芸能

「5億円やるから娘と結婚せい」と強要した吉本大物夫婦芸人

 大爆笑の準備をしていた出演者たちが、衝撃の告白に凍りついた。

 9月8日に放送された深夜番組『ゴッドタン』(テレビ東京系)。この日は「ヒドい女サミット」という特集が組まれ、複数の芸人たちがこれまで出会ったオソロシイ女性たちのエピソードを披露したのだが、お笑いコンビ「げんき~ず」の宇野けんたろう(30)のエピソードだけは、レベルが違った。

 宇野は突然、「大御所芸人×××の娘と結婚しろといわれているんです……」と切り出したのである。大物芸人の名前はいわゆる「ピー音」にかき消されて視聴者には分からなかった。しかし、あまりの衝撃に、司会の劇団ひとりは「この話に関わりたくない!」と真顔で叫んだほどだ。

 以下は、宇野が番組で語った概要である。

 宇野は、ある時大物芸人の娘に一目惚れされた。そのことをきっかけに、「げんき~ず」の仕事は一気に増えたという。

「その師匠の前説(収録本番前に行なう観客への説明)頼まれたんですよ。1回5分やっただけで、20万円もらいまして」

 スタジオの芸人一同から驚きの声があがる。前説のギャラの相場は1000円~5000円が普通だからだ。さらに宇野は、その大物芸人が海外旅行に行くたびお土産にルイ・ヴィトンをもらっていたことも告白した。

 話の核心はこれからだ。宇野はある日、その大物芸人の娘に呼び出され、愛の告白を受けた。

「僕、そういう目では見られないです」
「絶対に無理です」

 そういって断ると、すぐに親である大物芸人から電話がかかってきたのだ。

「アンタ、大変なことしてくれたな。ケジメつけに行こか。ちょっとこいや!」

 こうして東京の高級ホテルに呼び出され、

「アンタなあ、うちの娘、傷つけたやろ。その代償デカいで」
「とにかく、結婚したら5億円とレクサス買ってやる」と、迫られたというのである。

 この現場に立ち会った芸能関係者がいう。

「放送では消されていたその大物芸人の名前は、宮川大助・花子師匠でした。実際に宇野を呼び出したのは花子師匠らしい。娘は34歳で、横山やすしさん(故人)の娘とのコンビでデビューした芸人さんでもある。大助・花子師匠は関西で大きな影響力をもつ芸能界の実力者。出演者たちがこの話に“関わりたくない”と思うのも無理ない」

 しかし、しょせんはバラエティ番組の芸人トークである。師匠の了解のもと、面白おかしくネタにしているだけだろうと思いきや、どうやらただのネタではなかったらしい。

 宇野を知る芸人が語る。

「吉本興業の芸人の間では、すでに宇野は“宮川ファミリー”と見なされていました。宇野はホノルルマラソンで年代別6位に入ったこともあるランナーですが、それがマラソン大好きの大助・花子師匠にいたく気に入られた。宇野を中心に吉本芸人でマラソンチームを作った時も、大助師匠が監督、花子師匠が応援隊長を務めましたからね。そしてマラソンには必ず娘さんも応援にかけつけた。そのうちに宇野のことを気に入ったらしい。

 宇野も当初は仕事が増えてご機嫌だったが、次々に外堀が埋められ“このままじゃマジで結婚させられる”と焦り始めたんじゃないか」

 そんな矢先の爆弾告白だったというのである。

 宇野の告白について、芸人仲間はこういう。

「アイツは天然中の天然ですから、ウケ狙いで何も考えずに言ったんでしょう。でも、花子師匠が知ったらヤバイですよ。娘さんを溺愛してますから、いや、マジでシャレにならない……。アイツ、消されますよ(笑い)」

 関西で活躍する吉本芸人がいう。

「花子師匠が娘の結婚を真剣に望んどるのはホンマですね。自分は20年ほど前に胃がんで摘出手術をやってるし、大助師匠も5年前に脳出血で倒れた。自分が元気なうちに娘の相手を、と思っとるのは間違いない。それに、娘の相方が先に結婚してコンビは事実上の休止状態やからね……。宇野に迫ったのが事実やとしても親心やで」

 さて、事の真相はどうなっているのか。

 本誌は9月17日、奈良県生駒市にある大助・花子の自宅を訪ねた。玄関から出てきた花子に「結婚強要」の真偽を尋ねた。

「そんなん知りませんよ。誰がどういうたん、それ?」

 戸惑った表情を見せる花子。大阪では『ゴッドタン』は3週遅れで放送されるため、直撃の時点で花子は宇野の告白を知らなかったのだ。記者が宇野の発言について説明すると、花子の目はみるみるつり上がった。

「誰がそんなバカな話しますかいな。5億円なんて持ってるわけないやない!」

 しかし車庫には宇野の告白通り白のレクサスが停まっていた。

「なんやろ、ギャグのつもりで調子こいていうてもうたんかな? 娘は嫁入り前やのに、なんちゅうことしてくれてんねん。こんなことしたら、本人が危険ですよ。会社(吉本興業)が許さへんですよ。

 せやけど宇野のことは師匠としては守ってあげなあかん。過ちは過ちで注意してやらな。若い頃にはよくあることや。ただ、会社からはものすごい怒られるんちゃう? それだけはいうておきます。覚悟しておいたほうがええわ!」

 花子の剣幕に、記者は圧倒されるばかりだった――。

※週刊ポスト2012年10月5日号

関連記事

トピックス

学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
【中森明菜、期待高まる“地上波出演”】大ファン公言の有働由美子アナ、MC担当番組のために“直接オファー”も辞さない構え
【中森明菜、期待高まる“地上波出演”】大ファン公言の有働由美子アナ、MC担当番組のために“直接オファー”も辞さない構え
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
尊富士
5月場所休場の尊富士 ケガに苦しみ続ける相撲人生、十両転落で「そう簡単に幕内復帰できない茨の道」となるか
NEWSポストセブン
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
世紀の婚約発表会見は東京プリンスホテルで行われた
山口百恵さんが結婚時に意見を求めた“思い出の神社”が売りに出されていた、コロナ禍で参拝客激減 アン・ルイスの紹介でキャンディーズも解散前に相談
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン