秘密の扉」を開けてみた。

******************************

 お金持ちだけが味わえる極上の世界―その象徴としてファーストクラスを思い浮かべる人は多い。国際線CAを経験し、現在は・人財育成コンサルタント・として活躍する美月あきこさんがいう。

「飛行機のファーストクラスは、300席の場合だと9席というのが一般的です。この数は全体の席数の3%程度。国内における富裕層人口は約2%なので、その比率とほぼ同じになる。その乗客は、富裕層市場の縮図ともいえます」

 乗客の職種は、マイレージ利用などを除き、ある種の傾向を持つという。「個人でチケット代金を支払う乗客のほとんどは、起業家や医師といった限られた職種の方々です。大企業の経営者はあまり見かけません」(同)

 高額納税者として想像されがちな弁護士、会計士なども、そこにはいない。富裕層研究の第一人者で、『日本のお金持ち研究』の著書もある同志社大学経済学部・橘木俊詔教授が解説する。

「日本の高額納税者の3割は企業家で、医師が1割半で続く。そしてサラリーマン経営者ではなくベンチャー、医師も勤務医ではなく開業医が中心。要は会社や病院など組織の利益が自らの収入に直結する人が富裕層市場を形成しています」

 弁護士などの専門職は全体の1割に満たないという。

※週刊ポスト2010年11月26日・12月3日号

関連キーワード

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン