「こんな角打ちの店、ありがたいよね」と入れ込む常連達


 その声を聞きながら、焼酎ハイボールをつかんだ50代の声がこれ。

「ここでこれを初めて飲んだとき、あれドライな口当たりだなと思ったんですよ。同僚にそう言ったら、缶にドライって書いてあるじゃないかって。そのときは大笑いしました。でも、個性の強い地ビールとはまた違ったうまさが味わえて、好きですね」

「ご主人とは中学時代の同級生で、今もバイク仲間」だという50代、「子どもが駄菓子屋に毎日行かないと気がすまないあの感覚で1週間に6回来てしまうときもある」と笑う40代、

「ブログが毎日更新されて、その日の酒情報を教えてくれる。こんな角打ちの店、ありがたいよね」と入れ込む30代。そういった常連がこの夜、続々と登場してきた。

「角打ちはまだ始めたばかりですが、これだけのファンがいてくれるんで、いろいろ試しながらやっていきたいと思います」12~13人というかわいい大きさの器だが、うまさも楽しさもそれに収まりきれない、そんな店である。

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