国内

安倍晋三氏 解散総選挙で今自明なのは民主党が大敗すること

「大阪維新の会から合流要請」との報道が出たこともあって、安倍晋三・元首相に注目が集まっている。維新の会との連携や自民党総裁選への出馬説が取り沙汰されているが、安倍氏の真意はどこにあるのか、本人を直撃した。

――今のまま解散総選挙となった場合、民主党がぼろ負けしても、自民・公明と連立すれば現実として政権ができてしまう。これはどう思うか。

安倍:今の段階ではっきりしていることは一点です。それは民主党が大敗するということ。それ以外は、維新の会も自民党もどこまで議席を増やすことができるか不確定です。だからこそ、今の段階で民自公で連立をつくっていくことを考えるのは、間違っているのです。

 どうすれば多数派が形成できるかという観点ではなく、どうすれば私たちが達成しなければいけない政策課題を解決することができるかという観点から、今後の政局に臨むべきだろうと思いますね。

――そうしたなかで9月に自民党総裁選があるが、どのように対応するつもりか。

安倍:今の時点で、どういう方々が手を挙げるかはわかりませんし、私がどういう立場で臨むかも全く決めていません。前回の総選挙で、多くの有能な議員を我々は失いました。そうなった原因の一つに、私自身が総裁として至らなかったということもあるということは十分に認識しています。

 しかしその上で、命がけでもう一回頑張れといってくれる同志の議員はたくさんいるし、私自身、戦後レジームからの脱却のためにどういう立場で何をすべきか、毎日、自問自答しています。

●聞き手/長谷川幸洋(ジャーナリスト)

※週刊ポスト2012年9月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン