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「プール、海からの被曝は少ないが浜辺は注意」と専門家

 福島第一原発の事故から100日以上経過した。メディアでは各地の放射線量の数値が報道されているが、いったいどんな影響があるというのだろうか。

 夏といえば、水遊びが楽しみな季節。だが、プールや海水浴をしても問題はないのだろうか。放射線医学総合研究所・放射線防護研究センターの今岡達彦チームリーダーはこう説明する。

「現在、水道水から放射性物質は全く検出されていません。ですから、水を入れ替えたプールは大丈夫です。実は、水中は放射線が遮断されるので被曝は少ないんです」

 環境省は6月24日、海水浴場の放射性物質濃度基準を飲料水より厳しく設定すると通知。この範囲内なら海水浴に問題はなさそうだ。しかし、『放射能の秘密』(朝日出版社刊)の著者で東大病院放射線科の中川恵一准教授はこう指摘する。

「ただし、浜辺の砂には放射性物質が残っていることがあるので長時間寝転ぶことは避けたほうが賢明」

 一方、日常生活に欠かせないだけに気になるのが、お風呂や歯磨きの水。

「全国で1か月以上、水道水から基準値以上の放射性物質は検出されていません。水道水をお風呂や歯磨きに利用しても健康に影響はありません」(今岡さん)

※女性セブン2011年7月21日号

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