ライフ

杉村太蔵 役者志望で大学中退息子持ち悩む母に「金出すな」

 薄口政治評論家と評判の杉村太蔵前衆議院議員(33才)が、女性セブンの「家族事故調査委員会」委員長に就任。読者の悩みに答える。

【相談】
 20才の息子が「役者として有名になる」といって大学を中退しました。私も夫も「とりあえず大学だけは出てくれ」といったのですが、「役者の仕事に学歴は関係ない」といってききませんでした。今は劇団に所属していますが、将来食べていけるか心配です。太蔵さん、芸能界のお仕事って大変ですか?(50才・専業主婦)

【杉村太蔵の回答】
 役者といえば、実は先日、『黒の女教師』(TBS系)というドラマに教育評論家の役で出演させていただきました。学芸会みたいな演技でお恥ずかしい限りですが、役者にまったく興味のない私のほうが俳優の仕事をするなんて皮肉な話です…。

 まぁ、それはさておいて、役者を目指しているという息子さん、けっこうなことだと思いますよ。確かに親御さんのご心配はよくわかります。

 先日、日経新聞の1面トップに「新卒ニート3万人」という記事が掲載されていました。学ばない働かないニートがこれだけいるなかで、息子さんは大きな夢をもって努力している。これは評価できると思います。

 ただ、ここからが重要な話ですよ。親御さんは、経済的支援を一切やめてください。将来食べていくのが心配というのはわかります。でも、心を鬼にすることです。中途半端な経済的支援をすると、今後、どんな仕事をしても自力で生きていけない人間になってしまいます。息子さんは大学をやめてまで、役者になりたいといっているわけですからね。中学生の女の子が女優になりたい、というのとわけが違います。自立している大人として接するべきです。

 以前もお話ししましたが、私も大学を中退し、父親に一切の支援を打ち切られました。その後、目指していた弁護士の夢はあきらめましたが、このとき自力で生活してきたことで、その後、サラリーマンとしても、議員としてもやってこられたと思っています。あのとき厳しくしてくれた父親に今は感謝しています。

 芸能界のお仕事は大変ですか?という質問ですが、今はどこの業界もそんなに甘くはありません。政界だってアパレルやIT業界だって同じです。ただ、私が実際に芸能界の仕事をして、ひとつ言えることは、皆さん非常に努力しているということです。

 お笑い芸人のかたと仕事をする機会も多いのですが、実際にお会いすると、彼らはとても知的で礼儀正しい。私が政治の話をすると、興味をもって聞いてくれます。見えないところで、いろんなものを吸収しようという姿勢を強く感じました。テレビとのギャップに驚きましたね。息子さんも相当な努力をしなければ、役者として成功できない、ということは付け加えておきます。

 最後にもう一度言います。絶対に1円たりとも支援しないこと。本人が頑なにがんばり続ければ道は開けると思います。

※女性セブン2012年10月11日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン