国内

小沢氏起訴した検察審査会が抱える「7つの重大疑惑」を紹介

 4月26日の小沢一郎氏への無罪判決は「検審の強制起訴の手続きに瑕疵(かし)はなかった」としたが、疑惑は多い。ここでは7つ紹介しよう。

【1】検察の不起訴判断に異議を申し立てた「市民団体」はたった1人の元新聞記者だったこと。新聞・テレビが強調したような“良識ある市民の集まり”ではなかった。

【2】審査員は抽選ではなく恣意的に選ばれた可能性が高い。2回の審査会のメンバーの平均年齢はそれぞれ34.3歳と30.9歳。有権者の平均年齢(52歳)からかけ離れており、本誌試算ではこれだけ若い構成になる確率は0.00067%だ。

【3】早退して起訴議決に参加しなかった審査員が議決書の作成日には出席していたことが森裕子・参院議員の調査で発覚。

【4】強制起訴には2度の起訴相当が必要だが、1回目と2回目で議決理由が違う。

【5】補助審査員(弁護士)が暴力団の抗争時などに適用される凶器準備集合罪の概念を審査員にアドバイスして強制起訴を誘導したという疑惑もある。

【6】起訴の判断根拠が田代政弘検事が作成した捏造の捜査報告書だった。

【7】特捜部は小沢氏に有利な証拠は提出さえしていなかった。

※週刊ポスト2012年5月18日号

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