芸能

女子アナの扱い 一般企業ならセクハラ訴えても不思議ない

 山岸舞彩(26)をめぐるセクハラが問題になったが、そもそもテレビ番組は女子アナ「オンナ」を売りにした企画で溢れている。たとえば、人気アナのなかにコスプレ未経験者はいないといっていいほどだ。フジテレビのあるディレクターは「ウチの局の35歳以下の女子アナで、“コスプレ未経験者”はまずいない」と語るほどだ。

 惜しまれつつもニューヨークへ赴任したテレ東・大江麻理子アナ(34)は、かつての人気レストラン「アンナミラーズ」の制服姿を披露した。バストを下から押し上げて強調するようなデザインで、一部の好事家たちに大人気のあのコスチュームである。大江アナは「制作サイドの狙い」は当然分かっているはずだが、嫌な顔ひとつせず着こなしてみせた。

 コスプレよりタチが悪いのが「グルメリポート」である。ソーセージを口に含んで「太~い」「黒~い」と目をぱちくりさせるTBS・田中みな実アナ(26)には“確信犯”の匂いが漂っているが、多くの女子アナが「エロ試食」を演じさせられている。

 たとえば、ながらく「清純派」で売っていた元フジの中野美奈子アナ(33)も、太いチョコバナナをくわえさせられた。放送当時は大反響となり、この映像はいまだにネット上にアップされている。

 中野アナは、セクハラ演出の餌食となることが多かった。新春特番の「かくし芸大会」(2007年)では、「ミラクルショットボウリング」という出し物にミニスカ姿で出演。中村仁美アナ(34)と一緒にボウリングレーンに横たわり、中山秀征の投じるボールをかわしてみせたが、その際にスカートの奧がチラチラ。実況の先輩アナが「お~っと、お年玉か~!」と叫んでいたあたり、サービスショットであることを番組側も把握していたことは間違いない。

 テレビは視聴率のためなら、局アナのパンチラすら厭わないのだろうか、あえてミニスカと両脚の「逆三角形ゾーン」に目がいくように仕向ける番組は数多い。

 たとえば『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)。竹内由恵アナ(27)のスカートの奧が見えたか見えないかは、視聴者の間でたびたび話題となり、竹内アナは「パンチラアナ」という異名まで付けられている。日テレ『PON!』のMCである佐藤良子アナ(33)も同様だ。

 彼女たちの衣装は、常にミニスカート。「衣装さんやカメラマンも結託した作戦では」(日テレ関係者)との声もあるほど。本人たちは「視聴率のためならOK」と割り切っているのだろうか。

 普通の企業なら、たとえ褒め言葉であっても「女性社員の容姿について触れてはいけない」のが鉄則となっている。女性の受け止め方次第では、すべてセクハラとなる可能性があるからだ。しかしテレビ局ではこの常識は通用しない。

 人気急上昇中の日テレ・水卜麻美アナ(26)は、体型をネタにされまくり。出演中の『ヒルナンデス!』では、「ぽっちゃり系アナ」とのレッテルを貼られ、後輩アナと体型を比較されたり、フラフープ運動をさせられたり。最近もダンスやエアロビクスをやらされ、その無器用ぶりを笑うようなコーナーが常設されている。「キャラ作り」との言い訳が聞こえてきそうだが、一般企業の女子社員なら、いつコンプライアンス部門に駆け込んでもおかしくない。

 日テレ関係者がいう。

「確かにこれもテレビの演出で、必要な要素。でも、芸人やタレントと違い、彼女たちは“業務命令”で人格の一部を切り売りさせられている状態。局アナである限り、会社や番組をあげてのセクハラからは逃れられない。彼女たちがフリーになるのを急ぐのはカネの問題ばかりではなく、社員という立場を離れ自分で仕事を選びたいからかもしれません」

※週刊ポスト2013年6月21日号

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