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ギャルや熟女でない世代必死 20代で35歳“逆サバ読み”横行

 人気お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二(34歳)と「若貴の母」である藤田紀子さん(65歳)との熱愛報道に象徴されるように昨今は熟女ブームである。

 そんななか、芸能界では若く美しいタレントやAV女優が自ら「熟女」になりたがる珍現象が広がっている。

「25~30歳くらいのギャルでも熟女でもない世代は必死で、20代なのに35歳と偽るような“逆サバ読み”は当たり前」(AVメーカー担当者)

「ただの30歳グラビアタレントでも“若熟女”なら写真集が出せる」(業界誌ライター)

 ただし、コラムニストの小田嶋隆氏は過熱するブームに懐疑的な見方をする。

「そもそも人間の好みというのはブームだからといってそんなに大きく変わるものではない。それこそ『伊勢物語』や『好色一代男』にも描かれているように、熟女好きというのは昔からいて、別に今始まった話ではない。AV業界や風俗業界といった供給サイドが、もとからあった需要を掘り起こしたと見たほうがいいだろう」

 同氏によれば、フランスをはじめヨーロッパでは30代、40代の大人の女を題材にした映画が山ほどあり、大人の女を敬う文化が成立している。

「日本ではその役割を20代に代行させてきたために、熟女ブームとはいえ、AVや風俗など性的な愛玩物としてしか成立していない。いわばパンツをはいていない熟女ブームにすぎない。ちゃんとパンツをはかせるまでにはまだまだ道のりは遠い」(小田嶋氏)

※SAPIO2012年10月3・10日号

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