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萬田久子 書道特訓を経て、亡き夫の墓石に自筆の文字を刻む

 周囲の喧噪とは打って変わって、ひっそりと広がる東京郊外のある墓地。背の高いいちょうやもみじが鮮やかな黄色や赤に色づいている。その墓地のいちばん奥に、ひときわ目を引く、たくさんのカサブランカが飾られた大きなお墓がある。墓石には“佐々木家”と刻まれ、裏面には“建立十一月吉日 施主 萬田久子”と記されていた。

 ここは、今年8月にスキルス性胃がんで亡くなった、萬田久子(53)の事実婚の夫、アパレルメーカー『リンク・セオリー・ジャパン』社長・佐々木力さん(享年60)が眠るお墓だった。

 11月中旬、この寺で百箇日法要が営まれ、納骨が行われた。法要には、親族の他に、佐々木さんが生前親交の深かったファッション界、スポーツ界、そして芸能界の友人たち30名ほどが出席した。現在、萬田と関係が途絶えている長男も妻子を連れて参列していたという。

「萬田さんは、新たにあつらえた真っ白な着物姿でした。最近ではめったに着る人のいない白い喪服は“次の世界への旅立ちを送る”といわれていますが、あえて白無垢を選んだ彼女の思いが痛いほど伝わってきました」(出席した芸能関係者)

 そんな萬田は、この日のために、あることを1か月以上も続けてきた。

「墓石に刻まれた“佐々木家”という文字は、萬田さんが書いたものなんです。書道の先生の指導を受けて、毎晩2時間ぐらい、先生からいただいたという般若心経のCDを聴きながら、心を落ち着けて練習したそうです。何枚も何枚も書き続けて、いちばんいい、納得したものを墓石に彫ってもらったそうです」(前出・芸能関係者)

※女性セブン2011年12月22日号

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