ライフ

人材コンサルタントが自ら実践する「本当にコスパ高い勉強法」

 毎年4月と9月は「区切り」として勉強意欲が高まる人が多い。ではビジネスマンが手軽に始められる勉強はなにか。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が、コストパフォーマンス(CP)の高い「ビジネスマンお手軽勉強法」を伝授する。

 * * *
 突然ですが、サラリーマンの皆さん、勉強していますか? 仕事をしていると「このままだと、自分は通用しなくなるのではないか?」「もっと教養を身に着けたい」など、様々な動機から「勉強したい!」と思っていることでしょう。リクルートワークス研究所が首都圏で働く人々の就業に関する実態と意識を明らかにするために9931名を対象に行った「ワーキングパーソン調査2010」によると、「自身に知識・スキルが不足している」と感じている人は合計で75.5%もいます。ちなみに、同調査によると、大学院に進学経験のある人(在籍者含む)は18.2%いるとか。勉強熱を感じます。

 ところで、皆さん、勉強にどれくらいお金をかけていますか? 大学院や専門学校に通う、有料のセミナーに参加するなど、お金をかけて学んでいる人をよく見かけます。もちろん、お金をかけた分、元を取ろうという意識がわきますので否定はしないのですが・・・。正直なところ、「この内容でこの値段?」というものもよく見かけます。ここで、私が実践してきた(今もしている)、サラリーマンのための、お金を掛けずに本当に役に立つ勉強法をお伝えしましょう!

1. 英語はNHK英会話で学べ!

 昔も今も、仕事上で海外に出張や滞在する機会がない人が、安く英語力を上げるために最も有効な方法はNHKのラジオ、テレビで放送されている英会話番組です。最近は難易度、シーンにあわせてプログラムもより多様化しました。最近では番組放送後もネット上で聴けるので、録音しなくても、聴き逃しても安心です。テキストも数百円ですし、電子版もあります。取り上げているテーマも、言い回しも、旬なものとなっており、使えます。

 もちろん、会話はこれだけでは鍛えられないので、外国人の友人をつくることをおすすめします。

2. テレビ、ネットを活用する

 NHKを中心に番組表とにらめっこしてみましょう。教養番組がいっぱいです。また最近ではUstreamやニコ生で、講演の生中継が行われていたりします。あと、アップルのiTunesを使って、iTunes Uというサービスを使うのもおすすめです。世界中の大学の講義を無料で聴講することができます。

3. 古本と図書館を有効活用する

 前出の「ワーキングパーソン調査2010」によると、ワーキングパーソンの平均読書数は月2.8冊・・・5冊以上読む人も18.8%いるのですが・・・。5冊以上読むだけで上位2割に入れますね、こりゃ。もちろん、本代もバカにならないので、Amazonのマーケットプレイス、ブックオフなどを活用しましょう。図書館も今はネットで蔵書を検索できたりするので、便利です。

 まぁ、著者の立場としては新品で買って欲しいですが・・・。でも、古本であれ、図書館であれ自分の作ったコンテンツを読む人が増えるのは嬉しいことだと思っています。

4. 無料のセミナーを活用する

 意外な穴場は大学での講演会、公開講座です。近所の大学、母校などのホームページをチェックしてみてください。著名人の講演が無料で聴けます。もちろん、社会人の参加もOKです。おすすめは大学の公開講座で、著名ではなくても、ちゃんと研究している人の講演を無料で聴くことができます。

5. 詳しい人と少人数で食事する

 その道のプロと言われる人に食事をしながら話を聞く。これが最も知りたいことを知るために有効です。別に著名人でなくても構いません。なお、よく著名人を囲む勉強会や交流会がありますが、あまり話を聞けないので、著名ではなくてもある分野に詳しい人と、少人数で食事することをオススメします。

 お金をかけて勉強するのもいいですが、無料でもかなり学べます。もうすぐ勉強の秋、読書の秋ですぞ。サラリーマンの皆さん、安く楽しく勉強しましょう!


関連キーワード

関連記事

トピックス

日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
出席予定だったイベントを次々とキャンセルしている米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
峰竜太(73)(時事通信フォト)
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
2025年11月には初めての外国公式訪問でラオスに足を運ばれた(JMPA)
《2026年大予測》国内外から高まる「愛子天皇待望論」、女系天皇反対派の急先鋒だった高市首相も実現に向けて「含み」
女性セブン
夫によるサイバーストーキング行為に支配されていた生活を送っていたミカ・ミラーさん(遺族による追悼サイトより)
〈30歳の妻の何も着ていない写真をバラ撒き…〉46歳牧師が「妻へのストーキング行為」で立件 逃げ場のない監視生活の絶望、夫は起訴され裁判へ【米サウスカロライナ】
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト