ライフ

家に2匹以上のペットがいるとアレルギーなりにくいとの報告

 西川文二氏は、1957年生まれ。主宰するCan! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導している。その西川氏が、ペットとアレルギーについての意外なデータを紹介する。

 * * *
 どうなんでしょう? 花粉のピークはもうすぎたんですかね。私めは、花粉症ではないもんで、何ともわかりませんが。

 花粉症はアレルギーの一種ってことで、今回はアレルギーとペットのお話をば。あ、それもですね、アレルギーにペットは禁物っていう、よくある話じゃなくて、その逆。ペットを飼うと、アレルギー予防になるって話。

「ぜんそくほかアレルギー性鼻炎や花粉症の予防にもペットが有効」。こんな発表を英ウォリック大学のマクニコラス博士が、10年以上前にしてる。

 5年ほど前には、オーストリアの大学などの研究チームが、家畜小屋に出入りしてる子どもがアレルギーになりにくく、調査の結果、それはエンドトキシンなる物質の影響ってことを報告してる。

 エンドトキシンってのは、大腸菌などの細菌を被ってて、細菌が死んだ後に遊離される物質。家畜の糞に含まれてるから、家畜小屋にはそれが、わんさか浮遊してる。

 人間、生まれてしばらくは免疫機能が未発達で、igE型抗体にも細菌型抗体にもなりうる未成熟な免疫細胞を多く持ってるんだと。
 
 で、この細菌の抜け殻のようなエンドトキシンの多い環境に育つと、細菌型抗体を多く持ち、相対的にigE型抗体が少ない、すなわちアレルギーになりにくい体になる、ってことらしい。

 家の中に、猫や犬など2匹以上の動物がいると喘息やアレルギーになりにくい、なんて報告もある。
 
 犬も猫も、ウォシュ○ットを使うわけでも、毎日風呂に入るわけでもない。飼ってる家は、そうでない家の中よりも、エンドトキシンの量は当然多いはずですからね。
 
 えっ、私めが花粉症でないのは、エンドトキシンの多い、すなわち不衛生な環境で育ったからだろって? あらま、そうきたか。そういう見方もできるわな、確かに。

※週刊ポスト2013年4月26日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

安達祐実と元夫でカメラマンの桑島智輝氏
《ばっちりメイクで元夫のカメラマンと…》安達祐実が新恋人とのデート前日に訪れた「2人きりのランチ」“ビジュ爆デニムコーデ”の親密距離感
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《安達祐実の新恋人》「半同棲カレ」はNHKの敏腕プロデューサー「ノリに乗ってる茶髪クリエイターの一人」関係者が明かした“出会いのきっかけ”
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
「押収されたブツを指さして撮影に応じ…」「ゲッソリと痩せて取り調べに通う日々」米倉涼子に“マトリがガサ入れ”報道、ドタキャン連発「空白の2か月」の真相
NEWSポストセブン
元従業員が、ガールズバーの”独特ルール”を明かした(左・飲食店紹介サイトより)
《大きい瞳で上目遣い…ガルバ写真入手》「『ブスでなにもできないくせに』と…」“美人ガルバ店員”田野和彩容疑者(21)の“陰湿イジメ”と”オラオラ営業
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《“奇跡の40代”安達祐実に半同棲の新パートナー》離婚から2年、長男と暮らす自宅から愛車でカレを勤務先に送迎…「手をフリフリ」の熱愛生活
NEWSポストセブン
明治、大正、昭和とこの国が大きく様変わりする時代を生きた香淳皇后(写真/共同通信社)
『香淳皇后実録』に見当たらない“皇太子時代の上皇と美智子さまの結婚に反対”に関する記述 「あえて削除したと見えても仕方がない」の指摘、美智子さまに宮内庁が配慮か
週刊ポスト
「ガールズメッセ2025」の式典に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月19日、撮影/JMPA)
《“クッキリ”ドレスの次は…》佳子さま、ボディラインを強調しないワンピも切り替えでスタイルアップ&フェミニンな印象に
NEWSポストセブン
結婚へと大きく前進していることが明らかになった堂本光一
《堂本光一と結婚秒読み》女優・佐藤めぐみが芸能界「完全引退」は二宮和也のケースと酷似…ファンが察知していた“予兆”
NEWSポストセブン
売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕された池袋のガールズバーに勤める田野和彩容疑者(21)
《GPS持たせ3か月で400人と売春強要》「店ナンバーワンのモテ店員だった」美人マネージャー・田野和彩容疑者と鬼畜店長・鈴木麻央耶容疑者の正体
NEWSポストセブン
日本サッカー協会の影山雅永元技術委員長が飛行機でわいせつな画像を見ていたとして現地で拘束された(共同通信)
「脚を広げた女性の画像など1621枚」機内で児童ポルノ閲覧で有罪判決…日本サッカー協会・影山雅永元技術委員長に現地で「日本人はやっぱロリコンか」の声
NEWSポストセブン
三笠宮家を継ぐことが決まった彬子さま(写真/共同通信社)
三笠宮家の新当主、彬子さまがエッセイで匂わせた母・信子さまとの“距離感” 公の場では顔も合わさず、言葉を交わす場面も目撃されていない母娘関係
週刊ポスト
Aさんの左手に彫られたタトゥー。
《10歳女児の身体中に刺青が…》「14歳の女子中学生に彫られた」ある児童養護施設で起きた“子供同士のトラブル” 職員は気づかず2ヶ月放置か
NEWSポストセブン