スポーツ

プロ野球用具係 入りは選手の2時間前、出は選手の2時間後

 ファンがその姿を球場で見かけることはないが、プロ野球チームには多くの裏方がおり、彼らがチームを陰から支えている。用具係もその内のひとり。彼らは言葉から想像できる仕事だけでなく、実に多岐にわたる業務に従事している。

 * * *
 試合開始前、まだ誰もいない横浜スタジアムで、黙々と作業をする1人の男がいた。彼の名前は入来祐作(40)。1996年のドラフト1位で巨人に入団した彼は、現在横浜の一軍用具係を務めている。

 本塁近くに打撃ケージを運び、マウンドや内野には打球を避けるための防護ネットを設置。この後始まる練習に備えた準備を進めていく。この日のプレーボールは18時、ホームチームの全体練習が始まるのは14時。だが、彼は正午にはすでに球場入りしていた。

「選手が練習を始める2時間前にグラウンドに来て準備するのが基本です。早出する選手がいると、それだけ前倒ししないといけないですけどね」

 試合終了後も業務がある。ホーム球場の場合、残って練習する選手がいることもあるので、そのための準備。遠征に出る場合は、選手や球団の荷物の積み込みチェックも行なう。

「遠征で選手自身が持って行くのは私物とグラブ、バットくらい。ヘルメットも1つは個人で持って行くのですが、遠征が続き、ホーム、ビジターと2個必要になる場合、1個は球団が運びますね」

 用具係が球場を後にするのは、選手の退出に比べていつも1~2時間後だ。入来氏もこの日の前日、横浜が地方でナイターを行なっていたため、深夜12時過ぎに荷物が搬出されたのを確認してから就寝。始発の新幹線で横浜に戻ってきていた。

※週刊ポスト2013年5月31日号

トピックス

大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン
チャリティーバザーを訪問された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《4年会えていない姉への思いも?》佳子さま、8年前に小室眞子さんが着用した“お下がり”ワンピで登場 民族衣装のようなデザインにパールをプラスしてエレガントに
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。千葉のビジネス専門学校へ入学しようと考えていたという
「『彼女がめっちゃ泣いていた』と相談を…」“背が低くておとなしい”浅香真美容疑者(32)と“ハンサムな弟”バダルさん(21)の「破局トラブル」とは《刺されたネパール人の兄が証言》
約2時間30分のインタビューで語り尽くした西岡さん
フジテレビ倍率2500倍、マンション購入6.2億円…異色の経歴を持つ元アナ西岡孝洋が明かす「フジテレビの看板を下ろしたかった」本当のワケ
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。アルバイトをしながら日本語を学んでいた
「ホテルで胸を…」11歳年上の交際相手女性・浅香真美容疑者(32)に殺害されたバダルさん(21)の“魅力的な素顔”を兄が告白【千葉・ネパール人殺害】
佳子さまの“着帽なし”の装いが物議を醸している(写真/共同通信社)
「マナーとして大丈夫なのか」と心配の声も…佳子さま“脱帽ファッション”に込められた「姉の眞子さんから受け継ぐ」日本の伝統文化への思い
週刊ポスト
医師がおすすめ!ウイルスなどの感染症対策に大切なこととは…?(写真はイメージです)
感染予防の新常識は「のどを制するものが冬を制する」 風邪の季節に注意すべき“のど乾燥スパイラル”とは?
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」に出席された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《秋の園遊会》 赤色&花の飾りで“仲良し”コーデ 愛子さまは上品なきれいめスタイル、佳子さまはガーリーなデザイン
NEWSポストセブン
真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン