ライフ

事実婚カップル 相続に関する制度上は非常に不利に扱われる

 専門家によれば、両親の自宅と金融資産が少々といった、財産総額5000万円前後のケースでもめることが多いといわれる“相続”。そこで最近よくある、相続に関する相談について弁護士・黒澤計男さんが解決法を教えてくれた。

【相談】
 私(48才)には、婚姻届は出していませんが、20年以上一緒に暮らし、事実上婚姻状態にある夫(55才)がいます。2人の間に子供はいませんが、夫には別れた前妻との間に子供がいます。夫が亡くなった場合、私にはどの程度の相続が認められているのでしょう?

【黒澤さんによる回答】
 事実婚のカップルは法律上の夫婦ではないので、片方が亡くなっても相続権はありません。もし2人の間に子供がいれば、遺産はその子供と前妻との間にできた子供が相続しますが、2人の間に子供がいない場合は前妻との間の子供だけが相続人になります。

 それどころか、マンションなどの借家権も相続人へ相続されるため、場合によっては住んでいる部屋の明け渡しを求められることさえあるのです。

 このように事実婚カップルは、相続に関する制度上は非常に不利に扱われます。

 ただし、社会保険制度上では、事実婚も法律上の夫婦と同じように扱われることが増えています。事実婚の夫が厚生年金に加入していれば、妻は第三号被保険者になり、夫の死亡時には遺族基礎年金や遺族厚生年金を受け取ることもできます。

 事実婚カップルの中には、法律の保護を受けないという確信を持って事実婚を選択する人も少なくありません。とはいえ、夫婦同然に暮らしていたのに、事実婚であったばかりに、パートナーに1円も遺せないのは残念でもあります。事実婚カップルこそ、パートナーにきちんと財産を引き継ぐことができるよう、“お互いに遺言を遺す”ことをおすすめします。

※女性セブン2012年4月26日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された事件で知人の男が逮捕された
《水戸市ネイリスト刺殺》「ぞろぞろ警察がきて朝から晩まで…」元交際相手の大内拓実容疑者(28)“逮捕前夜” 近隣住民の知人は「ヤンチャな子が集まってた」と証言
NEWSポストセブン
フリースタイルスキー界のスター、アイリーン・グー選手(時事通信フォト)
〈完璧すぎる…〉雪の女王が「ビキニ一枚写真投稿」で話題に 22歳の谷愛凌選手、ミラノ冬季五輪へ スキー×学業×モデル“三刀流”の現在地
NEWSポストセブン
《解散強行の波紋》高市首相、大学受験シーズンの選挙でタイミングは「最悪」 支持率高い10代の票は望めずか
《解散強行の波紋》高市首相、大学受験シーズンの選挙でタイミングは「最悪」 支持率高い10代の票は望めずか
NEWSポストセブン
歌舞伎役者・中村鶴松(本名・清水大希)容疑者
《歌舞伎・中村鶴松が泥酔トイレ蹴りで逮捕》「うちじゃないです」問題起きたケバブ店も口をつぐんで…関係者が明かす“中村屋と浅草”ならではの事情
NEWSポストセブン
ブルックリン・ベッカムと、妻のニコラ・ペルツ(Instagramより)
《ベッカム家に泥沼お家騒動》長男ブルックリンが父母に絶縁宣言「一生忘れられない屈辱的な記憶」は結婚式で実母ヴィクトリアとの“強制ファーストダンス”、新婦は号泣
NEWSポストセブン
初場所初日を迎え、あいさつする日本相撲協会の八角理事長(2026年1月11日、時事通信フォト)
土俵が大荒れのなか相撲協会理事選は「無投票」へ 最大派閥・出羽海一門で元横綱・元大関が多数いるなか「最後のひとり」が元小結の尾上親方に決まった理由
NEWSポストセブン
。一般人を巻き込んだ過激な企画で知られるイギリス出身のインフルエンサーのボニー・ブルー(Instagramより)
「行為を終える前に準備」「ゴー、ゴー、ゴーです」金髪美女インフルエンサー(26)“12時間で1000人以上”を記録した“超スピード勝負な乱倫パーティー”の実態
NEWSポストセブン
米倉涼子が書類送検されたことがわかった
《5か月ぶりの表舞台直前で》米倉涼子、ギリギリまで調整も…主演映画の試写会前日に“書類送検”報道 出席が見送られていた
NEWSポストセブン
天皇皇后、愛子さま
《溜席の着物美人が2日連続で初場所に登場》6年ぶりの天覧相撲に感じた厳粛さを語る 力士のみならず観客も集中し、「弓取り式が終わるまで帰る人がいなかった」
NEWSポストセブン
肺がんのため亡くなったフリーアナウンサーの久米宏さん(時事通信フォト)
《キー局に就職した有名アナも》久米宏さんに憧れて男性アナウンサーを目指した人たち 爆笑問題・田中はTBSラジオでのバイト時代に「久米宏さんになりたかった」
NEWSポストセブン
米倉涼子が書類送検されたことがわかった
《ゲッソリ痩せた姿で取調室に通う日々》米倉涼子が麻薬取締法違反で書類送検、昨年末に“捜査終了”の匂わせ 元日にはファンに「ありがとう」と発信
NEWSポストセブン
 相撲観戦のため、国技館へ訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2026年1月18日、撮影/JMPA)
「美しすぎて語彙力消失した」6年ぶりの天覧相撲 雅子さまは薄紫の着物、愛子さまは桜色の振袖姿でご観戦
NEWSポストセブン