ライフ

裸にならない? AV女優の監督面接内情を溜池ゴロー氏暴露

「面接」といえば「就職面接」を思い出す人は多いだろう。しかし、世の中にはAV監督が出演希望の女性と面談する「監督面接」もある。注目の新刊『SEX会話力』(小学館101新書)を上梓したAV監督の溜池ゴロー氏が、業界用語で「カンメン」と呼ばれる監督面接の内幕を語る。

* * *
僕は作品を撮る前に、必ず女優と面接をします。

これを業界では「監督面接」といい、たいていは略して「カンメン」と呼んでいます。

AVの中には「カンメン」をシチュエーションに用いた激しい作品もありますが、あれはあくまでフィクションの世界。現実には監督とAV女優が2人きりになるなんて、ほとんどありません。女優にはマネージャーが付き添いますし、面接する側だって監督だけでなく制作主任が同席しています。ちなみに、熟女系のプロダクションには女性マネージャーが多いですね。

単体の人気女優になるとメーカーからプロデューサーをはじめいろんなスタッフが来るし、狭い事務所が関係者でいっぱい、なんて状況で面接をすることもあります。

余談ついでにいうと、僕は面接の場で女優に裸になってもらいません。あらかじめ、プロダクションが彼女のヌード写真を用意してくれています。これを業界では「宣伝材料」、またもや略して「宣材」と呼びならわしています。宣材を見れば、わざわざ裸になってもらう必要はありません。それに、スタジオに入るとスッポンポンになるんですし。

それに、面接はオフィスで行います。ということはパーテーション、あるいはドアの向こうでスタッフが業務につき、ひっきりなしに電話が鳴っています。お客さんや出前、宅急便、セールス……いろんな人がどんどん出入りしています。そういう「日常の場」で服を脱ぐというのは、やはり尋常なことではありません。スタジオやホテル、ロケ現場では女優魂にスイッチが入って全裸になれるAV女優でも、普通のオフィスで自分だけがすべてをさらすのは抵抗が大きいものです。

もっとも、カンメンで裸を確認していないせいで、ちょっとした騒動が起こることもあります。

現場で初めて実際に裸になってもらったものの、宣材に書いてあるスリーサイズが昔のもので(あるいはバストとヒップを過大に、ウエストを過少に申告してある)、スタイリストが用意したセクシーな下着や服が着られない。そういうことが、年に何度かあります。仕方がないので、無理やり身体のほうを服やランジェリーに合わせてもらうことになります。

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン