ビジネス

株価大化け狙える「東証1部に鞍替え期待」のIPO株5銘柄

 投資家なら誰もが手にしたいのがIPO(新規上場)株。もちろん公募株を手に入れることができれば、大幅な株価上昇が期待できるが、だからといって公開価格で入手できなくとも、投資妙味は十分ある。上場後の株価上昇、通称“セカンダリー”を狙う手法を、投資情報サイト「東京IPO」編集長・西堀敬氏が解説する。

 * * *
 IPO投資の戦略として「公開価格買いの初値売り」が鉄則とはいえ、あくまで運次第。「来るか来ないかわからない幸運」を待たなくても、着実に利益を得られる可能性が高い手法はある。

 たとえば、直近のIPO銘柄のなかで、今後数年のうちにも、東証1部に鞍替えが期待される銘柄には、株価の大化け期待が高まる。過去の例をみても、右肩上がりで株価が上昇した大出世銘柄は、上場して2~3年のうちに東証1部に鞍替えし、そのことを背景に株価が大きく上昇している。

 例を挙げると、2000年12月にジャスダック市場に上場したカジュアル衣料の製造・販売を手掛けるポイントの場合は、IPOの3年3か月後に東証1部に昇格。それをきっかけとして、株価は急上昇した。最近の例では、モバイルゲームが主力の「エイチーム」が挙げられる。昨年4月に東証マザーズ市場に上場後、半年余りで東証1部に鞍替えし、株価上昇に一段と弾みをつけたことは記憶に新しい。

 こうした値動きとなる背景には、東証1部に上場すると外国人投資家や機関投資家などの買いが入りやすくなるという事情がある。どんなに業績のよい銘柄でも、新興市場の銘柄はなかなか外国人投資家などの投資対象となりにくい。それが東証1部に鞍替えした途端、外国人買いが入り始め、機関投資家も投資信託のポートフォリオに組み入れるために買い始めるのだ。

 問題は、どんな銘柄に鞍替え期待が大きいのか。やはり東証2部の銘柄が一番の狙い目といえそうだ。東証2部のIPO銘柄は、上場する際の利益基準が東証1部上場基準をすでに満たしているので、1部への鞍替えのハードルが低いからだ。

 昨年以降に上場したIPO銘柄の中でも、業績の伸びや、初値騰落率の低さなどを吟味して、今後の鞍替え期待の高い東証2部として、三洋貿易(3176)、アジュバンコスメジャパン(4929)、チムニー(3178)、アサンテ(6073)、ファルテック(7215)などに、私は注目している。銘柄選びの参考にしていただきたい。

※マネーポスト2013年夏号

トピックス

雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
「とにかく献金しなければと…」「ここに安倍首相が来ているかも」山上徹也被告の母親の証言に見られた“統一教会の色濃い影響”、本人は「時折、眉間にシワを寄せて…」【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン