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勝谷誠彦 馬鹿どもに声高に抗議するのに疲れた今やるべき事

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子…など、様々なジャンルで活躍する論客が、毎号書き下ろしで時事批評を展開する。本サイトでは6月1日に配信された17号より「勝谷誠彦の今週のオピニオン」を一部公開する。

 * * *
 テレビで節電が叫ばれているが、そもそも昼間のテレビほど無駄なものはない。無駄だけではなく、人をバカにする。公害である。これだけ言われても電波を止めないというのであれば、私たちのライフスタイルを変えて観なければよろしい。

 高校野球もだ。NHKの中継を一切観ない。いや、中継をしているのならば受信料を拒否する。「みなさまのNHK」が節電に反する国賊行為をしているのである。当然のことだろう。球児たちのためにも大会はやればいい。ただし、早朝試合とナイターにする。熱中症についてあれほど報じながら炎天下で球児に試合をさせる朝日新聞の神経が私にはわからない。

 馬鹿どもに声高に抗議するのにはもう疲れたし効果がないこともわかった。だから私たちはゆるやかに生き方を変えて、奴らを不要なものにしてしまおう。この柔らかな革命がうまくいけば、たとえば不当な税金に対しても、日本人は立ち上がるすべを覚えるかもしれない。電力不足と、節電などを嘘つきどもが押しつけてくるこの夏は、日本人にとってあるいは歴史的な好機になるかもしれないのだ。

 静かに、したたかに、この夏を楽しもうではないか。こうすれば節電できる式の記事や番組も無視することだ。おまえらがそういうことをやめるのが、いちばんの節電だ、ともうわかったのだから。

※メルマガNEWSポストセブン17号

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