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萬田久子 都会的な印象を与えるため大阪のノリを隠していた

 萬田久子、53才。キュッと引き締まった健康的なボディーラインに、豊かなロングヘア。一流のファッションを身にまとい、それに“着”後れしない大人の女性の優雅な佇まい。圧倒的な存在感に同性の記者が見惚れていると、

「いやぁ、さっき『笑っていいとも!』で、ビルの屋上で撮影してきたんですけど、暑かったわ~!」

 と、手でパタパタあおぐ仕草。それが自然で、なんとも人懐っこい。周囲の空気をふっと軽くしてくれる。大阪出身ゆえ、サービス精神旺盛なのかもしれない。

「やっぱり大阪っていうのはあるでしょうね。お笑いをBGMに育ってきましたから、会話にオチをつけたくなっちゃう」

 自身の美容法や生き方を語った『萬田ルールズ』(朝日新聞出版、1680円)にも書かれているが、彼女の人生の転機は19才のとき、ミス・ユニバース日本代表に選ばれたことだった。その後、芸能界入りを勧められる。

「当時は女優になりたくて、というより、東京に住んでみたくて上京したようなものでした。若いころは都会的な印象を与えたくて、大阪のノリも隠してました。好きな飲み物を聞かれると“ワイン”とか答えて。本当は焼酎も好きなのに(笑い)。どちらも好きだから嘘ではないけれど、自分が考える“都会的でいい女”のイメージを意識していて。いちばん背伸びしていた時期だったかな」

 ところが、「カッコなんてつけていられなくなった」出産・子育てを機に自然と肩の力が抜け、本来の自分を出すようになり周囲から親しみやすいといわれるようになったとか。

「もともと、“今年は仕事でこうしよう”などとは気張らず、流れに任せてここまで来たタイプ。そして、物おじしない性格なんです。49才のときにロンドンに語学留学に行ったのも、そんな流れから。最初は息子を留学させるつもりで調べていたんですが、彼がまったく興味を示さなくて…。だったら自分が行ってみようかと思ったのがきっかけ」

※女性セブン2011年7月28日号

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