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後悔しないお墓の選び方 ポイントは“行きやすさ”にあり

 一生に1度あるかないかの、墓地選び&墓石購入。手順やチェックポイントなどを、仏事エキスパートの小松正子さんに教えてもらいました。

 まずは墓地選びからスタートしたい。

「最初に情報収集を。墓地を選ぶ基準は、価格や環境、設備、サービスなど多数ありますが、いちばんのポイントは“行きやすさ”。時間や距離よりも、年をとっても自力で行ける墓地を探して」(小松さん・「」内以下同)。

 候補の墓地を数か所に絞り込んだら、必ず自分の足で現地に行くのがおすすめ。現地で管理者の対応なども確認しておくとよい。また、墓地には大きく分けて、公営・民営・寺院の3種類があるため、購入前にそれぞれの長所・短所も理解しておきたい。

 墓地が決まったら次は石材店決め。ただし、日本の多くの民営墓地では、指定石材店制度を採用しているため、自由に選べないことが多い。

「指定石材店制度とは、民営・寺院墓地で採用されていることが多い、“指定する石材店のいずれかでお墓を立てなければいけない”という決まり。つまり希望の石材店があれば、公営墓地を購入するか、先に石材店を決めて石材店に墓地を紹介してもらうか、どちらかの方法になります」

 最後に、墓石の形や石の種類、彫刻する文字を決定する。このとき墓石の価格は、後々のトラブルを避けられるので、口頭ではなく〝見積書〟として書面で出してもらおう。

「人気が高い御影石(花崗岩)は、50万円以下から1000万円を超えるものまで価格に幅があります。国産の石材だけではなく、インドや中国など輸入ものも多い。一般的に香川県の庵治石が最高級といわれます」

 最近は、緑やピンク、洋型やモニュメント型など、色も形も豊富。さらに素材も彫刻する言葉も選択肢が広がり、個性豊かなお墓が増加している。ただ、珍しい色や模様の石材を選ぶと壊れたときに同じ種類の石を探す手間とお金がかかることもあるので要注意。

「お墓のことは、元気なうちに、家族と話し合っておくことが大切です」

※女性セブン2013年3月28日号

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