ライフ

大手銀行マン 同窓会で年収白状し「貯金いくら」と質問攻め

せっかく出席した同窓会が、楽しめなかったり、気まずくなるのではもったいない。いくら旧知の仲とはいえ、そこにはある程度のマナーや心構えが必要だ。

まず服装について。マナー講師でワダマネジメントラボ社長の和田真哉氏は、「まず、案内状には必ず〈平服で〉〈カジュアルで〉と書いておくべき」としたうえで、こう話す。

「主には平服というでしょうから、男性はビジネススーツで大丈夫。カジュアルフライデーくらいの格好でいいと思いますが、自信がなければネクタイもしたほうが無難でしょう。ゴルフウェアはNG。女性も見ているので、“日曜日のお父さん”の格好は気をつけたほうがいい」

実際に同窓会に出席した女性からはこんな声が。

「久ぶりに会うので、服装などの第一印象はとても大切。ヨレヨレでタバコ臭いスーツを着ていたり、靴が履きつぶされてボロボロだったりすると、昔憧れていた男性でもガッカリ」(40代・主婦)

また、それぞれが仕事や家庭に複雑な事情を抱えていることもあるので、話題はまず「当時の思い出話」が鉄則だ。

「同窓会では、『現在』はおいておくのがマナー。場がなじんでくれば、相手の今のことを聞くのもアリですが、詳しい話は二次会で。一次会で聞くのは拙速でしょう」(和田氏)

実際に同窓会でこんな嫌な思いをした人もいる。40代の銀行員の話。

「38歳の時の中学校の同窓会。地元で就職した連中が、しつこく私の年収を聞いてきた。みんな大手銀行マンの収入の相場は知ってるだろうと思い、つい『1200万~1300万の間』と答えると、『嘘だろ』『俺の3年分じゃないか』『あり得ない』という声が。その後も『貯金はいくらあるんだ?』みたいな質問ばかりされるので、二次会も出ずに帰ってきた」

同窓会は気心の知れた者同士の異業種交流会ともいえる。いわば仕事を広げるチャンスでもあるが、それを前面に出してしまうと興ざめに。

「投資用マンションの営業マンになったヤツが出席していて、営業活動を始めてしまった。とくに大企業勤務の男と歯科医の妻になった女性にしつこくするから、幹事がキレて『いい加減にしろ!』と怒鳴る始末。場が冷えきった」(30代・メーカー)

名刺交換も、相手に求められるまでは避けるのが礼儀だ。

また、男性同士なら「腹が出たな」「ハゲたな」といった外見の話も無礼講で大丈夫だが、「女性に対して、太ったとか、容姿の話をするのは絶対にダメ。70歳、80歳でも女性は女性。絶対にNGです」(和田氏)

出席者が「またやりたい」と思えれば、同窓会は大成功。この先の人生を豊かにするためにも、同窓会は楽しいものにしたい。

※週刊ポスト2011年12月9日号

関連キーワード

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン