芸能

“ウギャル”のLie 若者の魚離れによる消費量減少を残念がる

魚を片手にポーズをキメる“ウギャル”のLie

 40代より上の世代にとって、理解不能な存在かもしれない“ギャル”。これは宇宙人のようなギャルの戯れと思いきや――2年前から魚食啓蒙活動を続ける、ウギャルのLie(ライ・27才)に会ってみると…

 高校卒業後、SHIBUYA109や新宿アルタでアパレルショップ店員に。雑誌スタッフに声をかけられ、モデルの世界へと飛び込んだ。すると瞬く間にカリスマモデルに。

「モデルの世界って華やかだけど大変そうだと思ってましたが、いざなってみると想像以上に厳しい世界。悔しい思いもいっぱいしました。幸いトップになれたけど、そのときの私は自分に自信もなくて、モデルを極めようとする意識が弱かったのかもしれません」

 その後、雑誌移籍トラブルにより一時期モデルの仕事をなくしてしまう。途方に暮れ“毎日やさぐれていた”ときに、なじみだった居酒屋でアルバイトをしないか、と声がかかる。

「最初はためらいましたけど、始めたらけっこう楽しかった(笑い)。魚をさばいたり、串で焼いたりして。お店でもいろんな調理方法で魚のおいしさをお客さんに伝えていたけど、若者の魚離れが日本の魚の消費量を減らしているという話も聞いて。すごく残念だなって思ってたんです」

 農業とギャルを組み合わせた“ノギャルプロジェクト”のメンバーになったことも、ウギャルとなる大きなきっかけになった。

「活動を仕切る藤田志穂ちゃんがかっけー(編集部注・かっこいい)!って思って(笑い)。それに泥だらけで農作業をした後のご飯がとにかくおいしい! それまで体形を気にしてほとんどご飯抜き&ジャンクフードばっかりの食生活だったけど、そのとき食べ物のありがたさを実感できたんです」

 そして、自分にできることを考えた結果、小さいころから大好きな魚じゃないかという結論になった。運営スタイルはノギャルをまねた。モデル仲間に声をかけると、面白そうと三々五々に参加してくれるようになった。

「魚と海の“ウ”だからウギャルにしました。もちろん、1~2年じゃどうにもならないプロジェクト。魚の消費量を上げる壮大な夢は、何年もかけて探り探り頑張っていきたいけれど、最終的には日本の水産復興に繋がればと思ってます。でもなんだって楽しくないと伝わらないから、私が楽しみながら作業したいですね。徹底してるのは、現場できちんと挨拶をすることと、真剣に作業を行うこと。そして漁師さんから海への想いなどを学ぶこと!」

 2010年に始めたこの活動は、マスコミを集めたマグロ解体ショーや、高知・四万十川でのうなぎ漁、岩手・釜石のかき養殖や地引網など地道だ。最初は戸惑っていた海の男たちも、Lieをはじめとするウギャルたちの真剣な姿勢に、“女人禁制”ともいわれる漁に参加させてくれるようになった。

※女性セブン2012年6月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン