国際情報

イギリス 裁判官のカツラ廃止、法服簡素化で7000万円削減

 日本の成人男性の薄毛人口は約1000万人。そのうち、ざっと10人に1人がカツラ愛用者といわれる。ここでは、そんなカツラーだけでなく、誰もが知っておいて損のないカツラ・トリビアを3つ紹介しよう。

■イギリスの裁判はカツラが義務
 イギリスでは17世紀以来、裁判官らに法廷での白いカツラ着用を義務づけている。法廷の威厳を保つための伝統だが、「時代遅れ」という声が挙がり、2008年から一部地方で民事裁判に限って廃止された。同時に法服も簡素化され、当時のレートで年間7000万円の経費削減効果があった。

 しかし、刑事裁判については、被告人から裁判官の人物特定が容易になってしまうという理由で、現在もカツラが着用されている。

■欧米と日本で異なるカツラ意識
 アメリカやヨーロッパにもカツラはあるが、日本のものほど精巧ではなく、着けっぱなしにして数か月で使い捨てるのが一般的。また使っていることを隠したりせず、オープンだという。これには、それぞれの国の薄毛率が関係あるようだ。

 主な国の成人男性の薄毛率調査によると、ドイツ41%、フランス、アメリカ39%、イギリス36%と半分近くが薄毛。

 一方日本は、アジアトップではあるものの26%。薄毛は4人に1人と少数派であるため、日本ではこっそり使う精巧なカツラが発達したのかもしれない。

■元は同じ会社の同僚!
 日本のカツラ市場で過半数のシェアを握るアデランスとアートネイチャー。実は創業者は同じ会社の同僚で、いまはなき名古屋の女性用カツラメーカー、ボア・シャポーの社員だった。昭和40年代にそれぞれ独立し、当初は個人商店としてスタートした。

※週刊ポスト2012年11月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
今の巨人に必要なのは?(阿部慎之助・監督)
巨人・阿部慎之助監督「契約最終年」の険しい道 坂本や丸の復活よりも「脅かす若手の覚醒がないとAクラスの上位争いは厳しい」とOBが指摘
週刊ポスト
大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、不動産業者のSNSに短パン&サンダル姿で登場、ハワイの高級リゾードをめぐる訴訟は泥沼化でも余裕の笑み「それでもハワイがいい」 
女性セブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《ベリーショートのフェミニスト役で復活》永野芽郁が演じる「性に開放的な女性ヒロイン役」で清純派脱却か…本人がこだわった“女優としての復帰”と“ケジメ”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の一足早い「お正月」》司組長が盃を飲み干した「組長8人との盃儀式」の全貌 50名以上の警察が日の出前から熱視線
NEWSポストセブン
垂秀夫・前駐中国大使へ「中国の盗聴工作」が発覚(時事通信フォト)
《スクープ》前駐中国大使に仕掛けた中国の盗聴工作 舞台となった北京の日本料理店経営者が証言 機密指定の情報のはずが当の大使が暴露、大騒動の一部始終
週刊ポスト
タレントとして、さまざまなジャンルで活躍をするギャル曽根
芸人もアイドルも“食う”ギャル曽根の凄み なぜ大食い女王から「最強の女性タレント」に進化できたのか
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
安達祐実、NHK敏腕プロデューサーと「ファミリー向けマンション」半同棲で描く“将来設計” 局内で広がりつつある新恋人の「呼び名」
NEWSポストセブン
還暦を迎えられた秋篠宮さま(時事通信フォト)
《車の中でモクモクと…》秋篠宮さまの“ルール違反”疑う声に宮内庁が回答 紀子さまが心配した「夫のタバコ事情」
NEWSポストセブン
熱愛が報じられた長谷川京子
《磨きがかかる胸元》長谷川京子(47)、熱愛報道の“イケメン紳士”は「7歳下の慶應ボーイ」でアパレル会社を経営 タクシー内キスのカレとは破局か
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」新年特大号発売! 紅白激震!未成年アイドルの深夜密会ほか
「週刊ポスト」新年特大号発売! 紅白激震!未成年アイドルの深夜密会ほか
NEWSポストセブン