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長老集う名球会総会で野茂 「名球会は結局何するところ?」

日本国内が斎藤佑樹フィーバーに揺れる最中、球界の“長老”たちは、ある騒動に見舞われていた。

「名球会で、大騒動が起きているらしい。年末の総会での爆弾発言が引き金といわれているようだ」(スポーツジャーナリスト)

名球会といえば、2009年、創立以来会長を務めてきた金田正一氏が勇退し、王貞治氏(現福岡ソフトバンク球団会長)が、第2代会長に就任した。毎年12月に開催する「総会」は、王体制初年度は埼玉のホテルで開催されたが、昨年は従来通りハワイで開催された。

総会が行なわれた一室では、約30名の名球会会員がテーブルを囲んでいた。ペガサスとボールをあしらったシンボルマーク旗を背にした正面には王会長が座り、向かって右には柴田勲社長、山本浩二と東尾修の両副会長、左には高木守道氏、鈴木啓示氏らの重鎮が並び、他方には若手の清原和博氏、佐々木主浩氏、そして現役の山本昌広、岩瀬仁紀両氏らが着席。座長は柴田氏が務めた。

“爆弾発言”は、その席上で飛び出した。発言主は、今回が初参加で、岩瀬氏の隣に座っていた野茂英雄氏(元近鉄、ドジャースなど=2009年入会)である。

「発言内容は、“名球会は結局、何をするための組織なのか。もっと社会貢献に力を入れるべきではないのか”といった、名球会の活動に疑問をぶつけたものだったようです。寡黙で知られる野茂が率先して口を開いたことで、ビックリした会員は少なくなかったでしょうね」(同前)

しかもそれに続く形で、古田敦也氏や野村謙二郎氏といった若手会員が次々に発言した。 新参者の若手が、重鎮たちにもの申す――体育会系の世界では基本的にはタブーであるだけでなく、名球会にとっては、「総会での発言」は今までほとんどなかったという経緯もある。

「金田会長時代、総会はスタッフに会計報告をさせ、10分くらいでシャンシャンで閉会していた。挙手して質問でもしようものなら、会長に“文句があるならオレの事務所へ来い”と一喝される。そのため誰も発言しようとはしなかった」(球界関係者)

かつて、ある会員が今回の野茂氏のように「ゴルフばかりやってないで、もっと社会に貢献するようなことをやった方がいい」と提言したものの聞き入れられず、その会員は総会はおろか、行事一切に参加しなくなった例もある。

今回の総会の内容が今まで外部に漏れなかったことは、様々な憶測を呼んだ。

「今回は特に、散会後、他言は無用という箝口令が敷かれたと聞いています」(前出のスポーツジャーナリスト)

※週刊ポスト2011年2月18日号

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