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五輪サッカーに「松木安太郎の絶叫足りない」とテレビ関係者

 ロンドン五輪サッカーでは、女子の日本代表が決勝にコマを進め、男子も7日早朝のメキシコ戦に勝利すれば決勝進出となる。たいへんな盛り上がりを見せていることに間違いないのだが、どうも今回のテレビ中継に物足りなさを感じているという意見もある。

「松木安太郎さんの解説がないのです」(あるテレビ関係者)

 ここ数年、日本代表の試合を見れば、しょっちゅう耳にできた松木安太郎氏の叫び声が足りないというのだ。

「元日本代表の宮本恒靖さんの解説は落ち着きがあるし、ゆっくり観たい人にはいい。しかし、準決勝進出後の渋谷での若者のフィーバーぶりを見ても、世の中はもっと大騒ぎしたい、松木さんと一緒に叫びたいという潜在的需要は多い。

 日本人のみんながみんな、渋谷に行って騒げるほど、積極的な性格ではありません。家で、チャンスやピンチに大声を出したとき、解説者が落ち着いていたら、自分がバカみたく思える。五輪という一大イベントのときこそ、松木さんの力が必要なのですが……」(同前)

 その辺りを心得ている松木氏は、“あえてバカをやれる”貴重な解説者なのだ。サッカー関係者が語る。

「Jリーグの試合では、サッカー好きのために専門的な解説を、代表の試合では、老若男女誰もが観ていることを想定し、基本用語も含めた優しい解説をするのが、松木さんのモットー。そのため、五輪や代表の試合では、いくら批判されようと応援スタイルを取ることも、いとわない。DFだった現役時代同様、この献身的な姿勢が視聴者から絶大なる指示を得ているのです」

 今回、松木氏は、なでしこジャパンの初戦にスタジオコメンテーターとして出演していたが、その際、「33分、44分と点を取りましたから、次は55分に1点取りたいですね」と、およそサッカーとはかけ離れた、単なる語呂合わせ発言をした。だが、これこそ松木氏の真骨頂なのだ。

「いざ、試合となれば、メンタル面が重要な位置を占める。そのなかで、運を信じる力もスポーツ選手には必要なのです。松木さんが暗示のようにしゃべることが、予言となって、日本代表を勝利に導いたことが過去にもあった。今回は、ロンドンというあまりにもかけ離れた距離だったため、その声が届かなかったのか、逆になでしこは55分に点を取られました。あのときは、松木さんが現地に行っていれば……と思いましたね」(同前)

 いずれにしても、松木氏の叫び声が聞こえないサッカー中継には一抹の淋しさを覚える人もいるようだ。やはり、松木氏にはスタジオ解説より、現地での絶叫を聞きたいという声も多い。

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