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FX ペイオフ対象外なのでFX会社倒産でも上限なしで全額保護

定期的な収入が年金に限られるリタイア世代のマネー運用は、現役世代のそれとは大きく違う。円高の今、外貨預金を考えている人も多いだろうが、使い方によってはより低コストで外貨に投資できるのがFX(外国為替証拠金取引)だ。

FXは預けた証拠金の最大25倍のレバレッジをかけて取引ができ、大きな儲けを狙えるのが魅力だが、レバレッジをかけることはリスクになる。ただし、レバレッジを1倍にすれば外貨預金と同じだ。しかも、FXは外貨預金に比べて手数料が格段に安い。分散投資の一つの戦略として、FXで複数の外貨を購入しておくというのは、退職金の運用先として推奨できる。

また、金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買った場合には、両国の金利差分を金利収入(スワップポイント)として得ることができる点もFXの特徴だ。さらに、FXは顧客の預託金が全額信託保全されるため安全度が高い。FX会社のサザインベストメント代表取締役の宇佐美麻己氏が解説する。

「例えば銀行預金は銀行が破綻した場合、ペイオフにより1000万円を超える分は保護されません。だが、FX会社に預けた資金は信託保全により、上限無しで全額が保護されます。今後、金融危機が起こり、日本でも銀行倒産の恐れが出てきた時など、一時的にFX口座に資金を移しておけば安心という使い方もある」

ほとんどのFX会社はサーバーを国内においているが、大震災のような大きな災害が日本を襲った時、取引不能になる可能性がある。こういった最悪のケースを想定し、1つは海外にサーバーを置いているFX会社に口座を持っておくことも必要かもしれない。サザインベストメントは日本企業でありながら、サーバーは米国に置かれているため、リスクを分散できる。

「初心者の方であれば、まず取引できる通貨が多いこと、充実したユーザーサポートを受けられる会社を選ぶことが大切でしょう。パソコンの設定の補助や電話サポートがある会社なら、退職後に始めようという方でも安心ではないでしょうか」(宇佐美氏)

サザインベストメントではパソコンが苦手なユーザー向けにリモート(遠隔操作)パソコン設定補助サービスを行なっており、シニア層中心に人気を集めている。取引画面の操作方法でわからないことも丁寧に電話対応してくれるので、FX初心者に優しい会社といえるだろう。

※週刊ポスト2011年8月19・26日号

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