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雑貨業界 震災1年の今後は厳しくなりそうと金子哲雄氏意見

『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などでわかりやすい解説でお馴染みの流通ジャーナリスト金子哲雄氏。耐震強化について考えがあるという。以下は金子氏による前号の女性セブンの「自分の身は自分で守る」といった趣旨の特集に対する解説だ。

 * * *
 震災から1年。行政の頼りなさや直下型地震の情報から、「自分の身は自分で守る」という覚悟が日本人に、とくに母親に培われてきたのではないでしょうか。それが「週末に自分たちでできる」というDIY的サブタイトルに表れていると思います。

「キャスターを固定するには500円程度」など費用が明記されていることから、耐震策にも節約志向があることがわかります。ある調査によると、防災グッズにかける費用の平均は9600円と1万円以下。耐震強化にもなるべくお金をかけたくないのです。

 いまは防災用品をホームセンターで買い揃える人が多いと思いますが、今後は100円ショップがこの分野に力を入れてくる可能性があります。

 一方で雑貨業界はちょっと厳しくなりそう。地震を考えると、ガラスの花瓶のような震度7では凶器になる物は置きたくないですよね。というより、余計な物はなるべく置きたくない。残念ながら、防災と生活に潤いを与える雑貨は両立がむずかしいわけです。

 究極の地震対策は、クローゼットや冷蔵庫など転倒の可能性のある家具を置かないことです。今後はクローゼットはビルドイン、ウオーキングクローゼットは4畳ぐらいある物件が求められるでしょう。

※女性セブン2012年4月19日号

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