国内

出会い系にハマった80歳代男性 利用ポイント代200万円払う

オーバー60歳以上の世代にとって、「出会いの場」は減る一方だが、最近の傾向として、ネット上では、俗に「既婚者オフ」と呼ばれるサークルが増えている。これは、ネット上で既婚者男女を募って、定期的に食事会や飲み会、イベントなどを開き、交流を深めようというもの。

こうした既婚者オフに何度か参加したことがあるという62歳男性が語る。

「既婚者オフには50代や60代が中心のところがあるんです。飲み会に参加すると、お互いの夫婦関係の愚痴や悩みを言い合って、非常に盛り上がって楽しい。費用も飲み代の実費ぐらいしかかかりませんからね。そこで知り合った52歳の奥さんと、少しだけ不倫していた時期がありました。彼女は子供の教育のことで悩んでいたんで、真剣に聞いていたら、彼女のほうから、『今度、2人で飲みに行きましょう』といわれて……。女性側もそうしたことを期待している人が少なくないと思いますよ」

ネット上で「既婚者限定」などのキーワードを入れると、こうしたサークルの案内がいくつもでてくる。よいサークルを探すコツとして、前出の男性は以下を教えてくれた。

【1】素人サークルをうたいながら入会金を取るところは、業者が運営しているケースがあるので注意。
【2】飲み代が実費程度のところにすること。
【3】サークルの日記を見れば、事前に男女比や雰囲気を調べることができる。

ネット上には、悪質な業者のサイトも無数にある。60代利用者が語る。

「以前、サクラばかりのサイトにひっかかったことがある。ひっきりなしにメールが届き、会いましょうとなると必ずドタキャン。早く気づいたので被害は3万~4万円ですみましたが」

国民生活センターによると、60代以上の“出会い系サイト”に関する相談件数は、2009年643件、2010年979件と年々増えているという。同センターには〈ある時、「1200万円あげる」というメールが目に留まった。信じ込んでやり取りしているうちに、サイト利用のポイント代として200万円を支払ってしまった〉(80歳代 男性)などの声が寄せられる。

※週刊ポスト2011年12月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン