芸能

フジテレビ凋落 「中途社員偉くなり制作の質低下」との指摘

 テレビ朝日が4月から6月までの四半期で、開局以来初となる視聴率4冠(全日=6~24時、ゴールデン=19~22時、プライム=19~23時、プライム2=23~25時)を達成。常連である日本テレビやフジテレビを押しのけての快挙である。
 
 テレビ朝日の躍進ぶりに目を見張るものがある。一方、『楽しくなければテレビじゃない』と謳い、テレビ界を長らくリードしてきたフジテレビの凋落ぶりも見逃せない。
 
 昨年は7年ぶりに、視聴率三冠王(全日、ゴールデン、プライム)を日本テレビに奪われ、今年はこのまま行けば、年間3位になってもおかしくない。なぜ、このような状況に陥っているのか? テレビ関係者が語る。

「『テレビ欄が一番端になったから』という噂を本気で信じる人もいるほどですが、それは関係ないでしょう。ハッキリ言って、制作陣の質が低下しているのです。
 
 これはどこの局も同じ傾向にありますが、制作に関わる社員が少ない。それに加えて、テレビ界と関係ない業界から入社し、鍛え上げられていない中途社員が突然制作に入ってきて、いきなり偉い立場になるケースも目立ちます。ADから順を踏んで昇格した人は面白くないだろうし、プロデューサーを任された中途社員だって、ある意味被害者ですよ。
 
 フジテレビの制作といえば、いまだに『101回目のプロポーズ』『東京ラブストーリー』を担当した大多亮氏や『SMAP×SMAP』を立ち上げた荒井昭博氏といった、かつての名前の待望論が沸き上がる。それではダメ。もっと新しい人材を育てないといけない。でも、局に育てようとする意思があるのか疑問」
 
 フジテレビの勢いのある頃は、ちょっとしたテレビ通であれば、上記のような制作陣の名前を挙げることができた。だが、最近では新しいクリエイターを耳にすることはほとんどないと言っていいだろう。フジテレビは、再び活気を取り戻すことができるか。

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