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長寿者は日光浴で体内にビタミンD合成 食事だけでは不十分

 白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏が、南仏プロヴァンス地方を訪れ、長寿の秘訣について考察した。以下、白澤氏の報告だ。

 * * *
 先月末に南仏プロヴァンス地方の町アルルを訪れた。1997年に122歳で亡くなったジャンヌ・カルマンさんが最期の日々を過ごしたのは、アルルにある「ナーシングホーム」というジョゼフ・アンベール中央病院に併設する介護施設だった。
 
 私が訪れた際にも、焼け付くような太陽の下、高齢者がベンチで日光浴を楽しんでいた。私もカルマンさんが毎日座っていたと思われるベンチに座ってみた。ヴァン・ゴッホがこの町に来たのもこの燦々と輝く太陽を求めてきたからに違いない。

 高齢期の骨や筋肉、脳の機能を保つために重要な働きをしているビタミンDは、紫外線を浴びることによって皮膚でコレステロールから合成される。ビタミンDは食事からも摂取できるが、皮膚で合成される量を全て食事から摂取することは難しい。
 
 だから高齢期には日光浴が生活の質(QOL)を左右するといっても過言ではない。色白の肌の持ち主はビタミンDの合成効率が良い。一方、皮膚のメラニン色素は紫外線をブロックしてしまうので、黒人や有色人種のビタミンDの合成効率は低く、ビタミンD欠乏症が多いことが知られている。

 野菜や果物も紫外線をたくさん浴びると、第7の栄養素として注目を集めるアンチエイジング効果の高いフィトケミカルの含有量が増えることが知られている。実際、このプロヴァンス地方で獲れる農作物は栄養素が豊富でアンチエイジング効果が高い。
 
 中でも、ラベンダーなどのハーブ類にはフィトケミカルがたくさん含まれているのだ。

※週刊ポスト2012年4月20日号

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