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長友佑都「お母さん、あったかいもの食べたい」と泣いていた

世界レベルの左サイドバックとして栄光の中にいる、サッカー日本代表・長友佑都選手(24)。その彼を、シングルマザーのりえさん(49)は女手ひとつで、どのように育てたのだろうか。

一家を支えるりえさんの仕事は、冠婚葬祭の司会業だった。

「佑都が3才か4才のころ、親戚が選挙に出ることになり、街宣カーのうぐいす嬢を引き受けたことがあったんです。それが面白くって、その後もアルバイトでときどき、冠婚葬祭の司会をやっていました。離婚してからはその経験を生かして正社員として就職し、司会だけでなく、責任者としての仕事もするようになりました。給料は30万円ぐらいもらえましたから、普通のOLさんよりは多いですよね。でも、その分、家にもなかなか帰れないくらい忙しかった」

朝は4時に起きて、その日の司会のための原稿を書く。それから朝食を作って子供たちに食べさせ、学校に送り出すと、すぐに出勤。早く現場にはいらなければならないときは、子供たちよりも先に家を出て、出先から電話をかけて寝ている子供を起こすこともあった。冠婚葬祭という仕事柄、土日もほとんど休みはなかったという。

「帰りは夜9時とかが普通で、お通夜などのときはもっと遅くなる。現場と現場の間で1回家に戻れそうなときは、どこかで買ったものを家に置いてまた出かけたり。どうしても帰れないときは、子供たちが自分でお弁当を買ったり。私が手作りのものを作ってやれる機会はほとんどありませんでした。実家は近くにあったので、お姉ちゃんや弟はそこで晩ご飯を食べてきたりしていたんですが、佑都はなぜかお腹をすかせても、じっと待っていたんですよ。私の帰りを」

もしかすると、長友選手は無言で寂しさを訴えていたのかもしれない。

長友選手が小学6年生のときのことだ。夜8時半ころ、りえさんが残業をこなしていた勤務先に、長友選手が電話をかけてきた。いつもならもっと早い、学校から帰宅した直後に、その日母親が帰る時間をたずねる電話をかけてくるのだが、この日は違った。

「泣きながら、“お母さん、あったかいものが食べたい”って…。私は胸が張り裂けそうになりました。もう仕事を放ってでも家に帰りたかった。でも、そんなこともできなくて…。それからは中学1年生のお姉ちゃんが頑張って、見よう見まねで焼きそばとか、みそ汁とかを作って子供3人で食べるようになったんです」

※女性セブン2011年7月28日号

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