ライフ

高齢出産のギネス記録は66才スペイン人女性 日本人では60才

 53才のラジオパーソナリティー・坂上みきが、妊娠中であることを発表したが、一般的に「高齢出産」とは35才以上の人の場合をいい、50才以上の女性の妊娠や出産を「超高齢出産」という。オーク住吉産婦人科の医師で、不妊治療が専門の船曳美也子氏がこう説明する。

「閉経の年齢は45才から55才、平均50~51才です。閉経していなければ、自分の卵子が排卵しているということになり、妊娠は可能です。閉経していた場合は、第三者から卵子提供を受けての妊娠となります。その際、まずホルモン剤を内服や注射などで投与して、子宮を着床しやすい状態にします。そして、提供卵と精子で体外受精させた受精卵を自分の子宮に戻し着床させます。

 しかし、現在の日本では、日本産科婦人科学会の倫理規定で体外受精は夫婦間で行うことと規定されているので、第三者の卵子を使用した体外受精は許されていません。つまり国内ではできないのです」

 ギネスブックによると、これまでの記録は、2006年にスペインの女性が66才で双子の男の子を出産したのが最高齢とされている。

 日本での最高齢は2001年7月、当時60才の女性が、当時28才の在米日本人女性の卵子提供を受けて妊娠。再婚した24才年下の外国人男性との間に男の子をもうけた。

 最近でいうと2011年、衆議院議員の野田聖子議員(51才)がアメリカで卵子提供を受けて「50才初産」を公表し、話題となった。船曳医師によれば、第三者からの卵子提供以外にも妊娠は可能だという。

「不妊治療のひとつですが、閉経前に自分の卵子でつくった受精卵を凍結させておき、それを使用して妊娠することが可能です。その場合、卵子の年齢は、凍結したときの年齢のままとなります」

※女性セブン2012年8月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト