国内

パートの時給が軒並みアップ 外食産業の新規出店増加が要因

 やれ不況だ、就職難だといわれる中、パートの時給がひっそり上昇を続けている。

 リクルートが三大都市圏で実施する『アルバイト・パート平均時給調査』によると、この1年間で「テレフォンアポインター」の時給が1069円から1100円へと、「営業」の時給が1035円から1066円へと31円アップ。続いて「飲食店の洗い場」が時給901円から926円へと25円増、「販売員」が時給20円増、「食品製造」は時給17円増と軒並みアップしている。キャリアカウンセラーの上田晶美さんが解説する。

「時給アップが目立つのは販売や飲食系ですね。昨年の東日本大震災でいったん消費が落ち込みましたが、その後は順調に回復しています。このため、コンビニ、スーパーや、外食産業の新規出店が増えて人手が足りなくなり、企業が人を集めるためにパートの時給を上げているんです」

 実際、近畿地区に多くの店を構えるスーパー『オークワ』は新規店舗でレジ係の時給を競合他店より20円ほど高く設定。牛丼店『すき家』は8月から東海地区の約200店で全パートの時給を一気に50円も引き上げるなど、“時給増ラッシュ”が続いている。社会保険労務士の諸星裕美さんは、「最低賃金が上がったことも理由のひとつ」と言う。

「国の政策でここ数年、最低賃金(法律によって定められた賃金の最低基準額)が大幅に引き上げられています。最低賃金で1か月働いた場合の収入が、生活保護費を下回らないようにするためです。

 それに伴い2007年に時給719円 だった東京都内の最低賃金は今年10月から時給850円に引き上げられる予定。5年間で130円も上昇し、あわせてパート時給もアップしています。つまり主婦がパートを始めるチャンスではありますね」(諸星さん)

※女性セブン2012年9月27日号

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