国内

ネット住民「うまい棒」買い占めでバレンタインデーを粉砕

 2月3日に創刊された『メルマガNEWSポストセブン』では、『ウェブはバカと暇人のもの』の著者としても知られるネット編集者の中川淳一郎氏が、その週にネットで話題になったニュースのツボを解説している。

「アメリカで電子たばこが爆発 ネーミングに悩む」
「ビッグマックのレタスが『放射能特有のジャリジャリ感』というデマ発生」
「ツイッターでの発言がきっかけで罰金&死刑の恐れも…」

など、その週にネット上で起きた様々なヘンテコな事件を紹介しているこのコーナー。中でも最近、「もっともネット的」とでもいうべき事件が、ネット住民たちが巻き起こした「反バレンタインデー」騒動だ。この事件を中川氏はこう解説する。

 * * *

 毎年クリスマスから大みそか、正月、成人の日、バレンタインデーなど、リア充(=リアルの生活が充実した人々)臭漂う期間は、モテないネットユーザー男性にとっては、実に厳しい時期です。

 ネット上では、毎年「クリスマス中止のお知らせ」や「バレンタインデー粉砕」などの言葉が元気に踊りますが、今年はオフラインで実力行使に出る人が続出しました。なんと、ローソンで1本10円のスナック菓子「うまい棒」を買い占め、世間の目をチョコレートからうまい棒に移させ、バレンタインデーへの関心度を低くしようとする運動が発生したのです!

 2ちゃんねる発のこの運動はニコニコ動画やmixiにも波及し、各地のローソンではうまい棒が売り切れるという事態が発生。ローソンで売り切れだった場合は、別のコンビニで買ってもよい、というルールも決められました。

 こうした大規模オフ会で有名なものといえば、過去には「吉野家オフ」がありました。2001年のクリスマスイブに「大盛りねぎだくギョク」を頼むというものです。2010年のクリスマスイブにも同様のオフ会が呼びかけられました。

 その時のルールは以下の4つ。(1)馴れ合い禁止。(2)「大盛りねぎだくギョク」を頼むこと。(3)各会場ごとに指定時間厳守で現地集合。(4)食ったら即帰る。

 また、2002年には「湘南ゴミ拾いオフ」が開催されました。これは、『27時間テレビ』(フジテレビ系)の「夏の湘南 1万人のゴミ拾い」という企画をおちょくるものです。オフ会に先立ち、27時間テレビでは「みんなで湘南の海岸でゴミ拾いしようね!」と呼びかけていたのですが、一部のネットユーザーを激怒させた件がありました。

 それは、2002年のサッカーワールドカップ日韓大会で(八百長をしたと2ちゃんねるでは言われた)韓国がアジアの地位を落としたにもかかわらず、韓国を擁護した(と解釈された)フジテレビに抗議電話をした人がバカにされたと感じた件です。

 これを受け、いかにして抗議の意思を示すか、ということを考えた2ちゃんねらーは、「よーし、いっそのこと、番組開始前に湘南の海岸でゴミ拾いをし、制作クルーやイベント参加者が来た時にはキレイな海岸にしてやれ!」と思い、実際に行動に移したのでした。これはこれで善行なわけで、このオフ会は伝説となったのでした。詳しくは関連リンクを。

・湘南ゴミ拾いオフ@まとめ
http://fuji1515.at.infoseek.sk/

※上記の記事全文は現在配信中の『メルマガNEWSポストセブン』3号で読めます。

『メルマガNEWSポストセブン』

関連キーワード

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン