ライフ

落合信彦氏 食料買い占めなどの薄汚い欲望捨てるべきと語る

 東日本大震災でいま、日本人には何が問われているのか、世界は何に注目しているのか、落合信彦氏が分析する。

 * * *
 未曾有の災害に襲われ、日本人の在り方が問われている。これまで、阪神・淡路大震災などの時も、日本人は略奪や窃盗に決して走らず、支援物資をきちんと列に並んで受け取ってきた。そういった秩序を重んじる日本人の姿は、世界中から賞賛されてきた。

 今回の震災でも、日本人がそういった志を失っていないと信じたいが、ひとつ気がかりなことがある。首都圏で発生した食料やトイレットペーパーの買い占めである。自分だけが生き残りたいなどという薄汚い欲望は捨てねばならない。直接被災したわけではない人たちは、風評によってパニックを起こすよりも他にやることがあるはずだ。

 今、日本人のヒューマニティが試されている。第2次世界大戦後の焼け野原から、驚くべき復興を見せた日本人の「鉄の意志」が未だに健在なのか、それとももはやマシュマロのような軟弱な精神しか持ち合わせない民族に成り下がってしまったのか。世界中が、そこに注目している。

 菅直人をはじめ、政治のトップが頼りにならない状況だからこそ、我々は自分の良心と行動力を軸にせねばならない。限られた物資を分け合い、知恵を出し合って助け合うこと。半世紀前の日本人はそれをやっていた。

 今こそ、再び日本の力を見せる時ではないか。被災した方々は大変な状況が続くが、被災地にいない日本人は必要以上に下を向く必要などない。日本経済が停滞すれば、被災地のために使われる税金を稼ぎ出すことすらできなくなる。

※SAPIO2011年4月20日号

関連記事

トピックス

高市早苗氏(時事通信フォト)
《600億円が使われる総選挙開戦へ》党幹部も寝耳に水、高市首相“チグハグ解散”背景にある3つの要因「旧統一教会問題」「不祥事」「対中関係」 “自民党軽視”と党内から反発 
女性セブン
北海道日高町で店の壁の内側から20代の女性の遺体が見つかった事件(左・店舗のSNSより)
《北海道日高市・壁に女性看護師の遺体遺棄》「お袋には何かにつけてお金で解決してもらって感謝している」バー経営・松倉俊彦容疑者が周囲に語っていた“トラブルエピソード”
NEWSポストセブン
売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕された池袋のガールズバーに勤める田野和彩容疑者(21)(左・SNSより、右・飲食店サイトより、現在は削除済み)
《不同意性交で再逮捕》「被害者の子が眼帯をつけていたことも」「シラフで常連にブチギレ」鈴木麻央耶容疑者がガルバ店員を洗脳し“立ちんぼ”強要…店舗関係者が明かした“悪評”
NEWSポストセブン
モデルやレースクイーンとして活動する瀬名ひなのさん(Xより)
《下半身をズームで“どアップ”》「バレないように隣のブースから…」レースクイーン・瀬名ひなのが明かした卑劣な”マナー違反撮影“、SNSの誹謗中傷に「『コンパニオンいらない』は暴論」
NEWSポストセブン
肺がんのため亡くなったフリーアナウンサーの久米宏さん(時事通信フォト)
【追悼】久米宏さん 本誌だけに綴っていた「完全禁煙」と「筑紫哲也さんとの“再会”」
NEWSポストセブン
再選を確実とし、あいさつする小川晶氏(時事通信フォト)
《“日本中を騒がせた”ラブホ問題から復活》小川晶前橋市長、説明に「納得してない」人が52%だったにもかかわらず再選できたのはなぜか?臨床心理士「美化され…」
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《鎖骨をあらわに予告》金髪美女インフルエンサーが“12時間で1000人以上と関係”の自己ベスト更新に挑戦か、「私が控えめにするべき時ではありません」と“お騒がせ活動”に意欲
NEWSポストセブン
美貌と強硬姿勢で知られるノーム氏は、トランプ大統領に登用された「MAGAビューティ」の一人として知られる(写真/Getty Images)
〈タイトスーツに身を包む美貌の長官〉米・ミネアポリスで移民当局が女性射殺 責任者のクリスティ・ノーム国土安全保障長官をめぐる“評価”「美しさと支配の象徴」
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
《クスリ漬けか…との声も》ギャル系美女が映っていた“異様な監視カメラ映像”とは》「薬物を過剰摂取し、足も不自由で、死んでしまう…」中国インフルエンサー(20)の住居の管理人が証言
NEWSポストセブン
秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《不敬どころの騒ぎじゃない》秋篠宮家・佳子さまも被害に…AIを用いた性的画像の被害が世界的問題に 専門家が指摘「男女問わず人権侵害」
NEWSポストセブン
中国人インフルエンサーがカンボジアの路上で変わり果てた姿で発見された(TikTokより)
「クスリを支配の道具に」「行為中に使う客層も…」変わり果てた中国人美女インフルエンサーが保護されたシアヌークビル、専門家が語る現地アングラ界隈のリアル
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《もう家族でハワイに行けない…》“1.5億円の脱税疑惑”の宮崎麗果、“ESTA取得困難”で恒例の「セレブ旅行」は断念か SNSで「深い反省」示す
NEWSポストセブン