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シリコンシャンプーにまつわる街の噂を専門家が詳しく解説

 シャンプーには「シリコンシャンプー」と「ノンシリコンシャンプー」があり、様々な噂がある。その中のひとつが「シリコンシャンプーで髪を洗うと、毛穴にシリコンが詰まるって本当」というものだ。あおいクリニック銀座・美容内科医・中野あおいさんは、頭皮の皮膚呼吸が妨げられ、血行が悪化すると、毛根に栄養が届きにくくなると話す。

「1日1回のシャンプーなら、洗いすぎにはなりません。美しい髪を育てるには、頭皮を清潔に“すっぴん”状態にして、新陳代謝を高めることが大事です。ところがシリコンは頭皮や髪に膜を作り、毛穴もふさいでしまいます。通常、毛穴一つから5、6本の髪が出ますが、毛穴が詰まっていると、発毛が少なくなることも…」(中野さん)
  
そして、「健康な髪を育むという頭皮本来の力を助けたいなら、ノンシリコンシャンプーを選びたい」というのは、美容ライターの堤ゆかりさん。

「シリコンに限らず、古い角質や余分な皮脂、スタイリング剤などは毛穴を詰まらせる要因。しっかり落としたいですね。『ヘッドスパ』商品を選ぶときは、目的が毛穴クレンジングかリラクゼーションかで配合成分が違うのでチェックを!」(堤さん)

 また、「傷んだ髪にはシリコン入りがいいって聞いたけど?」という街の噂もあるが、これについてヘア・メイクアーティストとして活躍しながら完全予約制サロンの美容師でもある時田範子さんは、毛髪が多く、硬めの人はシリコン入りアイテムを好む傾向にあるという。

「シリコンが入ることで、“しっとり”とした手触りが得られます。シリコンが髪をコーティングするので、ツルツル感やツヤが出てくるんです」(時田さん)

 また、前出の堤さんはこうも解説する。

「シリコンには髪をなめらかにする働きがあるので、ノンシリコンシャンプーで洗うと“きしみ”を感じる場合もでも最近はノンシリコンも進化して、ストレスのない洗い心地が得られるようになってきました。ノンシリコンらしい“すっきり”とした仕上がりを好む人も増えています」

※女性セブン2011年12月22日号

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