ライフ

犬の防災訓練 緊急地震速報流してエサを安全地帯に投げ込む

 西川文二氏は、1957年生まれ。主宰するCan! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導している。その西川氏が、飼い犬の「防災訓練」について解説する。

 * * *
 防災の日の9月1日が土曜日だったってことで、遅れて防災訓練を行なうってところが多いのでは?

 昔は地震よりももっと怖いのはその後の火事ってことで、ご家庭だとまず火の始末! ってのがよく言われてましたがね。なんでも都市ガスだと地震を感知すると元栓が閉まるんだとかで、現在はとにかく、身の安全の確保が最優先。

 さて、犬を飼われている場合はどうしましょう? 犬を放っておいて、自分だけ机の下に隠れるってわけにはいかない。なになに、犬をオイデで呼び寄せて、一緒に机の下に隠れる。

 いいですね。オイデが完璧な犬なら、グッドな選択。でも、揺れがひどくなって犬がパニックを起こしたら、貴兄の腕から暴れて逃げ出すかも知れませんぞ。

 実は私が主宰している教室では、年に数回、「万が一に備えて」クラスってのをやってまして、そこでは次のように指導している。

 ぐらっと来たら、まずハウス。ハウスの指示で、クレートに飛び込ませる。クレートは犬にとって、貴兄にとっての机の下のようなもの。物が落ちてきたって、何かが倒れてきたって、身の安全を確保できる。扉を閉めれば、どこかに逃げ出すなんてことも防げる。

 実際には、緊急地震速報のアナウンスが流れると、飼い主の指示がなくともクレートに入るところまで、トレーニングする。

 すでにクレート好きにしているのなら、トレーニング方法は至って簡単。緊急地震速報を録音して、その音を流してはクレートにフードを投げ込み、中に飛び込ませる。これを1日数回繰り返す。

 するとどうでしょう、しばらくすると、緊急地震速報を耳にするだけで、クレートに自ら飛び込むようになるではあ~りませんか。このトレーニング、地震に備えて地震をもって、いや自信をもって、お薦めする次第であります。

※週刊ポスト2012年9月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
国仲涼子が語る“46歳の現在地”とは
【朝ドラ『ちゅらさん』から24年】国仲涼子が語る“46歳の現在地”「しわだって、それは増えます」 肩肘張らない考え方ができる転機になった子育てと出会い
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン