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老後のための貯金 「楽しい目標に変えると長続き」と専門家

「お金が貯められない人は、お金を貯めることを大変なこと、苦しいことと思い込んでいるのでは?」

 と、『年収200万円からの貯めワザ生活』(青春出版社)の書籍があるファイナンシャルプランナーの山口京子さん。

「我慢するだけのダイエットが長続きしないように、頑張るだけの貯金はすぐに挫折してしまいます。楽しく続けられるコツをお教えします」

 山口さんはこう続ける。

「老後が不安だからお金を貯めなきゃ、と考える人も多いと思います。でも、そういった不安解消が目的の貯金は挫折しがち。理由は楽しくないからです。人は、楽しいほうへ流れるもの。そして、不安なことは、できるだけ目をそむけようとするもの。我慢が続く不安解消のための節約生活では、ちょっと素敵なバッグを見つけただけで、つい浪費に走ってしまうことも無理からぬことです。

 老後は夫婦で楽しく船旅がしたいから。定年後におしゃれなカフェを開きたいから。同じ老後のための貯金でも、楽しい目標に置き換えると、長続きしますよ」

 山口さんは貯金には目標を持つのも大事だと話す。

「貯金の目的というと、10年以上先の遠い目標であることがほとんどです。それは大切。でも、それだけでは、達成感はなかなか味わえません。

 1年先に『旅行に行こう』『クルマを買おう』など近くの目標も同時に持ちましょう。クリアして楽しみながら、その達成感で貯蓄力に拍車をかけることもできます」

 また家計簿はつけるだけでお金はたまらないという。

「新年を機に、新しい家計簿を買って、2013年こそ、を誓う人も多いと思います。でも、費目の分け方に迷い、細かく記入し続けるのがおっくうになるうちに挫折。お金を貯めることそのものをやめてしまう人も多いのでは?

 家計簿をつけるのがイヤで貯金に挫折なんて、本末転倒です。家計簿は、支出の把握と見直しのための単なるツール。つけるだけでお金が貯まるわけではありません。

 ムダな努力は必要なし。自分の支出を把握したければ、カレンダーにちょこちょこ何にいくら使ったかをメモして見直せばOK。それも大変なら1か月も続ければ、充分です。要は、お金さえ貯められればよいのですから」

※女性セブン2013年1月10日・17日号

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