ライフ

「広島お好み焼きはそば入れるよね」に広島人「わかってない」

『ぶち旨屋』の「広島産直ねぎかけ肉玉そば」

粉モノと聞いて思い出すのがお好み焼き! というわけで、雑誌『料理王国』元編集長の土田美登世氏がセレクトした『ぶち旨屋』(東京・新宿)の「広島産直ねぎかけ肉玉そば」を紹介します!

* * *
広島県出身の私は「広島のお好み焼きって、焼きそばを入れるんだよね」とか「ソースをかけたらみんな同じ味じゃないの?」などといわれると、この人、わかってないな~、と思う。いくつもの工程を経なければならない広島お好み焼きは、一括りにできない、焼く職人の個性がとてもよく出る料理なのだ。ここ『ぶち旨屋』に来ると特にそう思う。

印象的なのは、旨みの強さと麺のカリカリ度だ。熱効率のよい2センチの厚い鉄板の上で生地を薄くのばす。要所要所にとろろ昆布や魚粉をきかせてある。ゆでた麺を鉄板にのせ、時間をかけてじっくりと麺がカリカリになるまで焼く。野菜のジューシーな感じといい、そばの食感といい、すべてがヘラを使ってひっくり返すタイミングで決まるのだ。

基本メニューの「肉玉そば」もいいけれど、広島から直送した観音ねぎをたっぷりとかけた「広島産直ねぎかけ肉玉そば」がおすすめ。トッピングの双子の卵もぜひ。

■『ぶち旨屋』の「広島産直ねぎかけ肉玉そば」 1100円

【住所】東京都新宿区西新宿7-22-34新宿東海ビル101A
【営業時間】17時半~23時
【定休日】日、祝
【カード】不可

新宿駅西口から徒歩10分。人気の広島お好み焼きの店で、昭和のレトロな雰囲気が漂う小さな店内はいつも賑わっていて行列もできるほど。広島出身の主人がじっくりと時間をかけて焼く「肉玉そば(850円)」が焼きあがるまで「とん平焼き(600円)」「広島菜漬け(350円)」などをビール片手につつくのが王道。写真はトッピングの半熟双子月見のせ。3名以上の来店なら予約も可。

撮影■河野公俊

※週刊ポスト2011年11月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン