スポーツ

天龍源一郎が藤原組長と痛飲 組み合い階段転げ落ちた過去

 適量が大事だとわかっていても、「酒は三献に限る」をどうしても守れず、飲み過ぎて後悔してしまうもの。酒を酌み交わして生まれる縁もあれば、壊れる絆もある。各界著名人が迷惑をかけた“あの人”を思い出しながら語った「泥酔録」には、酒を愛し、人を愛する「人生の滋味」が溢れている。

 ここでは、プロレスラーの天龍源一郎さんが、レスラー仲間の藤原喜明さん(藤原組長)に謝りたいと語る出来事だ。

 * * *
 プロレス界には“天龍カクテル”ってのがあるんです。アイスペールにヘネシーからビール、コショウ、タバスコと店にあるモノを全て放り込んじゃう。

 酔えば愉しいし、愉しいともっと酔いたくなるじゃないですか。そういう時、このカクテルが最高なんですよ。

 だから、泥酔のエピソードには事欠かないですね。レスラー仲間の藤原喜明(藤原組長)との事件も、そのうちのひとつ。

 赤坂のショーをやるクラブで飲んでたんだけど、「お前も酒が強いらしいな」といって飲み比べをしながら大騒ぎしてたら、最前列に陣取っていたその筋の人たちが店長に「静かにさせろ」って。

 店を出た後も「オレの腕を決められるか」と藤原を挑発してしまった。オレ、酔うと言わずもがなのことを口にする悪癖がある(苦笑)。

 そりゃ売り言葉に買い言葉ですから、藤原もムキになる。取っ組み合いを始め、ガラガラと螺旋階段を転げ落ちていき、勢い余って店の真ん前までいっちゃった。さすがに店長が飛んできて、「天龍さん、黙ってこのまま帰ってください」って。

 見栄といわれればそれまでなんだけど、オレらは人気商売だし、世間に向けて豪快さをアピールすることで、夢を売るって部分がある。酒なんかはその典型ですよね。

 だから、見知らぬ人も含めて店中の客の勘定を持ったりもしました。全日本プロレス時代は、それで手持ちが尽きたら、ジャイアント馬場さんに電話して無心したもんです。馬場さんは、何にもいわずに「これ、もってけ」ってお金を渡してくれましたよ。

 最近の若いプロレスラーはそんな飲み方をしなくなっちゃったけどね。

※週刊ポスト2013年2月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト